◇評議会の事態についての「遺憾表明および質問」書
10月24日の執行委員会の議に基づき,翌25日に事務局長宛に提出した「遺憾表明および質問」を以下に掲載します。
2002年10月24日
横浜市立大学事務局長 高井禄郎 殿
横浜市立大学教員組合 執行委員長 倉持
和雄
遺憾表明および質問
貴殿におかれましては本学の教育・研究環境の向上のために、事務職の先頭に立ってご努力いただいていることと信じております。
しかるに去る10月16日の定例評議会の議事途中において、学長の制止にもかかわらず、総務部長が事務職員を指示して退席させたという事態が発生した時に、事務職の最高責任者である貴殿はこれを制止せず、否、結局はこれに同調して自らも退席されたということは誠に遺憾であります。
10月1日の臨時評議会で提示された「機構改革案」について教員組合は緊急の集会を10月10日に開き、評議会メンバーの教員宛に要望書(別紙参照)を提出しました。この「機構改革案」が経過措置も採られぬまま実施された場合、大きな混乱が必至であると予想されました。また、わたくしたちは、この要望書に示したように、この「機構改革案」が学則に照らして評議会の審議事項であると理解しています。それ故、教員組合として評議会での慎重審議を要望したわけです。
10月16日の評議会で、まさにこの問題が取り上げられようとしたとき、総務部長は「各部局の意見など聞いても無駄だ」と事務職員を伴って途中退席したと聞いています。このような総務部長の問答無用といわんばかりの振る舞いは、大学の民主的な意思決定のルールを無視した暴挙ではないでしょうか? このことによって本学のよき伝統であった教職員間の信頼関係が大きく損なわれてしまいました。
いま大学改革に向けて教職員が一丸となって知恵を出し合い、協力してこれに邁進すべき時であります。教員組合としてもこのための一翼を担っていきたいと考えています。それだけにこうした事態が生じたことは誠に憂慮すべきことであります。教員組合としては事務職の統率者である貴殿が、この度の事態について責任を明確にし、今一度、教職員の信頼醸成構築のために尽力されるよう要望するしだいです。
このためにも今回の問題に関連して以下の点について質問したく思います。10月末日までに文書をもって教員組合宛にご回答くださるようお願いします。
1 10月1日付、総務課名で提起された「機構改革案」は上記のように(詳しくは評議会メンバー教員宛要望書の「その事由3」を参照)、学則に照らして評議会の審議事項であると考えられますが、貴殿はどのようにお考えか、お答えください。もし審議事項でないとするならば、その法的根拠をお示しください。
2 年度内ならば、この「改革案」に沿って事務室の改修工事の予算を工面できるとのことですが、年度初めにはなかった言われるところの予算はどのように工面されたのか、きちんとご説明ください。
3 総務部長が評議会議事途中に、学長の制止にもかかわらず、部下を指揮して途中退席した事態について、総務部長の上司であり、これを指揮監督する立場にある貴殿はどのようにお考えでしょうか、お答えください。
4 また貴殿自身が、「評議会の幹事だから残って欲しい」という学長はじめ他の評議員の要請にもかかわらず、評議会の席に戻らなかったことは、事務分掌規則第7条「事務局長は、学長の命を受け、市立大学の事務を掌理し、その事務について職員を指揮監督する」に違反した行為と思われますが、貴殿はどのようにお考えでしょうか、お答え下さい。