平成14年 大学教育委員会

               大学教育委員会記録

◇開会年月日      平成14年12月13日(金)

◇場所         市会第三会議室

◇時間         午前10時02分開会

            午前11時02分休憩

            午前11時05分再開

            午後0時13分閉会

◇出席委員       11人

  委員長     宗形もと子君(ネット)

  副委員長    古川直季君(自民党)

  副委員長    谷田部孝一君(民主党)

  委員      田野井一雄君(自民党)

  委員      横山正人君(自民党

  委員      吉原 訓君(自民党)

  委員      川辺芳男君(民主党)

  委員      石井睦美君(公明党)

  委員      木村久義君(公明党)

  委員      荒木由美子君(共産党)

  委員      すみ江君(ネット)

平成14年 大学教育委員会-1213日−01

 

(荒木委員) 私も資料をいただきたいんですけれども、先ほど請 求していることとちょっと似ているかもしれないんですが、私は詳しく いただきたいんです。

 特に、授業料の収納率という学費収納率の点で、学部と大学院と 看護短大別で5カ年の推移を出していただきたい。

 それから、先ほども奨学金の関係があったんですけれども、育英 会と市大の奨学金の貸与件数が先ほど出ていたと思うので、そこ に貸与した額も入れていただきたい。育英会は無理だと思いますか ら、市大で件数と幾らになっているか、5カ年の推移で出していただ きたいと思います。

 それから、もう1点質問させていただきたいんですけれども、今後 のあり方懇の中でも、外部の有識者で話が非常にどんどん進めら れていますよね。今、市大の中で、事務体制なんかも機構改革を進 めようという内部でもいろいろと戦略会議だとかを持っていらっしゃ いますけれども、やはり市大としても今一番スタンスを欠かしてはい けないのは、市大の教職員それから学生との話し合いで、今後、市 大はどういう将来像を持っていくか、この辺での話し合いが非常に 不十分で、非常勤講師の方や教職員からもさまざま不満の声が出 ているのは、学長も承知していらっしゃいますよね。やはり、その点 について、今後あり方の答申が出たとしても、市大は市大できちん と皆さんとも話し合いのスタンスを持つということについては確認し ておきたいんですけれども、いかがでしょうか。

◎(小川学長) 大学改革推進会議、そして将来構想委員会、その ほかもちろんあり方懇も含めてですが、大学の未来について、いろ いろと議論していただいております。こういうものを実行していくに当 たっては、教員、事務局職員、そして学生の理解がない限りは実行 できませんので、誠意を持って話し合いを進めていく

 しかし、問題は、社会変化が今非常に激しく進んでおりますので、 その時間の要因をどう考慮していくかということについて、十分配慮 しながら話し合いを進めていきたいと考えております。

(荒木委員) 結構です。よろしくお願いします。

 

 

 

(横山[正]委員) 自分の学生生活を振り返ると、4年になると卒 論と教育実習とかそういう程度で極端に講義を受けることが少なく なるわけです。研究生自体、指導を受ける時間が非常に少ないに もかかわらず、346,800円は非常に高いように思うんですけれど も、実態はどうでしょうか。

◎(小川学長) 実は研究生は大学院が多いです。学部の学生もも ちろんいますけれども、数は限られていると思います。したがって、 大部分は研究に従事するということで、卒論とか就職活動で時間が なくなるということはないと思います。

◆(横山[正]委員) ということであれば改めて別のことを聞きたい のですが、市立大学には国立大学のような技官の制度がないわけ で、理工系の院生とか研究生も該当するかもしれませんが、ある程 度教員と一緒に研究したりしていると思いますけれども、そういう実 態もあるわけですか。

◎(小川学長) おっしゃるとおりです。

◆(横山[正]委員) そういう意味からすれば、教員を助ける助手ま ではいかないでしょうけれども、国立大学の技官のような役割も果 たしているという考え方でもよろしいですか。

(小川学長) そこまでになるとまた客員研究員とか別の処遇の 仕方がありまして、今の研究生の場合はあくまでも教授が指導をす る。今先生おっしゃった技官のような教授の方が受け取る役割は極 めて少ないと理解いたします。

 

◆(横山[正]委員) わかりました。国立大学と比べると配慮してい る状況であろうかと思います。

 もう1点、研究生ですけれども、実態をちょっと教えていただきた いのですが、研究生は4年で卒業するところ、あと1年延ばして学内 に残ってそのまま引き続き指導を受けたいとかいろいろ理由があっ てそうしているのでしょうけれども、大学で教員から指導を受ける時 間数とかどれぐらいが普通ですか。

◎(小川学長) 研究生というのは指導教授が担当して研究生を指 導するわけです。大部分のケースの場合は、恐らく一般の学生と研 究生とは差別なく対応していると思います。そうでないと研究を維持 することができません。

◆(横山[正]委員) 1年から4年にわたって年次別に履修するコマ 数は当然違ってくるでしょうけれども、研究生によっても違うのでしょ うが、大体平均するとどれくらいの講義を受けていることになるので すか。

◎(小川学長) 研究生の場合は講義を受けることは必ずしも義務 づけられているわけではありません。研究をするということです。研 究を進める上で学力が不足している場合には、その講義を受ける ように指導教官が指導して受けに行くという場合が大部分ですか ら、ケース・バイ・ケースです。私の知っている限りでは、指導教官 のもとで研究を進めるというのが大部分のケースです。

◆(横山[正]委員) 自分の学生生活を振り返ると、4年になると卒 論と教育実習とかそういう程度で極端に講義を受けることが少なく なるわけです。研究生自体、指導を受ける時間が非常に少ないに もかかわらず、346,800円は非常に高いように思うんですけれど も、実態はどうでしょうか。

◎(小川学長) 実は研究生は大学院が多いです。学部の学生ももちろんいますけれども、数は限られている[1]と思います。したがって、 大部分は研究に従事するということで、卒論とか就職活動で時間が なくなるということはないと思います。

◆(横山[正]委員) ということであれば改めて別のことを聞きたい のですが、市立大学には国立大学のような技官の制度がないわけ で、理工系の院生とか研究生も該当するかもしれませんが、ある程 度教員と一緒に研究したりしていると思いますけれども、そういう実 態もあるわけですか。

◎(小川学長) おっしゃるとおりです。

◆(横山[正]委員) そういう意味からすれば、教員を助ける助手ま ではいかないでしょうけれども、国立大学の技官のような役割も果 たしているという考え方でもよろしいですか。

◎(小川学長) そこまでになるとまた客員研究員とか別の処遇の 仕方がありまして、今の研究生の場合はあくまでも教授が指導をする。今先生おっしゃった技官のような教授の方が受け取る役割は極 めて少ないと理解いたします。

◆(木村委員) 関連してお聞きしたいのですが、7ページの全国公 立看護系短大の一覧表の中で、平成15年度閉学だとか看護学科 を中止したとか募集をやめたのが4大学ある。神奈川県立衛生短 大、滋賀県立大学、京都、神戸、看護短大の募集をやめる。何でこ うなったのか。

◎(高井事務局長) 私どもで聞いているのは、4年制の大学に移 行するとのことです。

◆(木村委員) 4年制に変わる。それ以外に短大の中で4年制に 移行する大学はどこか聞いていますか。

◎(高井事務局長) ちょっと把握しておりません。

◆(木村委員) 短大を4年制にという話もあるようですから、ぜひ関 連することとして御検討いただければと思います。

◎(高井事務局長) 参考に申し上げますと、全国の公立の看護系 大学の現況は、平成12年度末資料で4年制大学への動向は、3年 制の短期大学25校のうち8校が4年制大学移行を決定しています。 国立では18校短期大学がありますが、4年制大学化を決定したの 17大学、公立は25大学中8大学、私立は24短期大学中2大学、 合計67短期大学中27大学が平成12年末で4年制大学化を決定し ています。

◆(木村委員) ぜひいろいろ検討していただければと思います。

◆(荒木委員) 先ほどの2001年度授業料の滞納のところで除籍の 方が7人いらっしゃるという話でしたけれども、1年経過して3期にわ たっての授業料が全く入らなかったという7人の方は何年生です か。それから本人が行きたくなくなったのか、理由もわかれば。

◎(高井事務局長) 大体年度をまたいでいる人が多いのですが、 一番長い人で平成11年度からの人がおります。連続7期未納。理 由については今把握してございません。

◆(荒木委員) 未納の状況は、市大に前お聞きしたときには、懇 切ていねいに対応しているから無理やり払う払わないというよりは、 本人の意思が一番大きいと思う。ただ奨学金も含めて授業料の滞 納も両方そうですけれども、なかなか一致はしませんけれども、不況の状況で一部はこういう状況にあるのではないかと推測していま す。

 もう一つ研究生ですが、研究生は教授の研究の一端を担う面が 強いのではないかと感じています。確かに技官という制度はないで すけれども、ただ、少なくとも研究生で残りたいといった学生に対し て、指導、監督、援助は当然されると思いますけれども、ある意味 ではサポートをするということも研究生のシステム上当然あるわけ ですね。学長、いかがですか。

◎(小川学長) 私ども指導を受ける者のレベルによってランクをつ けております。それぞれ研究員、客員研究員、客員助教授、客員教 授というふうにずっとランクがありますが、研究生というのはあくまで も寄与するより指導を受ける割合の方が大きい。それを研究生と定義しております。今お話のように、技官のような要素があって、研究を推進する要素が非常に強くなってきますと、もう1つ上の位置づけ にして、我々はその人たちを受け入れるという形になってまいりま す。

◆(荒木委員) 学内の中でいろいろと検討する機関があります。そ ういう場で研究生の授業料が高いという声が出たことはないですか

◎(小川学長) 委員会の中でそういうことが話題になったことは今までございません

◆(荒木委員) 今のお話を聞いている中では、私は少なくも学生で ある以上、一定の高い負担は必要ないと思いますし、本人が望んで いたとしても、やはり学費ですからもう少し下げるなり、本人が十分に研究できるような体制は、値上げしなくてもできると考えています から、今のところは値上げを認めるわけにはいかないと思っていま す。

○(宗形委員長) ほかにありますか。

        (「なし」と呼ぶ者あり)

○(宗形委員長) 他に御発言もないようですので、本件については 質疑を終了し、各会派の意見表明の後、採決に入りたいと思いま すが、御異議ございませんか。

        (「異議なし」と呼ぶ者あり)



[1] 永岑注:商学部では、学部研究生のほうが数が多い。