2003年2月24日 付記
この1年ほど,小川学長の下で、大学は激動期を迎えた。
私は、学部で学長選挙候補者として矢吹晋教授が最適だと思い,矢吹教授に一票を投じた。
しかし,矢吹教授は、学部内では最終的に第1位の得票を得られず、したがって学部選出の候補者にはならなかった。
評議会や折に触れての会話などで、小川教授の紳士な態度や自由で批判的な発言・精神的雰囲気を耳にしていたことから、小川教授を推薦する人々の会議に参加し、小川教授の所信表明を受け,ほかの候補と比較し、4名ないし5名の候補者中から、全学投票の機会が与えられたときには,小川教授に一票を投じた。
この教養ゼミHPで書いたような姿勢(アメリカの良質の自由主義)を小川教授に感じたからである。
しかし、この1年間、大学を牛耳る事務局責任者の「辣腕ぶり」、その背後にある市の財政危機と日本全体の経済危機、そして国公立大学を襲う独立行政法人化の荒波のなかで、小川学長は期待する行動と政策を展開してくださらなかった。大学人として、市当局や事務局に毅然とした態度と行動をもっととっていただきたい,そのような思いで、いろいろの意見を具申し、アピールを出し、研究室HPで意見を公開してきた。それは,今日現在までのところ、成果をあげず、成功しなかった。
このような経緯について、悲しく思っているところである。
しかし,大学の自治,大学にける言論や思想の自由など、大学の生命を守るためには、たとえ学長に対してでも、いうべきことは言わなければならないと考えている。
興味ある新入生諸君は、私の研究室HP「大学問題日誌」を通覧してみてほしい。大学にとって大切なことはなにか、学問や言論の自由とはなにか、大学で今何が起きているか、私の意見に賛成するかどうかは別として、参考になると思う。
この間におきた言論抑圧事件に関しては、総合理学研究科・佐藤真彦先生の勇気ある態度と意見表明を参考にしてほしい。
また、大学を取り巻く危機に関しては、本学部,および本学で,日本全国(いや中国アメリカなど世界でも)で,最も著名度の高い矢吹晋教授のHPを参照されたい。