第7回 市立大学の今後のあり方懇談会  

2003年2月27日  横浜市庁舎 2階応接室

 

開会予定の13時の時点では、有馬委員、川渕委員の2名が参加しておらず、川渕委員から多少遅れるとの連絡があったらしく、予定より30分ほど遅れて懇談会が始まった。川渕委員が到着する前の議論は、古沢委員から脚注の説明の文言についての説明不足が指摘されたため、MBAの省略しない英語表記を付け加えることと、ファカルティの脚注説明を訂正することがきまった。

13時40分ごろに、川渕委員が到着してからの議論は、もっぱら人事委員会の内容についての議論だけであった。

すなわち、人事委員会に関する記述は、当日の答申原案によると、「人事制度の抜本的改革を行い、教員の採用・昇任は大学に設置する人事委員会で審査する。」であったが、川渕委員が恣意的な人事が懸念される。公正な人事が保証されるような人事委員会の定義が必要だ。等々の意見を開陳し、1行文章を追加することになった。

最終答申では以下のようになっている。

「人事制度の抜本的改革を行い、教員の採用・昇任は大学に設置する人事委員会で審査する。人事委員会は、学外者を含むなど公正な選考を行うよう組織する。」

 

というような経過を経た後に、まとめとして、座長は懇談会の各委員にそれぞれコメントを示すよう求めた。

 

以下は、各委員のコメントの要旨。

田中:財政の方向が定まった後で、大学のあるべき姿の大枠について、今後、現実をふま

えた議論があって欲しい。今ある知恵を出して、リアリティのある改革案を作って

欲しい。

塩谷:1行のみのコメントとします。「現状のままで存続する道はない」

川渕:teaching hospital としての改革が必要

森谷:大学の灯を消してはいけない。存続できるよう努力して欲しい。そのための条件を

2点。1つは判りやすい情報公開の徹底。2つ目は第3者機関による評価を受ける

べきである。そしてその評価結果を公表すべきである。

古沢:具体的年限と数値目標を出した厳しい答申である。現状を認識すべき。

橋爪(座長):まとめ

設置者に対する答申であり、判断は設置者がする。大学は(答申の)文面に書いていないことを含めて前向きに対応して欲しい。

 

ということで、懇談会は終了し、市長に答申することになり、われわれ傍聴者は、応接室を追い出された。

筆者の認識では、この時点で、有馬委員は姿を見せていなかった。

                        (文責 小城原新)