非常勤組合から以下のようなメールが届きましたので転送します。
教員組合執行委員長
藤山嘉夫
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横浜市大非常勤組合員各位
― 事務局との本年度最終交渉結果 ―
非常勤要求の全面拒否! ゼロ回答 !
来週18日(火) 4時 抗議集会!
「市議会問題で忙しい」ことを口実に、予定より30分以上遅れて登場した葛西課長が、「ご説明申し上げる」と前置きして、不明瞭な役所言葉でくどくどと同じ文言を繰り返しながら呈示した結論は、これまでの交渉をすべて反故にする驚くべきものでした。
それによれば、
1) 市大全体予算状況の全体が厳しい(だから、今年度非常勤謝金の残金は他の項目のために「流用」した)。
2) 非常勤単価は、他大学と比較しても遜色がないので、単価をアップすることはできない。都立大などで切り下げがなされている状況のもとで、来年度以降は市大も単価切り下げの可能性もある。
3) 「あり方懇」の答申を見てもわかるように、市大をとり巻く状況は厳しい。
だから、結論として、謝金の時間単価を上げることはできない。
これは、事務局としての「組織決定」である。
これにたいして、われわれが要求したのは、下記の点です。
1) われわれは謝金の増額要求はしていない。単価の計算方法に問題があるので、その見直しを要求しているだけだ。つまり、実際には無理な年32回という講義数で計算することに誤りがあり、通常他大学でなされているように年30回で計算すべきだ。こうした当局側の計算方式は、「予算は減額していない」と言いながらも、実質的に非常勤給与の残額を生み出しており、詐欺的手法である。
2) 非常勤給与は、今年度はいきなり減額されたことは事実なのだから(げんに事務局側も、予算が余ったことは認めている)、つまり「不利益変更」がなされたのだから、常識的な労働問題として、その復元を要求するのは当然だ。
(有給休暇などについては論議する余裕さえありませんでした。)
当局側は、これにたいしていっさい答えようとはせず、一方的に、「説明を申し上げた」と繰り返し、これまで続けてきたわれわれとの交渉を事実上まったく無視したのです。
最後に、遠藤委員長が、今回「検討した」結果そうした結論に達した資料的根拠を示すよう要求し、18日(火)5時に「説明会」が開かれることになりました。
課長は、「これまで説明したことと同じだ」という捨て台詞を残して、「次の会議があるから忙しい」と、不機嫌そうな様子でそそくさと席を立ちました。今回の会合は、1時間半ほどで終了しました。
当局が、期限ぎりぎりになってこうした強硬方針に転じた理由は、上司(池田理事)の強い指示で急転したのか、それとも、最初からわれわれを引き回したうえで最後に寝返りを打つという戦略だったのか、あるいはまた、非常勤組合は無視しても問題ないという何らかの別な判断があったのかは、不明です。
いずれにしても、さんざん振り回されたあげくに、後ろからバッサリやられたという印象です。
なお、出席者は、組合側から、遠藤委員長、玉野書記長、榎本副委員長の3名、当局側は、葛西課長、山中係長、および、書記の女性の3名ででした(全6名)。当局側で実質的な発言をしたのは、葛西課長のみで、他の2名はこちらの言い分を記録しただけで、内容ある話はしていません。
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終了後三人で話しあいましたが、執行部としては、春から活動を始め、秋からは組合をつくって、何度も交渉を重ねてきたにもかかわらず、このように何の成果も得られず心苦しいかぎりであり、組合員の皆様には申し訳なく、まずもって謝罪いたします。
しかし、これで終了ではない以上、われわれとしてはこうした難況のなかで、大幅に方針の見直しを迫られています。そこで、来週、当局側の「説明」を挟んで、抗議集会を開き、これを「臨時大会」と位置づけ、皆さんと今後の方針を検討したいと思います。
また、当局には、「説明会」のさいに、2月までに集った約85名の署名を提出し抗議の意思を伝える予定です。
厳しい状況ですが、それに押しつぶされることなく、なんとか新たな方向を見出していかねばなりません。
そのためにも多くの方々のご出席をお願いします。
緊急臨時大会(抗議集会)
3月18日午後4時 (集合場所は、市大内ですが、決定次第委員長から通知します。)
これまでの経過説明、および、当局の「説明会」への対応を打ち合わせ。
5時から、事務局側「説明会」に全員で出席し抗議を表明し、署名を提出。
終了後、今後の方針について討議。
以上、とり急ぎお知らせまで。
3月11日
榎本 譲