質問:
1点目は、次の資料にある数字です
http://eba-www.yokohama-cu.ac.jp/~kogiseminagamine/20030131Gakububetsushushi.htmにありました数字で、合計額が9,570353とありますが、よく言われている120億円の繰入金との差額はどういうものか分かりません。これ以外に、公債償還費が24.4億程度あると考えるべきなのでしょうか。
随さんのデータ解析:
結論から言えば、
1、上記の資料中にある「各学部経費の合計額9,570353千円」の計算根拠はよくわからない。
2、H14年度予算資料で判断する限り、H14年度の公債償還費は24.4億円ではなく、32.72億円であった。
1について:
H14年度の予算書では、経費項目を下の表の通り分けられている。しかし、ここに出てくる各部門の経費の合計は明らかに上記「各学部経費の合計額9,570353千円」を下回っている。もちろん、大学総務費や学術情報センター費のような項目の金額を各部門に還元させて加算しないと、意味のある「学部別経費」にはならない。しかし、どのような基準で各学部の配分率を決めればよいかはっきりしない。学術情報センター費を例にして考えよう。
コンピュータや図書館資料の購入費は各学部が(1)均等に配分している、あるいは(2)学生数に比例して配分していると考えたほうが自然であろうが、実は図書資料の購入に関していうと、学生数44%を占める商学部の図書費の配分は22%である。そうすると、(3)、配分の実態という基準も考えられる。しかし、研究補助金(現行の予算ではプールされている)、工事費、交際費、人件費(特にどの学部にも所属しないスタッフの人件費)などすべての項目について、「配分の実態」に基づいて学部別の計算をするのは不可能に近い。予算の詳細を決める担当者なら、その気になれば計算できるであろうが、とても期待できそうもない。また、あり方懇の計算も上記の問題に細心の注意を払って行ったとは到底考えられない。
私は、原則として共通項目について学生数を基準にした計算結果を添付しておきます。かなり面倒な作業であったが、必要であれば、ご説明します。
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H14年度予算
1 大学費 15,715,320
1 大学運営費 12,067,289
大学総務費 9,220,450
商学部費 49,870
国際文化学部費 66,626
理学部 795,886
医学部費 806,891
学生部費 134,659
教養部費 149,612
学術情報センター費 349,924
経済研究所費 7,241
木原生物学研究所費 277,772
看護短大費 208,358
2 大学施設整備費 375,011
3 公債費 3,272,020
4 予備費 1,000
2 付属病院費 20,414,890
3 センター病院費 23,996,316
合計 60,126,526