学生の切実な訴え
6月30日、7月1日、教員組合は市大生に対して自由回答方式のアンケートを実施しました。自由回答というやっかいな方式でのアンケートにもかかわらず、また問題を特定せずに書いてもらったにもかかわらず、瀬戸キャンパスのみで71名からの解答を得ることが出来ました。様々な意見が寄せられていますが、そのすべてが実に真剣に市大を巡る状況に関して考え意見を述べています。この他に看護短大生では約100名の解答が寄せられています。今回は、瀬戸キャンパス集約分のみを公表します。
2003年8月7日
横浜市立大学教員組合
【1】市大が今後どうなるのか、今議論されていますが、私は大学の縮小には反対です。市大を総合教育の一学部にし てしまおうという案も出ていますが、はっきり言って、大学とは研究機関であり、その機能を失っては、大学でなくな ると思います。充実した研究環境が整っているからこそ良い大学と評価できるだろうし、多くの受験生も専門的な学問 を望んで大学を受験しています。今、日本の国際競争力が落ちてきてしまっていると言われますが、こんな時だからこ そ、大学(市大に限らずすべての研究・教育機関)により高度な研究、そしてそれを教授していき専門的な知識を持った人材を育てて行くことが求められていると思います。
ですが、市大「あり方懇」の答申は、どうもこの流れの逆を行 っているように思われます。大学がお金を使いすぎていると言いますが、実際はそのほとんどは医学部や病院であり、しかも病院は市民に直接役立っている機関で、表面的財政データだけでは、本当にお金を使いすぎているのか分か
りません。そもそも研究・教育の場である大学に営利を求めるという企業的な考え方自体が間違っているのではないで しょうか。横浜市全体を改革するという一環で市大改革もあるのでしょうが、市長には、市という直接住民の生活に関 わり、住民の生活を保障、向上させていくための地方自治体は、企業という私益を求める民間機関とは根本的に違うと いうことをもう一度よく考えてもらいたいです。確かに、市のなかに民間の方法を取り入れていき、合理化していくこ とは必要だと思いますが、それだけで通用しない部分もあるのではないでしょうか。研究・教育に目に見える成果をすぐにあげることを求めることは、ほとんど出来ないと思います。だからといって、それを切り捨てては、文化的にも技術的にも貧しくなってしまうと思います。横浜市は日本でも最大の自治体であると思うので、それにふさわしい、そして世界にも通用する都市になるためには、それにふさわしい教育・研究機関が必要不可欠であると思います。市大には日本を代表する大学にふさわしい環境を持った大学になってほしいです。
【2】何事も学生の意見や意志を聞くことなく、大学側が勝手に決めていることが多いと思う。例えば、数年前から学 生側から要望のあったクーラーを設置する、しないは前学長の一言でなくなってしまったし、今年から休みが削られて
授業数が多くなるということは直前まで学生側に知らされなくて、明確な理由もなかった。もう少し、学生の立場で物事を考えてほしいし、そうすべきであると思う。市大のあり方についても学生へ何の説明もなく、どんどん進んでいっている気がする。そうしたら学生だって自分の大学のあり方を問われたとしても分からないし、興味も少ないのではな
いだろうか。もっと学生側と大学側の距離を縮めるようなことをすべきです!!
【3】一度しかない 受験の機会に、様々な大学のなかで横浜市立大学を選び、自分が学びたい学科、教授を選び入学したのに、それらの学科がなくなってしまったら、私の人生を返してくれといいたい。入学してみて日々感じることは、
この大学の生徒が勉強熱心であること、教授の学問に対する熱意が命がけであることである。大学の質が低下していると言われているなかで、横浜市立大学には学びたい人が溢れている。心から尊敬できる教授がいる。どうか、この学びのパラダイスを奪わないで下さい。横浜市長の私たちを無視した政策に対して怒りと悲しみの気持ちで一杯です。
<横浜市長の中田さんへ>
市長は入学式に私たちに対するお言葉の中で「自由には責任が伴う」、自由を得たからには責任を負うことの出来る
大学生になって欲しいというお話の内容でしたが、ご自分はどうなのでしょうか。
我が大学は横浜市の大学です。生徒数が減ったわけでも、レベルが低下したわけでもありません。仮に、外部の人間 が、この大学を潰そうとしたときに、この大学を守って下さるのが市長の責任なのではないですか?
市長みずからが”改革”という言葉を借りて、この学校の質を低下させるような案を出し、それを強引に進めているとは何事ですか?
また、市長という仕事は中田さんの「自由」であってはなりません。「権力」を行使してもなりません。私たち横浜市民の代弁者であるべきです。横浜市民の誰が市大の改革が必要だと言っていましたか?市長をお続けになりたいので あればご自分の仕事とは何か、今一度、考え直してみたらいかがでしょうか。それが出来ないのであれば、中田さん、市長としてのあなたの未来は短いでしょう。市民は案外、あなたを観察しています。
【4】授業料の値上がりには絶対に反対です。公立でやすいから入ったのにバカらしいです。
【5】テレビや新聞等の報道を見ていると、学生の知らないところで、改革の方向が決まってしまっているという印象
を受けます。何をどのようにかえるのか、ということを学生全員が知ることの出来る形でアナウンスしてほしいし、学生の意見を改革に反映させてほしいです。
【6】市大に対する「あり方懇」の答申には確かに納得できない点が多い。しかし同時に、このような”外圧”がなけ れば、市大がこれ程自分たちの現状に対して目を向ける機会はなかったかもしれない、とも思う。個人的には、@学内マナーの低下(階段のおどりばなどでの集団で座り込んでの食事、道ばたへのタン、ツバの吐きかけ等)A不必要な工事、投資(シーガルの巨大フラットテレビなど。総務部の方は学生のため、と自慢していたが、あまりに短絡的な思考に怒りを感じる)B事務のサービスの悪さ等が気になる。
【7】市大生のひとりとして一言言わせてもらえば、学生や教員の意見を全く無視した形で大学改革を進めてほしくな いということです。市の財政難の穴埋めのために、横浜市立大学を変えて欲しくはありません。また、横浜市立大学を
一方的に横浜市に貢献していないと決めつけてもらいたくはありません。横浜市立大学は他の大学と比べて、地味かもしれませんが、少人数制で、教員も学生をしっかりと指導してくれる今時珍しいよい意味での”普通の”大学です。ですから、横浜市立大学に通う一学生として、横浜市立大学が現在の教育水準を保つためにも横浜市の一方的な改革には断固反対します。
【8】現在の市大のあり方に対して特に疑問に思ったことはない。むしろ、社会に出て行くための教育の場として充分だと思っている。現在市長などが発案している市大の改革案では市大の長所をつぶしてしまうように思える。学部統合などを行うことによって得られる利点は、学生にとってはほぼないように見える。さらにその上、授業料の引き上げが行われたとしたら、私たち学生は授業料に見合った教育を受けられるか疑問である。むしろ、学部統合によっておこると思われる事態は、専門的知識の欠落による学問への興味の薄れや、授業、知識の不明確化だと考えられる。このよう に、私は市大を今あるように残して欲しいと思う。
【9】教室の暖房・冷房など充分に完備されていないし、少人数をうたう市大にシーガル教室での授業など明らかに矛盾がある。特に1年次では少人数を感じさせない。商学部学生に費用がかけられていると思えないのですが、学費の負担が増えるのは、どちらにかかっているのでしょうか。不透明であると思います。何でもかんでも民営化すべきでない。
通っている学生の気持ちも考えて欲しいです。学ぶ意欲低下するのでは?!
【10】市大は今、財政難に直面しているが、ただ単に収支均衡をとるような体制にしていくのは好ましくない。収入をどこに増やすかをはっきりさせるべきである。例えば、研究成果を充実させていくのか等様々ある。大学が危機であると学生に認識されるまで何もしていなかった大学の体制に問題がある。
【11】4年になり最近大学に来ることがめっきり少なくなってしまいましたが、以前も今も学生に対する情報公開は積極的になされていないと思います。なされているのも市大側からのものが大半を占めているような気がします。そして、自分も市大生の身ではあるのですが、学生が現状に対し、よりよく知ろうとする動きが少ないように思います。もっと大学から学生に向けての働きかけがいるのではないかと思いました。
【12】設備(クーラーなど)を充実させてもらいたい。図書館の本をもう少し増やしてもらいたい。授業料をこれ以上 上げないで欲しい。
【13】試験期間をもっと早く!!夏休みが少ない!!授業料あげるなーー!!
【14】的はずれな提言をしている市長なんて署名を集めてリコール請求すべきだと思う。市の赤字財政を改善するために真っ先に大学に目をつけるなんてどうかしていると思う。もっと他に改善できるところがあるのに、それらにも目がいかないなんて、市長、いや政治家失格だと思う。個人的には「あり方懇」の内容以前に「あり方懇」がでること自体おかしいと思う。大学生なら何も反発しないと思っていいるのか知らないが、反発の弱そうなところだから大学に目をつけているのが見え見えで許せない。
【15】市大の授業料が上がったら、間違いなく、市大を志望する受験生は急減すると思う。はっきり言って、市大の強みは公立大であるということだけである。レベルも中途半端だし、私大の方が面倒見がよい。市大のレベルを上げれば人気が出て、たとえ高い授業料でも学生は集まってくるはずである。ではどうすればレベルを上げられるのか。まず、
市内高校の推薦入試を廃止すべきである。・・・一般選抜で7倍前後を保っているのだから推薦入試をなくしてもいいはずだ。それから、授業の内容にも問題がある。○○についての授業なんていらない。そう分かっていても学生はラクに単位を取りたいからくだらない授業をとる。これでは、徹底的に経済学を勉強している私大にどんどん引きはなされてしまう。学生が社会に出て役に立つことを教えるべきだ。そして、私は他学部のことはよく分からないが、商学部については、資格取得のために精を出す人が少ないと思う。それは知識がないのと大学側にそれをサポートするシステムがないからではないか。明治大学などは、公認会計士や税理士、簿記等の講座を設けている。それで、公認会計士になる人が多い。市大は明治大に負けてはいけない。授業料を取ってもよいから、そういう講座を開いて欲しい。市大には生徒を向上させようという貪欲さが見られない。目標を持つ学生が増えれば、バイトに大学生活の大半を費やすようなおろかな学生は減るはずである。
【16】今年2月の答申で、市大の存続について「統廃合を含めた抜本的改革が必要」という文言がありました。その理由が累積赤字の超過とされていますが、実際には研究費や医学部の設備投資によって生まれた赤字だといわれています。しかし、実際にはこれらの設備は350万人にもおよぶ横浜市民をはじめとする多くの人々に還元されているのです。このようないわば「公共の利益」を理由に、市大の統廃合を論じるというのは、全く持って筋違いの話であると私は考えています。また、市大では今年度から履修登録をWeb上で行ったり、事務組織を学務課に一本化することによって、 人件費削減を目指すなど、努力をしているように見受けられます。しかし実際には、私たち学生に対する事務手続きな どサービスの質の低下を招いているのは、紛れもない事実です。言ってみればこのような「ムダな」投資をして教育・ 研究の質を落としている大学はこの大学以外に存在しません。「良い教育、良い研究」は「良い環境」があって初めて 成り立つものです。しかし、事務局は「良い環境」を抜きにした改革を推し進めています。これでは、大学としての評判もいずれ落ちていき、末期の果てには「あり方懇」が望む統廃合の道へ突き進んでしまうことは明白です。このような事態が起きないためにも、「あり方懇」が言うあまりにも非現実的な改革ではなく現実的で学生・教職員の目に見え
る改革をして欲しいものです。
【17】むしろ、国会議員やら市長の給料の削減から始めて下さい。
各機関、学科がバラバラなように思います。文系の生徒は理系が何をやっているのか知らないし、また知りたいとも思
っていません。逆も然りです。もう少し、各学科がどんなことをしているのか、目的は何で、それを利用することでどんな利益があるのか、どんなものが得られるのかを発表出来る場が欲しいと思います。具体的にはHPや学祭等でしょうか。HPは学外の人も気軽に見られるので良いかと思います。
【18】学生としては何にそんなにお金がかかっていて、何が無駄なのかよく分かりません。予算があってそれ以上のお金を使っているから赤字といわれるのでしょうが、なぜそれほど予算からはみでるお金が必要なのでしょうか。それとも予算自体が少ないのでしょうか。教室にクーラーはないし、施設面でそれほど贅沢はしていないと思います。
それから事務の手際が悪すぎです。手違いが日常茶飯事で、施設(カメリアホール)を借りるとき、いつもカメリア ホール側の担当者と連絡がとれていなくて、私たちが怒られたり、確認に行かされたりします。教室変更でのトラブル や、新しく来た先生に対する説明が足りないなど、学生から見ても、はっきり言ってだらしなく、ちゃんと仕事をして欲しいです。
【19】市大の民営化、非常に重大な問題であり、当然即止めさせなければならない問題であると思います。にもかかわらず、市大生自身、この問題について、よく分かってない人が少なくありません。”市大がなくなる”ということをみんな先のことと考えています。市大が公立であるからこそ選んで入ってこられた私のような学生も多いなか、この現状 を打破できるのは、私たち学生でしかありません。学校側も市議会側も学生に知らせずにいる点、とてもずるいことだ
と思います。主体は生徒です。私たちの身になって下さい。出来る限り早く学生のために、市大の民営化を知る会とし て企画すべきです。公共事業に財政を回しすぎ、教育という何よりも大切なものをおろかにするということは、”今”しか見ていない短絡的考え方でしかありません。市はいったい何を考えているのでしょうか。学生に対して責任をとれるのでしょうか。
【20】横浜市立大学では赤字が問題になっているとのことでしたが、商学部では、正直赤字になっているとは思えません。もし、収支均衡をとるために授業料を引き上げるとしたら、赤字を出していない生徒には大変不利であると思います。そのような不公平はおこらないようにして欲しいです。
また、生徒の質をもっと高めて欲しいと思います。講義中の私語やカンニングが見受けられますが、果たしてそのような人が社会に出て「良い教育をうけた」と言えるのでしょうか。勿論基本的な躾は各家庭、個人の問題ですが、「横浜市立大学を卒業した者は最低限これだけの能力と教養を備えている」といういうような基準を確立して欲しいと思うのです。その意味では、別に受講しなくてもその能力さえあれば単位認定しても良いかもしれませんが、カンニングは絶対付加ということになるでしょう。「生徒の質」を何でもって判断するかについては難しいと思いますが、やはり能力を尺度とするのが妥当だと思います。私個人としては、生徒数が増えて、少人数教育でなくなっても構わないと思っています。が、生徒が自身の秘めた能力を見いだし発展させる環境だけは整えて欲しいのです。脱落者が続出するような講義は困りますが、安易に単位を取得させるのではなく、しっかりと「その講義を理解し活用できる能力がある」と認められた者のみ単位認定されるようなシステムが必要だと思います。
【21】教授が授業と研究以外の事務的な仕事や、大学改革などに忙しすぎて大変そう。(個別に)質問などをしづらい。
もっと教授のスケジュールにゆとりがあった方がいいと思う。
【22】そもそも学ぶということは、人間の持つ無限の可能性を現実に存在させるための手段なのではないでしょうか。
そこには決して金銭でははかることの出来ない価値が存在していると思います。もちろん大学もゴーイングコンサーンを大切にすることも分かります。しかし、そちらばかりにウェイトを置く改革は主旨が違っているのではないでしょうか。少なくとも金銭が生命の上に立つ状態はあってはならないはずです。
【23】学部統合など市大の良さをなくすような改革には反対です。私は環境理学科で学びましたが、その中で環境問題に取り組みたいという気持ちが一層増しました。そういった学部ごとの良さが失われてしまうのは非常に悲しいことです。一方で、研究費は一年で使い切らなくてはならないなど、不便な点もあります。研究費が来年度に持ち越せれば、研究費の削減や、より独創的な研究の発展につながります。また、教員の方々のなかには明らかに理解しにくい授業をされる方もいます。そういった現状が市大の質の低下につながることもあると思います。どこを残しどこを削るか、もっと慎重にして欲しいと思います。後から悔やんでも遅いです。
また、赤字の半分以上が市大病院のものであることも気がかりです。病院にももう少しコスト意識を高めて欲しいです。
【24】大学の設備に関して、生徒が必要と思うものと大学が作るものは違いがある。私たちは、より良い教育を受けたいと思っているなかで、授業料の値上げや学校に関する諸問題など不安になることがあります。不安などを持つことなく安心して教育を受けられる環境を作って欲しいです。
【25】医学部にお金を使いすぎているのでは?。支出額の構成比を考慮して改革を行うべきでは?。学生のニーズに即応した改革をすべき(専門大学院、税理士など)
【26】大学は営利団体ではなく教育機関ですから、経済問題より教育問題を重視しなければなりません。
【27】大学の授業料が高くなっていくことだけで市大の経済状況が変化するかということに疑問を持ちます。特に赤字なのは病院の方であり、大学も人員削除等経費削減を行えば、大学自体は立て直すと思います。ただ、確かに教授を減らしたりすることで経費削減等は出来るでしょうが、・・・教員が少ないためにかたよった授業しか受けられないのは正直つらいです。大学の授業は教授つまり先生の数だけ様々な研究対象があり授業があるのだと思います。
【28】まず、市大生でありながら実態がベールに覆われていることに憤りを感じます。あと横浜市の税金の無駄づかいといいながら、税金の割り当てのうち市大に使われているのは全体の2%ぐらいだったように記憶しています。なのに集中的に市大ばかりに目を向けられているのも理解し難いところがあります。お金、お金と、私たちが教育を受ける権利はどこへ行ったのでしょうか。まずは生徒の声をちゃんと反映させて欲しいと思います。学長のコメントもかなり理解しがたいことが多かったです。
【29】今回の「改革」は、教員組合が言われているとおり、大学そのものを変えてしまい、大学の理念を否定するものだと思います。今、国が進めている法人化を中心とする「大学改革」も同じことです。大学(学問の府)に責任を持たない国家が世界のどこにあるでしょうか。絶対にとめるために頑張りましょう。
PS )マスプロという用語は、多分、学生には分からないと思います。
【30】商学部について言えば、今でさえ学生数に対して教員数が少ないのに、これ以上学生を増やすのは肝心の教育の「質」的に問題がある。
【31】教育は利益を追求する場ではないと思う。確かに市の財政も苦しい状況であるだろうが、教育の現場で金を優先し、目先の利益を追求すれば、将来を担う人材の育成は不十分になってしまうだろう。つまり大学の質を低下させることは結局自分たちの首を絞めることになる。学校経営で利益を上げることを目的とする私学なら授業料が高いのもうなずける。それ相応の環境と授業が用意されている。もし、市大が授業料を上げるのなら、私たち生徒が納得のいくような施設環境と授業を必ず用意してくれるのだろうか。こちらの負担が大きくなるのなら、それ相応の利益がなければ市はただぼったくりをしているのと同じである。負債があるのならば、まずその原因と現状を明示し、市がどこまで努力したかを発表してもらいたい。本当に大学のあり方を変えるしか道が残されていないのか、多くの人で話し合うべきである。
【32】横浜市の財政を圧迫しているというのなら、私立、もしくは国立になるしかないのでしょうか。横浜市が大学のことをしっかりと理解しているかは疑問ですが。
【33】私は中国から来た留学生です。1回中国の大学を出たことがあります。市大に入って良かったと思いますが、まさか、廃校ということに迫られてびっくりしました。大学というものは営利団体でありません。特に、国公立大学は営利するはずはありません。それだけの理由で廃校、売却されるなんて、あまりです。市民の税金を無駄に使っているわけでもありません。病院があればこそ市民の生活の向上と健康保持につながります。ちなみに、大学は何のために存在するかということを中田市長に聞きたいですね。会社ではありませんから。
【34】なくなったら困るが、正直なところ、残す必要があるかということも考えるべきだと思う。当事者にもかかわらず、そっぽを向いて知らないふりの学生もいる。横浜でしかできない授業のような特殊性もあるのかどうか。授業内容にしても、私立とどれだけ差があるのか?横浜市の資金で運営されるこの大学がどれだけのことを市に返しているのか。疑問はたくさんある。個人的には、今のままの運営であって欲しいけれど・・・
【35】エアコンのない教室の方が多いこの現状は、贅沢とは思えない。生活保護を受けている人でも、エアコン購入の是非が問題となるというのに、収支均衡を求めるのは無理がある。「健康で文化的な最低限度の生活」はプログラム規定説とはいえ憲法で認められている。
【36】教員が少ない。選択の幅が狭すぎる。問題だと思う。教員を多くしろとはいわないが、生徒数を増やせばその分、先生がカバー仕切れなくなる。
【37】赤字だと言う割に学務課を工事したり、企画課や秘書課など不明な部署を作ったのはなぜかよく分からない。そして、学務課のサービスが悪い(待たされ、時間がかかる)。良い教育とか言うならエアコンをつけて欲しい。
【38】「あり方懇」の内容で改革を進める、という話ですが、どうしても僕には”にわか仕込みの”財政緊縮策のエジキとして市大にターゲットを絞っているとしか思えません。本来、横浜市の発展のために、未来のために、大学の出来ることをいかになしていくかを考えていくことが正しい改革の道筋であると思います。例えば、具体的な部分から以下にしたら横浜に、国に、世界に役立っていく人材を輩出できるかを考えるとしたら、「図書館を24時間開館するようにして、より学問を追究していく学園を作り出す」等の工夫は、細かい点ながら、費用対効果の観点からその目的に資する可能性が高いと思います。どうでしょうか。個人的にも強く要望したいです!
【39】施設の改善を求めます。大学なのに冷房施設がないのは厳しいと思います。大学の特色をもっと出せばいいんじゃないでしょうか。横浜市に国際都市というイメージを大切にして交流留学などをもっと盛んに行うなどの対策をするなど具体的な特徴を考えていくべきだと思います。
【40】各教室にクーラーがついているわけでもないし、部活動への補助金も本当に必要であると思うから、ムダな支出は目立っていないと思う。あえて言うなら、それぞれが心がけて電気の消灯を気をつけるとか、そういった努力は出来ると思うけど、それでだめなら授業料を増やすしかないのかなと思う。ただ、そうなるならもっとやる気のある先生が増えて欲しいなと思う。
【41】日本は先進国のなか、教育レベルがけっこう高いと思っていたが、今度の市大について改革することで、がっかりしました。こんな不景気の日本の社会中でいろいろ模索して市のためにするのはいいんですが、してもいいこととしちゃいけないことがありますから、大学というのが国のこれからのためにあるわけだと思うし、大学で優秀な人材が育てられたら、社会が繁栄できると思います。
【42】学費を上げないで、授業を充実したものにして欲しい。
【43】現在は四年生なのであまり関係ありませんが、冷房を整えて欲しい。
【44】今年は、履修科目の確認が期限内に出来ませんでした。出来れば書面化したものがあればと思います。
【45】理系の研究費に比べて文系の研究費が少ない。蔵書の分野においても本当に必要な文献があるとは言い難い。職員の態度もいかがか。何かあると学生側に問題があるかのようになっている。公務員の意識の低さをひしひしと感じる。”人”を大切に出来なくて教育は語れない。
【46】「良い教育と良い研究」のために大学側が全力を尽くそうとしていると最近やっと実感しはじめた。しかし、先生や大学職員が必死になっているのとは逆で、私たち学生は”大学のあり方””良い教育とは”についてあまり真剣に考えてこなかったし、今もそれほど考えていない学生がほとんどだと思う。
そもそも私学のあり方と公立の学校のあり方を混同して、大学のあり方を議論してはいけないと思う。特に授業料においては、授業料を引き上げるなら公立大学の存在意味はないのではないだろうか。私学より授業料が低いから受けられる教育の水準も低い、または限度があると大学側は少なからず思っているのではないでしょうか。大学側にも私たち学生側にも大学のあり方に対する甘えや、無頓着さや妥協があると思う。これらが問題視され、改善されなければ、市大改革は不可能だろう。
【47】奨学金をもっと受けやすくして下さい。
【48】もっと少人数の教育を。大教室は後ろの席は何も見えません。パソコンをもっといいものに。パソコンを操作できない人用に市民開放パソコン教室を開いてみてはどうか(市大生は無料)。プールをもっと使わせて下さい。休み時間や授業の間に使いたいです。現場での活動が非常に少ない気がします。証券市場見学なども入れてみてはどうかと思います。
【49】商学部にいてずっと思っていることは、もはや、16コマ規制は意味があることではないと思います。また、国際文化学部にある同じような授業も単位になる制度がいいと思います。
【50】T講にクーラーが入ったことは良いことだが、夏場に風が通らずとてもあつくなる3階の大教室にもクーラーを早く入れて頂きたい。どんなにいい講義であっても、あんなに暑くては聞く気になれない。
学務課では、長い時間待たされる。
【51】急にタバコを吸うところが減り困っている。別に段々減らしていくのなら分かるがいきなり無くなると何処ですっていいのか分からなくなる。非喫煙者にとってはいいかもしれないが、喫煙者はたまったもんじゃない。あと出来ればでいいが、タバコの自販機を大学に敷地内で24時間買えるようにして欲しい。
【52】講義がとりたいものに限って、1時間に2つあったりと、編成に問題があると思われる。一方で、とれる講義が一つもない日があったりする。
【53】夏は暑すぎて授業に集中できない(本校舎)。テストしかない授業だと、テストのための勉強になってしまい自分のためになっていのかどうか分からない。1年次の授業はもっと分かりやすい授業にすべきだ。たいていの人は1年生の時の授業がわけが分からなくてやる気がでないとの意見を述べている。
【54】環境面、特にエアコンを整備して欲しい。パソコンのモデルチェンジをするくらいならエアコンをつけて欲しかった。
【55】図書館の利便性をもっと高めて下さい。具体的には、朝8:30からの開館。返却日を1週間後にする。1冊に対して1枚の書庫内文献請求を1枚で4冊に。最近、日曜日も開館されることを知って嬉しく思っています。
【56】エアコンが欲しいです。もう少し横市独自の何かがあってほしいです。特には思いつきませんが、あったらいいなとは思います。
【57】落ち着いた雰囲気でいい大学だと思います。設備の点で不十分なところをたまに感じます。図書館の本がもう少しあったらいいと思います。
【58】夏にエアコンのない教室で授業を受けるのがつらい。暑くて授業どころではなくなってしまう。
【59】特にないけど、環境面を整えて欲しい
【60】外壁の修理よりも教室内の空調などの整備に重点を当てて欲しい。まるで高校時代のような気分である。あとは、もっとつながりを持てる授業を作って欲しい。それを続けてとることで学ぶことが多くなるレベルが上がるというような。さらには、商学部にも留年制度を設けるべきだ。それがこの何かしらダレた学校の雰囲気にもつながっているのではないか。
【61】今とても授業がつまらないです。聞く気はあるのですが、気づくと寝ているのです。明らかに○系の先生たちの質が悪いのでは?と思えてなりません。ある授業では、ただ教科書を丸読みしているだけで、生徒に良い教育をという熱意が伝わらなくて困っています。○系の先生はとても良い先生ばかりで、この市大の問題においても真剣に考えて下さり、生徒にきちんと自分の考えを言って下さいます。しかし、○系の先生は考えていないように見え、はっきり言ってのんきです。この生徒の理解を無視した講義を何とかしてもらいたいです。
【62】夜間にも講義を開講し、社会人なども(高校生などにも可にする)講義を受けられるようにし、市民に広く開かれた大学にする。大学の授業を受けるための基礎知識のない人のための授業も。
【63】シーガルセンターの食堂の値段が高いと思う。学生食堂なのに、しかも、市大の食堂であるくせに値段が普通の店と変わらない。そして、図書館の閉館時間がもっと遅くなって欲しい。
【64】<講義について>:語学はもっと的を絞った講義であって欲しい。例えば、リーディングで高校のように読み物を訳して行くのではなくTOEICで○点を目標に、ある時間内でどれだけ様々な英文から情報を集められるか、など。
目標をしっかり定め、それに合わせた講義であると良いと思います。
<卒論について>:枚数や形式(目次、縦横書、表紙、注の付け方)など必要なことを4年になる時点で文章で示して欲しい。あるいは、講義要項にのせるなど。外国語については、ネイティヴの先生にチェックして頂けるようにして欲しい。特に、集中講義か何かでも、論文作成の指導をしていただける講義があると良い。
<図書館について>:洋書が届くのが遅いので、アマゾンなど早く取り寄せることの出来るルートを検討して欲しい。
<学生生活について>:ロッカーをどの学年でも使えるようにして欲しい。使わない人もいるかもしれないので申請したら借りられる等の形で。
【65】自分は市大の運営方針や現在の財政状況について全くと言っていいほど無知なので、的はずれなことかもしれませんが、端から見ていて、医学部の不祥事やお金の使い方など、それこそ無駄な部分がたくさんあるのでは!?教育という観点では医学も、経済学、経営学も同等の立場にあるべきなのではないですか?
【66】現在、よく耳にする市大の収支均衡については、大学を存続させていくためにやむを得ないのであれば、学生数や授業料に対して議論していくことが必要だと思う。ただ、大学が本来すべきことである良い教育が守られないということは避けて欲しいところです。
【67】教授の、授業に対する熱意と工夫が足りないと思う。毎回の授業に遅刻してきたり、無断で授業をいきなり休む先生もいて、せっかく授業を受けようと思って来ているのに裏切られることがよくある。一方で、よく準備をしてきて、とても勉強になる授業をしてくれる先生もいるが。生徒が教師をチェックするシステムをもっと徹底させたほうがいいと思う。
【68】市大の医学部や理学部、その他の研究センターなどが払うべき赤字を文系学部の学生が負担するのは少し不公平な感じがします。何か良い策はないのでしょうか。大学法人化については、ある教授が国公立大の競争的でない自由な学問をむだにしてしまうと警告していました。平等的な研究状況が、新たな分野を開拓していくことにもつながって行くし、また、それを期待させすぎないことも出来ると思う。私たちは何に向かっているのか分からなくなることがあります。
【69】*○曜○限の○○で授業をしている人の声が小さくて聞き取りにくいです。*シーガルにある冷水器は必要です。*T講の自動ドアは無駄だと思います。*明らかに狭い教室にテレビが2つあるのはどうしてですか。シーガルでさえ2つしかないのに。*食堂が込みすぎです。*学務課の人の対応が精力が抜けきっていてお粗末です。
【70】授業に関してはある程度少人数という形式で行えているのもあるし、特にないけど、施設の面、例えば、図書館の蔵書の量とか大教室で冷房がないのに夏場にテストをやるなどを改善してもらいたい。それ以外に関しては、シーガルで昼時に大行列が出来てしまうことを何とかして欲しい。ここであげたなかで一番改善して欲しいのは、やはり図書関係です。勉強するにも本がないと調べようがなかったり、遠くの図書館まで行く時間と手間がかかるからです。
【71】何故、改革が必要とされているのか、何の支出が多く、原因となっているのか、大学側はきちんと明示していま すか?意見の述べようがありません。商学部の私からしてみると、これだけ多くの入学者をとって採算が合わないのも 理解できません。医大の建設費が問題なのですか?それも馬鹿馬鹿しい話です。改革案の一つに3つの学部を一つにまとめてしまおうというのがあるみたいですが、そのような案が出ていることさえ腹が立ちます。今、学生からの意見が 少ないのは、前述のように、漠然と”改革”といわれたところで意見の述べようがないことと、悲しいことですが無関
心であることと、あとひとつは現状維持を望んでいる、ということです。私としても出来るだけ現在の状態のままの大 学であって欲しいと思います。そのためにも、教員の方々には尽力して頂きたいと思います。また、学校のカラーを決めるのは学生自身であると考えておりますので、市民の方々の市大のイメージに好印象を持って頂けるような人物であるよう心がけることがわれわれ学生には必要であると考えております。