横浜市立大学評議員各位

　貴職におかれましては横浜市立大学の命運のかかるこの時期に、横浜市立大学の発展のためにご尽力を頂き、心より感謝いたします。

　さて、9月26日に公表されました「プラン策定委員会」幹事会の「大学改革の大枠整理（追加）について」において、「原則として全教員を対象とする」任期制の導入が提案されています。教員組合のこの件に関する基本的な立場は別添の「現職全教員に任期制を導入することに反対する声明」をご参照ください。また、現職全教員に任期制を導入することが現行法によっては許されないという法律論については、やはり別添の「大学改革案における教員任期制の導入に関する商学部教授会見解」をお読みください。

　評議員の各位におかれましては、教員の重大な身分変更となるこの問題の重要性に関しましてはご認識いただいていますとおりです。事柄の性格上、この現職全教員に対しての任期制の導入に関しましては、当然に評議会の審議事項に属しています。教員組合は、この件に関して学長会見を申し入れ日程の回答を待っているところです。他方、教員組織としての評議会での審議は不可欠でありますので慎重な審議をぜひともお願いいたします。ことは教員の身分に関する事項ですので法律の厳密な解釈に基づく慎重審議を重ねてお願いするものです。

2003年10月9日

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　横浜市立大学教員組合委員長　　藤山嘉夫