2004127日講義メモ

 

戦後復興の経済的前提条件と人間的社会的基礎は何か?

−ヨーロッパ統合の歴史的社会的前提条件を考える−

 

参考文献:拙稿「ドイツ経済再建の人間的社会的基礎」廣田功・森建資編『戦後再建期のヨーロッパ経済―復興から統合へ―』日本経済評論社、19982月、第2章。

 

マーシャル・プランとヨーロッパ再建・・・外的要因

 

内的主体的要因の分析

1.民衆意識の変遷・・・戦争体験・敗退過程と民衆レベルの「非ナチ化」・脱ナチ化の問題

2.社会の「革命的」変化

3.生存基盤再建としての民主主義

 

「非ナチ化」に関連して:ショッキングな個人的経験−上記論文の史料集めでドイツに滞在した時のこと。

  1993年にコブレンツの連邦文書館で仕事をした時知り合った老婦人(民宿Zimmerfreiの経営者)との会話

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老婦人・・・「あなたは何を研究しているのですか?」

私・・・・・「ドイツの戦中から戦後の歴史です。今回は特に戦後の問題で、非ナチ化Entnazifizierungについてです」

老婦人・・・「非ナチ化ですって? おおー、なんと」

私・・・・・「どうしてそんなに驚くのですか」

老婦人・・・「戦後、私の母は迫害されたのです。熱心なナチ党員だったから。この家は、1933年にヒトラーの政府の時にできたものです。当時、郊外住宅として、新しくできた団地でした。私たちにとってはかけがえのない住宅が手にはいったのです」

私・・・・・「雇用創出策、住宅建設政策はヒトラー政権以前に始動していました。郊外住宅建設はその一環です。ドイツの人々にとって景気回復期はよかったでしょう。しかし結局はそれは、軍需中心の景気回復で、戦争への道だったではないですか。戦争ではたいへんだったでしょう。ユダヤ人大量虐殺のようなこともあったし」 

老婦人・・・「・・・。私の知り合いがドイツを離れて南米[1]に移住しました。彼は――言いすぎですが――、ユダヤ人を殺し足りなかったnicht genugなどといっています」[2]

 

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ヘルガ・シュナイダーの母親(前回講義メモ参照)と同じような人は、結構ドイツ社会にいた、とみなければならない。

しかしそうした人々は「沈黙」、大きな力とはなりえなかった。

 

それはなぜか?

 

翻って日本はどうか?

戦犯(容疑者)とされた人々が戦後すぐに政治の表舞台に登場し、その直系の人々が最近も堂々と戦争正当化の主張をマスコミなどで行ってはいないか?

冷戦体制(アジアでは、アメリカとその従属国に位置づけら得た日本が、対中国、対北朝鮮、対ソ連などで協調)が、日本の戦前・戦中の政治責任者の免罪を容易にした。

 

アジア諸国との平和共存の広く深い構築の欠如。

ヨーロッパにおけるドイツとの違い。

 

 

21世紀に日本の進むべき道は?

−水平的民主的なアジア共同体の漸次的形成−

日本とアジアが抱える問題は山積している。

Cf.伊藤正直編『世界地図で読む 環境破壊と再生』旬報社、200411

 同『世界地図で読む グローバル経済』同、20047月 

 

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戦争によるドイツ占領下のヨーロッパ諸地域の被害とドイツの被害は?

 一番長期的にドイツの占領下にあり、しかも戦闘が3年以上にわたって(19416月―44年夏・・・スターリンは11月の革命記念日で、ファシスト・ドイツを追い出し祖国防衛に勝利したと演説)続いていたところ・・・ソ連・・・その人的被害は2000万人以上(最近では2700万人ともいわれる)

 

ドイツは?

 

最新のもっとも著名なドイツの歴史家HW・ヴェーラーの著書から、「戦争による損失とその後のコスト」

 

ナチスの住民政策・人種政策に対する逆襲として、東部ドイツおよび東欧・南東欧からのドイツ人と「民族ドイツ人」マイノリティ、約1500万人が前代未聞の追放に遭う

 

敗戦時、連合国の戦時捕虜収容所に1300万人のドイツ兵士

 

都市から農村部への約900万人の疎開民が故郷の都市に帰る必要あり。

(これに代わって、上記の難民化したドイツ人、東方から追放されたドイツ人受け入れの必要)

 

さらに1000万人に上るDP[3]、すなわち強制労働者、戦時捕虜、強制収容所囚人、ドイツ国防軍協力者(Hilfswillige)が、故郷へ帰る必要。

 

赤軍兵士による婦女暴行[4]

飢餓

交通網崩壊

 

ほとんどのドイツ人にとって「憂鬱なカタストロフィー」

 

人口バランス

 

徴兵された数・・・1820万人(陸軍1360万人、空軍250万人、海軍120万人、武装親衛隊90万人)、

さらに何十万人かの「民族ドイツ人」、外国人、看護婦、その他が、国防軍や武装親衛隊で働く

 

死者の数・・・532万人(陸軍420万、空軍43万、海軍14万、武装親衛隊30)

  死者の割合は年齢層により違うが、19201925年生まれの場合、5分の2が犠牲

 

全戦死者の半分が東部戦線で・・・ドイツにとっても独ソ戦がいかに犠牲の大きいものだったかを示す。

 

第一次大戦では毎日1000人のドイツ兵士が戦死。

第二次世界大戦では、東部だけで、最初の3年間に毎日2000人の死者。

 

東部では1944年夏までに戦死者の数がすでに200万人になっていた。

その後、死者の数は急上昇し、毎日5000人に上った。つまり、毎週2個師団の人員が完全に失われることになった。

中央・南ウクライナ軍集団の崩壊だけでドイツ兵士約40万人が殲滅された。

さらに、「最終決戦」の最後の数ヶ月、被害はものすごく多く、120万人のドイツ兵士が命を失った。

 

19447月のヒトラー暗殺計画の挫折から19455月までのドイツ人戦死者を数えてみると、その数は、それまでの戦時期、すなわち19399月から19447月までの全戦死者にほぼ匹敵する。最後の恐るべき10ヶ月間に、ドイツの全戦死者の半分が失われたことになる。

 Cf .日本でも、45年2月くらいに早期に戦争をやめていたら、3月10日の東京大空襲やその後の各都市の空襲とたくさんの被害、そして8月6日と9日の広島、長崎の原爆投下はなかった。国家の最高責任者、政府の態度が、たくさんの人の生命と直接に結びついていることがわかる。

 イラクは? 日本、中東?

 

Klaus-Dieter Henke, Die amerikanische Besetzung Deutschlands, München 1995.

S.297なぜドイツ人は降伏しないのか・・・無条件降伏がドイツ人の絶滅を意味するとナチは宣伝し、兵士や民衆にもそう受け取られたから」、

S.937ヒトラーの自殺でゲリラ戦が回避できた」[5]

 

 

 

 



[1]南米に移住したり、逃げ出したりした人々は親衛隊など確信的行動的ナチだったことが推測される。アイヒマンは1960年にイスラエルの秘密機関モサドに逮捕されるまで、アルゼンチンに潜伏。

 

[2] 南京虐殺にいたる道、繁栄から泥沼の戦争に至る道、日本の場合を本学名誉教授・伊豆敏彦氏が「日々通信」で書いている。参考資料として以下にコピーしておこう。

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    >>日々通信 124号 200412月8日<<

9
11以後、4度目の128日を迎える。
アメリカの戦争も3年以上つづいていることになる。

日本の対米戦争は39ヶ月だった。
もちろん、柳条湖事件を発端とする「満州事変」から数えれば、1941128日は10
年目になり、蘆溝橋事件を発端とする本格的な日中戦争の開始からは4年半の戦争の
日々がつづいていた。

いまのアメリカの戦争は対米戦争よりは日本の中国侵略戦争に似ている。
泥沼の戦争だった。
日本政府はくりかえし現地解決とか不拡大方針とかいいながら、ずるずると中国全土
にひろがる戦争へと引きずり込まれて行った。
開戦後半年足らずで上海も南京も攻略した。
皇軍は連戦連勝だった。
大都市を占領すると、威風堂々と皇軍の入城式が行われた。
占領地では市長だの村長だの、現地住民が日の丸の小旗を振って歓迎した。
少なくとも、新聞やニュース映画ではそんな場面ばかりが伝えられた。
しかし、中国人がもともと日の丸の旗をもっているわけはないので、日本の工作員が配って、歓迎に動員したのであったろう。
これは、イラクの米軍も同様なのだろう。
日本の防衛庁長官だの自民・公明の幹事長などが、そそくさとサマワを訪問し、治安
は維持されている、危険はないなどと報告しているのを見ると滑稽である。

当時の戦争は何百キロも徒歩で歩く歩兵が中心の戦争だった。
火野葦平も杭州湾上陸作戦に参加している。
日本軍兵士は言葉も通ぜぬ、気候・風土・文化の異なる土地を歩きつづけ、ときとし
ては敵弾に命を脅かされながら北からと南からと南京に向かったのだった。
上海は激戦だった。上海から南京へ、敵意に満ちた中国人の眼を鋭く感じながら、日
本軍は進軍した。
食糧は運ぶことができなかったから、現地調達だった。金もなく、言葉も通じず、た
だ、武器の力で現地調達しようとすればどうなるか。
さらには殺気だった血気さかんの若者どもが、その性欲をどう処理したか。
戦争は、日本軍が勝てば勝つほど、中国人の敵意は増した
首都を防衛する中国軍は精鋭だった。
日本軍は多くの犠牲を出し、へとへとになって攻略した。
いまも私は光華門とか中山門とかの名を覚えている。
日本では旗行列、提灯行列で勝利を祝った。
しかし、南京では、「敗残兵」の抵抗を受けて大変な事件がおこっていた。
当時、便衣と言ったが、兵士たちは軍服を捨て、民間人の服装をして、隙をみて日本
軍を襲った。
敵地を侵略する軍隊は、民間人か兵士かわからぬ敵国人にかこまれて逆上するのであ
る。
首都を陥落させて、これで戦争は終ったと思っていた日本軍の兵士たちは、思わぬ反
撃に逆上し、兵士も民間人も区別なしに大虐殺をした。
そうして、戦争はあたらしい段階にはいったのである。

日本軍が虐殺をするはずがない。あれは為にするもののデマだという意見がある。
たしかに、私も日本軍がそんなことをするはずがないと思う。
しかし、あるはずがないことが起こるのが戦争ではないか。
そうして、あの状況を思えば、日本兵が逆上しないはずがなく、虐殺しないはずがな
と思われる。
いま、アブ・グレイブの残虐行為やファジャールの大虐殺を見ていると、単に道義的
に非難する気持はなくなって、戦争というものはそういうものだという思いがして、
なんともはかなくなる。

あのあと、日本は苦しい戦争をつづけたのだった。
そして、やがて、極度の人員不足、物資不足と経済破綻に落ち込んでいく。

1939
年ごろまでは、日本は豊かだった。
物資も豊富だった。
多分、日本国民、とくに都市中流市民の生活は明治以来もっとも豊かだったのではな
いだろうか。
これは誤解されているので、もっとくわしく述べておく必要があると思うが、また、
別の機会を待ちたい。
ところで、そのような繁栄から、突如として極度の物資欠乏に落ち込んでいったのだ
そうして、日本は米英をはじめ世界を敵とする戦争に突入していった。

南京が陥落しても敵は降伏しなかった。武漢を攻略しても降伏しなかった。日本軍は
広大な戦線で、ゲリラの攻撃を受けて四苦八苦することになった。
いまのイラクの戦争でも残敵掃討作戦などという言葉をしきりに聞くが、私にはそれ
が滑稽に聞こえてならない。
残敵というが、残敵は次第にその数を増し、戦力を増して、やがて侵略者をのみこん
でしまうのである。
侵略者は民族解放運動に対して、決して勝利することはできない。
戦争がながびけば侵略者は次第に消耗する一方で、ますます大量の軍隊を派遣しなければならなくなり、戦費は日に日に拡大して、侵略国民の経済を破滅させるのだ。
侵略者は決して適当なところで撤退するというわけにはいかない。
大出血して地獄の底に突き落とされなければ戦争を止めることが出来ないのだ。
こうして、アメリカは繁栄の頂点から地獄の底に落ちていく。

19
世紀はイギリスの世紀だった。
20
世紀はアメリカの世紀だった。
しかし、21世紀はアメリカの世界支配が終焉し、新しい時代がはじまる世紀なのだ。
日本が中国の泥沼戦争に追いつめられて、ついに最後の段階に、輝かしい勝利に熱狂
しながら落ち込んでいった128日を迎えて、感慨深い。戦争の時代に生まれ、戦争
の時代を生きて、ついにあの敗戦と戦後の地獄を経験した私は、いま、巨竜アメリカ
が破滅への道に踏み込んでいく最後の段階にめぐりあおうとしている。

追いつめられたアメリカがこれからどのような狂乱を演ずるか、私はその最後を見届
けることなく逝かなければならないのだろう。
歴史を馬鹿にするものは歴史に復讐されるのだ。
戦後60年の平和に欺かれて、歴史を馬鹿にした者たちは、いま、その身に、歴史を体
験することになる。
私が二度の大戦の悲劇によって、人間が戦争を否定する思想に目覚めたと思ったのは
間違いだった。もう一度、歴史はくりかえされなければならないのだろう。
そしてこんどこそ、それが喜劇であることを願っている。

EUや中国などのアジアの諸国民が、あの歴史に学び、新しい可能性のための努力を
はじめているのではないかという思いがしている。
本当は被爆国日本がその先頭に立たなければならなかったのだが、まだ、苦しみが足
りなかったのだろう。あるいはアメリカに幻惑されて、自己を見うしなったのだろう。
しかし、日本の経験は決して無駄ではないと思う。
これからの歴史の展開のなかで、新しい意味をもってよみがえり、次の時代を開くこ
とになるのだろう。

人類よ目覚めよ。悔い改めよ。
ブッシュを支持しているのはキリスト教徒だという。
ブッシュも熱心なキリスト教徒だという。
キリスト教徒が戦争の熱心な信奉者だというのは、これも、私が想像もしなかったことだ。

少年の日から親しんだバイブルには次の言葉がある。

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5:38
『目には目を、歯には歯を』と言われていたことは、あなたがたの聞いているとこ
ろである。

5:39
しかし、わたしはあなたがたに言う。悪人に手向かうな。もし、だれかがあなたの
右の頬を打つなら、ほかの頬をも向けてやりなさい。

5:40
あなたを訴えて、下着を取ろうとする者には、上着をも与えなさい。

5:41
もし、だれかが、あなたをしいて一マイル行かせようとするなら、その人と共に二
マイル行きなさい。

5:42
求める者には与え、借りようとする者を断るな。

5:43
『隣り人を愛し、敵を憎め』と言われていたことは、あなたがたの聞いているとこ
ろである。

5:44
しかし、わたしはあなたがたに言う。敵を愛し、迫害する者のために祈れ。

5:45
こうして、天にいますあなたがたの父の子となるためである。天の父は、悪い者の
上にも良い者の上にも、太陽をのぼらせ、正しい者にも正しくない者にも、雨を降らして
下さるからである。

5:46
あなたがたが自分を愛する者を愛したからとて、なんの報いがあろうか。そのよう
なことは取税人でもするではないか。

5:47
兄弟だけにあいさつをしたからとて、なんのすぐれた事をしているだろうか。その
ようなことは異邦人でもしているではないか。

5:48
それだから、あなたがたの天の父が完全であられるように、あなたがたも完全な者
となりなさい。

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大変、難しい言葉である。
戦後の私はこの言葉を偽善的だと思ったことがある。
しかし、いま、この言葉の真理性を強く思う。

アメリカのキリスト教徒も、ブッシュを支持するものが全部ではない。
ブッシュの支持者はほぼ半数で、あとの半数は批判者なのだ。
これからの戦争の現実がアメリカ人を変えていくだろう。
私はそれに期待する。

今年は異常高温のせいなのか、気候が定まらないが、これから、日に日に寒くなって
いくのだろう。
くれぐれもからだに気をつけてお過ごしください。

     伊豆利彦 http://homepage2.nifty.com/tizu

なお、過去の128日の通信は次のとおりである。

83 200312月12 63年前の128日 
 http://homepage2.nifty.com/tizu/tusin/tu@83.htm

44号 2002127 128日を迎える
http://homepage2.nifty.com/tizu/tusin/tu@44.htm

新掲示板2から 抜粋します。

1462
.日本マスコミ「臆病」の構造なぜ真実が書けないのか   返信  引用 
 
名前:なるほど    日付:126() 435
ベンジャミン・フルフォード著
http://www.asyura2.com/0406/bd37/msg/1240.html
「日本の再生は小泉首相の失脚から始まる」(森田実の時代を斬る)
http://www.asyura2.com/0411/senkyo6/msg/1034.html


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 1464
Re: 日本マスコミ「臆病」の構造なぜ真実が書けないのか  
名前:伊豆利彦    日付:126() 912

堀田善衛の『広場の孤独』は、朝鮮戦争が始められた直後の新聞社を舞台にしています。

作中人物の一人は、新聞にはいつもアリバイがあるが、最大の戦犯は新聞だと言います。

『記念碑』も、戦時中にアメリカから帰国した一人のジャーナリストを主人公にして、日本人の戦争責任を追及しています。

いま、あの戦争の戦争責任を追及することは、いまの日本人の戦争責任を追及することだと思います。

いま、この戦争がどのような結末を迎えるかを思い、その地点から、いまのアメリカと日本を裁断してみれば、そこに見えるのはどんな風景だろう。

いまのアメリカと日本には、この戦争の結末を展望する能力が失われているのではないか。

その日暮らしで、ただ、状況に押し流されている。 
 
 

1461
.もの食う人びと 辺見庸氏  返信  引用 
 
名前:なるほど    日付:126() 123
ある日あの記憶を殺しに(本の紹介のみ)
http://www.asyura2.com/0411/senkyo6/msg/1036.html 
 

1459
NHKスペシャル 大地の子を育てて 返信  引用 
 
名前:伊豆利彦    日付:126() 19
残留孤児と養父母 今引き裂かれる絆 再会そして別れ

日本の憲兵に腹を蹴られて流産した過去があるにもかかわらず、戦争直後に捨てられている日本人の赤ん坊を拾って育てた養母は、いま、80歳になって腎臓病にかかり、入院しなければ命が危ないというのに、お金がないためにまともな治療を受けられない。

中国の健康保険制度はどうなっているのか。年金も少なく、ひどく苦しい生活だ。

中国の経済発展はめざましいが、人民生活の現実は苦しい。かつて、医療は無料だと聞いていたがどうなったのか。大学も以前は無料だったが、いまは多額の学費がいるようになった。中国の矛盾は深刻だと思う。中国はこれをどう乗り越えるのか。

この点について、教えを乞いたい。 
 

1456
.マハティール前マレーシア首相という政治家 返信  引用 
 
名前:伊豆利彦    日付:125() 2219
天木直人 123日 メディア裏読み

 マハティール前マレーシア首相という政治家
 北朝鮮への制裁論の高まりに思う
http://www.amaki.info/abInformation15.htm


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 1457
Re:天木直人様
名前:伊豆利彦    日付:125() 2345
多くの問題で共感し、ご活動に感謝し、期待していますが、北朝鮮の拉致問題について、素人考えを述べさせていただきたいと思います。

横田めぐみさんをはじめ北朝鮮側が死亡したと言っている人々は、やはり、死亡しているのではないでしょうか。

私は堀田善衛の『歯車』や『歴史』を読み、内戦国家の諜報関係の内部の陰惨な事情を知りました。

旧ソ連の例にもみられるように、独裁国家の粛清はすさまじく、杉本良吉や山本懸蔵などソ連の社会主義を信じて入ソした同志たちも銃殺されたのでした。

あまりにも残酷な想像ですが、南北の死闘がつづき、陰謀渦巻く北朝鮮の諜報部門で、金正日批判に傾きがちな日本人関係者が反政府勢力として抹殺されることはおおいにあり得るのではないでしょうか。

もちろん、真相は明らかにされなければならない。しかし、それにはもう少し時間がかかるのではないでしょうか。

いま、それを迫っても、それは国の重大機密に属し、金政権の崩壊に連なる問題なのではないでしょうか。少なくとも日本の世論はいま以上に沸騰し、収拾不能になるのではないでしょうか。

そうだとすれば、いまの説明には納得できないということをはっきり述べるとともに、真実の解明を今後に残して、日本側の問題を平行して取り上げ、国交回復と核問題解決の道を探り、その上で時間をかけて真相を明らかにすることの方が現実的ではないでしょうか。

まったく素人考えで恥ずかしいのですが、このことがずっと気になっていたので、外交の専門家のあなたの意見をお聞きしたいと思っていました。
 

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 1458
拉致問題に関連して
名前:伊豆利彦    日付:126() 016
私の想像はあまりに残酷で、犠牲者の方々の怒りはどれほどかと思うのですが、いま、北朝鮮をなじり、経済制裁に訴えても、問題は解決しないのではないでしょうか。


経済制裁で駄目なら戦争ということになるのでしょうか。
それは、やはり、非現実的であり、不可能だと思います。

北朝鮮の行為は決してゆるせないひどいことではあるけれど、それをなじり、強硬に制裁を叫んでも、問題は解決しない。

韓国の北に対する態度を学ぶべきだと思うのですが、どうでしょうか。
韓国と北朝鮮との関係はもっと苛酷だと思いますが、北に対する交流と援助を強めてこの問題を解決しようとしていると思います。

北朝鮮の側が、植民地時代の問題をはげしく言い立てることを抑制しているのはなぜでしょう。

日本は交流と援助によって、北に対する影響力を強めることができるのではないでしょうか。

そうすることで、この問題の解決に近づくことができるのではないでしょうか。

少しずつではあるけれど、北朝鮮も変わろうとしています。
この変化を強めるように、経済的に自立できるように援助し、両国間の平和と友好の関係を前進させることが必要なのではないでしょうか。 

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 1460
.朝鮮問題
日付:126() 113
日本が東アジアの統合で役割を果たそうと思うなら、朝鮮問題を平和的に解決しなければならない。 
 
1445
.アメリカは「金権主義」 
 
名前:なるほど    日付:125() 146
[
ビル・トッテン氏/温故知新]
http://www.asyura2.com/0411/hasan37/msg/949.html


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 1447
Re: アメリカは「金権主義」
名前:伊豆利彦    日付:125() 649
ビル・トッテン氏の次の言葉に共感した。

<私はブッシュの再選でアメリカの自滅が早まること、それが世界にとって希望の道
につながると信じている。>

ギリシャは亡びた。ローマも亡びた。

イギリスの栄光も二つの世界大戦で終焉した。

常に戦争は帝国の終焉をもたらした。

「日本は亡びるよ」という「三四郎」の広田先生の言葉は、漱石の文学の根柢を貫い
て響きつづけている。 
 

解除するには下記URLにアクセスして下さい。
http://www.emaga.com/tool/automail.cgi?code=nttiz&mail=nagamine@yokohama-cu.ac.jp&e=1

 

 

[3] displaced person

流民, 強制追放者《特に ナチス・ファシスト政権によって強制労働者として本国から連れ去られた人; DP.[研究社 リーダーズ英和辞典第2]

[4] 満州(中国東北部)に進撃したソ連赤軍による日本人への暴行行為も、日本ではよく話題になる。その場合、多くの日本人は、じぶんたちが中国、朝鮮、台湾で行ったことは忘れていたり、言及しない。

[5] イラクのフセイン大統領はいまなお正統な大統領と主張していないか? イラク戦争は大義なき宣戦布告なしの攻撃戦争(侵略戦争)として、イラクの多くの人々の反米意識を掻き立て、泥沼化しているのではないか?