小林康夫・山本泰編『教養のためのブックガイド』東京大学出版会、2005年









編者のひとり、小林康夫の冒頭の文「存在の深さ、文化の厚み」より。







「人間」イメージの時代による変遷



「男らしさ」というイメージのステレオタイプは近代の産物、
あるいは、近代ブルジョア社会としての「男らしさ」のステレオタイプ(その内実は?)

この問題に関する
最近の翻訳書:
ジョージ・L/モッセ『男のイメージ−男性性の創造と近代社会』作品社、2005年
 (本学の小玉先生も翻訳者の一人)

 



われわれの意識、文化、経済と政治が人間によって形成された時代制約的なものであるならば、その時代時代の制約や限界を知ることもまた、われわれの現在の到達点を相対化し、新たな発展のための素材を探すことにつながる。

 生きた存在=変化する存在
 他者との接触で、自らを耕し、豊かにする存在。