指導者神話・ヒトラー神話
その形成から解体・崩壊まで
他方で、世論の内実、不同意-バイエルンの場合を事例に-
注意すべき点・・・・いろいろの映像(映画)などで、ヒトラー賛美の熱狂的民衆の姿。
しかし、それは、いつの時点で、どのような場においてか、が重要。
雑駁な見方・・・いつもヒトラーが賛美されていたようなイメージ
それは、誤り。
(Stuttgart 1980)
神話と実像の違い
宣伝が作り出すものとしての神話
他方で、民衆の願望の表現としての神話、
Ⅰ.1920-1940神話形成期
1929〜32年
ヴェルサイユ打倒、ワイマール打倒、
民主主義・国際主義粉砕
これらが、世界大恐慌期、大量失業期に、結び付いて、
議会進出・議席増
1933〜36年
再軍備(当初秘密再軍備・・・その金融におけるライヒスバンク総裁シャハトの貢献)
重工業、化学工業、航空機産業、自動車産業の急拡大。
再軍備主導の「経済回復」がもたらすさまざまの隘路
1937〜39
シャハト 対 ヒトラー、ゲーリング・・・シャハト失脚へ
1939.9〜1940年夏
電撃戦勝利段階・・・ヒトラー神話、絶頂期へ
Ⅱ.戦争中における神話崩壊期