1941年から1942年へのユダヤ人絶滅政策の展開
2000年までの論争を踏まえた概説・入門書
(Freiburg, Basel,Wien 2000)
ドイツのホロコーストとソ連のスターリン体制下の大量殺害との比較(共通性と違い)
犠牲者の多さ:非人間性などの面での共通性、しかし、
ドイツ第三帝国の犠牲者・・・・圧倒的(97%)に外国人、
しかも、「子供の犠牲者の多さ・・・戦時経済に利用できなかったから」
ソ連の犠牲者・・・・自国の人々
ドイツは、ソ連に比べれば、諸政党の競争、西洋型大衆民主主義の歴史があった地域・国
ソ連は、圧倒的に後進的な農業国で、大衆民主主義の伝統がなかった。
国家(権力掌握者)による犯罪=ユダヤ人殺戮への動機・理由づけ・要因
ユダヤ人移送から得られる利得・・・ユダヤ人の諸々の財産・所有の取得
ユダヤ人殺戮から得られる利得・・・・食糧事情の改善、治安危険の改善
政治的・経済的・軍事経済的・治安上の利得
ユダヤ人迫害・殺戮に対する抵抗のすくなさ。