資本主義的大企業における労働者数の増加
第94表
1865年から1890年の間に、
工場制工業では、労働者数が160%強。
鉱山業では、倍増。
鉄道では、8倍増。
(帝政ロシアは、ポーランド分割でポーランドも併合していた。)
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19世紀末ロシアの階級構成
第96表
総人口 1億2560万人。
経済活動に参加していない人口(非生産的人口)・・・・690万人
商業・交通通信業など半生産的人口・・・・・・・・・・・・・1270万人(私的使用人・召使・日雇労働者580万人のうち、250万人が都市、330万人が農村に)
農業と工業という生産に従事する人口(生産的人口)・・・・1億600万人・・・・農民とその家族が9370万人で圧倒的多数。
第97表 総人口1億2560万人
ロシアの農業人口(9370万人+330万人=9700万人)
商工業人口(1270万人-330万人+1230万人=2167万人=約2170万人)
非生産的人口 690万人。
一方における1860年代以降、特に80年代、90年代における資本主義的機械制大工業の急速な発展。
しかし、他方における広大な後進的農村地域・厖大な農村人口の存在(9700万人)。
@その農村・農民の内部の階層
下層・・・プロレタリア的および半プロレタリア的住民層、約4850万人。
中層・・・きわめて貧しい小経営主、約2910万人
上層・・・富裕な小経営主、1940万人。
商工業人口と非生産的人口における階級区分・階級構成
A非生産的人口(経済的活動に携わっていない人口)の中の階級構成
一方の極に・・・・大ブルジョア的な人口要素(金利生活者=資本および不動産からの収入による生活者90万人、およびブルジョア・インテリゲンツィアの一部、および高等文武官、約150万人)
他方の極に・・・陸軍、海軍、憲兵隊、警察の下級官吏(約130万人)、召使と多数の使用人(あわせて約50万人)、さらに、ほぼ50万人ほどの乞食、浮浪者、その他。
B商工業人口における階級構成
ペテルブルクの工業人口構成を手本(基準)として推測・・・・大ブルジョアジー、約7%、
富裕な小経営主、約10%
極貧の小経営主、約22%
プロレタリアート、 61%
これを基準に商工業人口の階級の人数を割り出すと、
大ブルジョアジー、150万人、
富裕な小経営主、220万人、
極貧の小経営主、480万人、
プロレタリア的および半プロレタリア的人口層、1320万人。
以上、@農村、A非生産的人口、B商工業人口の階級構成を総括した表・・・第98表
第98表