ベルリン大管区長(ガウライター)・ゲッベルス宣伝相のヒトラーへの要望



 1941年8月 ゲッベルスは、はじめてヴォルフスシャンツェの総統大本営に。

 滞在中、ヒトラーと二人だけで、ひそひと何回も話し合い。

 ゲッベルスは、自分の管轄する
ベルリン市にいる7万人のユダヤ人をどこかへ移送することを要望。

 ヒトラーは、ソ連に勝利すること第一で、ユダヤ人移送についてはこの時点では否定的。

 ゲッベルスは、ユダヤ人記章(ユダヤの星Judenstern)をユダヤ人につけさせることに関してだけ、ヒトラーの了承を得た→1941年9月1日から実施。

 ユダヤ人の
「大規模な」移送は、ロシア戦終結後nach Abschluß des Rußlandfeldzuges・・・



ベロウ・・・「ユダヤ人絶滅は知らなかった」、「東方への移送は知っていたが、労働投入されていたと思っていた」

「ユダヤ人絶滅にはヒトラーの明確な指示があったはずだ、ヒムラーやゲーリングは、ヒトラーが知らないでそんなことを企てたとは考えられない」と。 

・・・ゲーリングはゲーリングで、ユダヤ人絶滅などはヒムラーのやったことで私は知らない、と。(たとえば、戦後のインタヴューでの発言






ムッソリーニが1941年8月東部戦線の前線訪問:飛行場ブレストリトフスクにて。まだ、バルバロッサ作戦成功・電撃戦勝利の幻想に浸っている段階。



ヒトラー付き・空軍副官ベロー回想録

(Mainz 1980)