具体例・具体的素材の必要性




私の研究を素材にお話します。

 それが一番具体的で、しかも一番自信を持ってお話できることだからです。

  なぜでしょうか?

 歴史の研究も、他の諸科学と同じく、日々前進しています。

 世界中でたくさんの老若男女の歴史研究者がいます。

 つぎつぎと問題が発見され、膨大な研究が時々刻々と蓄積され、論文や著書となって公刊されています。

 何か具体的な問題をちょっと調べ始めると、たくさんの先行研究があることがわかります。

 具体的なことになればなるほど、自分の専門領域でないと、正確なことは分からなくなります。

 だから、自分がやっている具体的な専門に近いことでないと、自信(ある程度の)を持ってお話できません。