1980年度・科研費報告書
目次、および
     担当部分









 ユダヤ人大量虐殺(ホロコースト)を、国家政策・国家の戦争政策遂行をめぐる諸階層・諸民族の対立的利害状況とそこでの民衆統合の課題との関連で、従って、民衆統合の対極にある革命的諸勢力・諸利害(これらは敵、および敵対的勢力・利害に結びつくものとして)との対決の中で、位置づけるべきことを、端緒的・方法的・論争批判的にふれたもの。
 
 直接、ユダヤ人大量虐殺をどう捉えるべきかに言及したところは、下線部分。
 第一次大戦、その革命による終結、「背後の匕首」伝説(信念)、そして総力戦、といった
ホロコースト理解のためのキーワードを指摘している。