横浜市立大学生涯学習講座
―「過去の克服」の世界的到達点の地平から―
世界史的悲劇としてのホロコースト、その現場としてのアウシュヴィッツの悲劇は、どのような主体とどのような思想・世界観によって、どのようなプロセスで、どのような条件が組み合わさって起きたことなのでしょうか。その背後にある世界史的条件は何でしょうか。
最新の欧米の研究成果を踏まえながら、三回にわたって、アルシュヴィッツにおける大量殺害が始まるまでの歴史的経緯について、重要な一次史料をもとに検討します。大学の研究室ホームページにアクセスし、蓄積している史料を利用します。
しかし、今日見えてきた「アウシュヴィッツへの道」の歴史認識は、「過去の克服」が前提となっています。それはヨーロッパと世界の多くの人々の努力によっています。
それでは、「アウシュヴィッツへの道」をふたたび歩まないために、戦後のドイツ人はどのようなことをしてきたのでしょうか?
最終回はこの点についての講義です。「過去の克服」研究の第一人者、石田勇治氏(東京大学 教授)から、お仕事のエッセンスを学びたいと思います。
平成18年 5月17日(水) |
ヒトラー・ナチズムの世界観と思想構造 −ヒトラー、ヒムラー、ハイドリヒ、ヘースのものの考え方は?− 講師:横浜市立大学 教授 永岑 三千輝 |
5月24日(水) |
独ソ戦の展開と「ユダヤ人問題」 −治安警察・保安部の秘密報告書はなにを語るか?− 講師:横浜市立大学 教授 永岑 三千輝 |
5月31日(水) |
世界戦争への突入とヴァンゼー会議 −議事録から浮かび上がることは何か?− 講師:横浜市立大学 教授 永岑 三千輝 |
6月 7日(水) |
戦後ドイツにおける「過去の克服」 −信頼されるドイツの構築− 講師:東京大学
教授 石田 勇治 |
時 間 / 午後6時30分〜8時 ※全日水曜日
会 場 / 横浜市立大学エクステンションセンター
横浜市西区みなとみらい二丁目2番1号 横浜ランドマークタワー13階
JR・市営地下鉄「桜木町」駅下車徒歩5分
募集人数 / 各回 100名
受講料 / 各回 1,500円(全4回 6,000円)
◆この講座は各回ごとに受講できます。
企画監修 / 永岑 三千輝(横浜市立大学 教授)