20060623ヨーロッパ社会論報告リスト

 

報告1.

コメント:ウクライナ、グルジアのNATO加盟問題、それぞれの国の内部の親ロシア派と親西欧(EU)派の対立の問題、複雑で整理するのがなかなか難しい。それぞれの国に、どこと結ぶのがいいかをめぐって対立がある。それは当然として、平和的民主主義的解決が求められる。世界の諸地域が抱えている問題は、実に多様でありながら、しかも多くの共通項がある。

 

報告2.

コメント: 生物多様性の確保、地球上の食糧確保のセーフティ・ネット、重要問題。北欧がこのようなグローバルな課題を、自分たちの課題として行っている現実。地域の特性(永久凍土の地域)を生かした地球的問題への対処。日本では、日本全国の植物種子の冷凍保存は、計画的に行っているのだろうか?

 

報告3.

コメント:久しぶりにドイツ関係の記事、しかも歴史問題とワールドカップに関連した記事。イギリスの「民衆」に流されるステレオタイプの「ドイツ人」像。すでにとっくの昔に亡くなっていたと思われていた「ドイツ人」像。これを見るにつけ、日本人が中国や韓国でどのように受け止められているか、日本人の歴史認識は、アジアの人々の苦痛を踏まえたものにならなければならないだろう。この数年間に、靖国問題を契機として、アジアのなかでは、日本の孤立化が進んだ、というべきだろう。

 

報告4.

コメント:核軍縮を進めるのか、あるいは、核競争を刺激する方向に向かうのか。われわれ一人一人に問いかけられている問題である。これによって世界の雰囲気はずいぶんかわる。日本における米軍再編問題などにも関連する。

 

報告5.

コメント:ヨーロッパ史における奴隷売買問題。これまた、ヨーロッパの歴史を考えさせ、ヨーロッパ社会の現在の成り立ちと現在を深く知るきっかけとなる記事。ホーキンズの子孫が生きていて、奴隷貿易の過去を謝罪するなど、びっくりするような出来事。フランスにおけるニュース(「移民の日」制定に関するニュース)も示すように、かつて植民地所有で栄えたヨーロッパ諸国で、きちんと過去を直視し、現在の問題として反省する空気がでてきている。4年生のゼミ生が卒業論文で、フランス植民地の歴史をやることになっているが、今、改めて植民地はフランス、イギリスなどヨーロッパ諸国にとってなんだったのか、その現在のへの遺産などが、問い直されているようである。

 

報告6.

コメント:アメリカの聖公会とトップに女性がなったというニュースは日本の新聞で見ていたが、その背後で、ホモ、ゲイの重要聖職者への就任問題をめぐる対立があり、リベラル派と保守派との対立があること、その歴史など、奥深い問題であることが分かった。これまた、社会進化・社会変容と宗教問題(宗教上の対立)の一現象形態であり、今日的到達点を示すものである。