1935年5月3日
軍需金融に関するライヒスバンク総裁シャハトの覚書(1168-PS)
ライヒスバンク保有手形・総額46億41百万ライヒスマルクのうち、軍需手形が23億74百万ライヒスマルク
ライヒスバンクは、本部の手にはいり、外国人に属しているドイツマルク額を大部分軍需手形に投じている。
そこでわれわれの軍需は、部分的にはわれわれの政治的な敵の財産で金融されている。さらに軍需金融のために、約5億ライヒスマルクが使われているが、この金額は1935年に貯蓄金庫に入れられたライヒ債(国債)からなっている。
通常の国家予算のなかでは、これまで国防軍に予定されたのは、1933/34会計年度で7億5000万ライヒスマルクであり、1934/35年は11億ライヒスマルクで、1935/36年は25億ライヒスマルクである。
1928年以来の国家予算の赤字額の総額は、1935/36年の見積もりで、50億から60億ライヒスマルクに増えている。
この赤字総額は、目下、すでに貨幣市場の短期信用によって、資金調達(金融)されている。