民情報告 第4巻
ドイツの新聞報道、OKW報道・・・西側列強、とくにイギリスによる中立侵犯、非難
金属収集キャンペーン・・・日々に国民の関心のたかまり、しかし、
民衆の一部には、ドイツの原料不足、という悲観的発言
第71号、1940年4月1日
3月に全般的に期待されていた春の攻撃がなかったので、民衆が神経質になっている。
国民は、対英戦勝に確信をもっている。
敵のばら撒いたビラ
第72号
根治戦争に関するアメリカの態度への関心
最近のドイツ空軍の英仏空軍に対する戦果が、注目されている
第73号 40年4月3日
アメリカがどう出てくるかに民衆が関心
全般的な雰囲気は、あいかわらず、安定的。
第75号:4月10日
デンマーク、ノルウェーへの軍事占領が全ドイツの民衆にものすごい印象を与える。
例外なく熱狂的賛成
戦争指導への信頼がますます強化。
「総統は、西側列強より迅速だった」
アメリカがどういう態度を取るかが関心の的。
オランダとベルギーが「中立」に留まれるかどうかも関心の的。
第76号 4月12日
スカンディナヴィアでの戦闘への関心
全体として、全住民層で同意と熱狂。
第77号 4月15日
北方での激しい戦闘→民衆の中に緊張→イギリスは優越している海軍をノルウェー上陸のために投入したのではないかとの確信
海軍力で勝るイギリスとの闘いで、ドイツの損害が増えるのではないかとの危惧
第80号 4月22日
ヒトラー誕生日(4月20日)祝いの19日のゲッベルス演説への反応
広範な民衆の中にヒトラーとの一体感、親近感
金属寄付でその気持ちを表わそうとする態度
第81号 4月24日
ヒトラー誕生日・・・ヒトラーへの信頼、全階層・全土で。
たくさんの旗の掲揚
第86 5月9日
ドイツ空軍の華々しい戦果、イギリスの重量級戦艦の撃沈
→ドイツの最終的勝利への確信・信頼があまねく強化された。
ノルウェーでの勝利によって、もうすぐ戦争が終わるとの会話が改めて増加した。
秋には、「平和の国会」が開かれるだろう、と
第87号 5月14日
突然のベルギー・オランダへの進駐に住民は驚愕。
最初の熱狂は、総統の兵士への訓示で「深刻な危惧」へと転じた・・・「決定の時は来た」との総統の言葉から、西部で開始された戦闘が最大級の犠牲を求めると、民衆は理解させられた。
身内が戦場にいる母や妻の間で深い危惧や心配が目立ってきたが、民衆の基本的な雰囲気は、堅固なもので安定的
民衆はこの展開の必然性としかるべき犠牲を確信。
最終勝利に対する疑念は、どこにも感知されなかった。
第88号 5月16日
ベルギー・オランダでの急進撃を緊張してみていた全民衆は、もうすぐ戦争は終結するとの確信を抱くにいたった。
予期しない大々的成果によって、この秋にも戦勝で終わるとの信じられている。
ドイツの損害に関しては、関心の後掲に退いた。
第89号 40年5月20日
西部での軍事的事件が民衆の関心の的。
ドイツ国防軍の成果が繰り返し話題に。
ドイツの軍隊のものすごい戦果が話題になると共に、ドイツ戦争準備・戦争指導の優越性が賞賛される。
英仏のドイツ捕虜に対する残酷な対応・・・・ゲーリングによる報復措置の告知(ドイツの落下傘兵一人の犠牲につき、英仏の戦時捕虜10人を射殺すると。
第90号 5月23日
快進撃で、民衆は、相変わらず、即座のドイツの勝利を信頼
ドイツ軍の戦果への驚嘆
他方、一部に、敵の空襲のやまないことへの不安
第92号 5月30日
5月25日に、
第93号 6月3日
ベルギーの降服、英仏軍のほぼ完全な撃滅は、全世論に大きな熱狂を引き起こした。そして、近い将来の戦争終結の確信をさらに強めた。
第94号 6月6日
フランダースでのものすごい戦果で、民衆は総統と国防軍を信頼し、今後の出来事にも安心。
この困難な戦闘での勝利で、「最悪のことは過ぎ去った」と民衆が信じる。
喫緊の戦争終結への希望が最大限広くいきわたった。
いたるところで、「平和の全国党大会の準備が始まった」との噂が徘徊。
第95号 6月10日
フランダースの闘いでのドイツの犠牲の少なさが驚嘆の的・・・第一次大戦参戦者の話
第96号 6月13日
イタリアの参戦に関する民衆の反応・・ほとんど終わった段階で参戦するなんて・・・
第97号 6月17日
戦闘無しで、フランスの首都パリへの進駐のニュース
全土いつの民衆がこれまで経験したことのない大々的熱狂
戦闘終結と戦争終結の混同
停戦条件の話題で持ちきり・・・・
報復の時だ・・・・
しかし、ヴェルサイユ(1918年)のようなひどい講和ではなく、公正なものを・・・
民衆の関心は、対イギリス戦へ、
すぐにも攻撃を都の声強し
第100号
停戦交渉と戦闘停止状態で、総統と国防軍に治する静かで誇り高い喜びと感謝の年賀広まる
祝勝気分
停戦条件に関する民衆の反応
領土割譲、植民地返還に関する事項無し、との情報に失望
停戦条件と講和条約との違いに関する認識無し
「総統が直ちにイギリス攻撃開始を、との希望」