アーヘン 

「Aachen ドイツ中西部のノルトラインウェストファーレン州にある都市。ベルギーとオランダの国境に近い。中央ヨーロッパでもっとも湯温が高い30の温泉で知られ、1世紀の昔から保養地となってきた。
 鉄道の中継地で、工業の中心地でもあり、機械、加工食品、チョコレートをはじめ、鉄道部品、織物などの製造業が盛ん。ドイツのウール製品の約20%はアーヘンで製造されている。
 歴史のある建築物としては、カール大帝の宮殿跡に1353年にたてられた市庁舎や前ロマネスク期に創建されたアーヘン大聖堂がある。大聖堂にはカール大帝の墓と王冠があり、その内陣は14〜15世紀にゴシック様式に改築された。ドイツのジャーナリスト、ロイター(→ ロイター通信社)を記念した新聞博物館は、30をこえる言語で書かれた12万点の新聞を展示している。人口は24万4900人(1998年推計)。」Microsoft(R) Encarta(R) Reference Library 2003. (C) 1993-2002 Microsoft Corporation. All rights reserved.

町はケルト人とローマ人によって建設された。その後、この地をこのんだカール大帝が800〜814年の統治の間に宮殿と付属礼拝堂(現、アーヘン大聖堂)をたて、カロリング・ルネサンスの花を開かせた。宮廷には写本工房がおかれ、カロリング朝美術の一翼をになうアーヘン画派が形成された。813年から1531年にかけて、32人の神聖ローマ帝国皇帝がここで戴冠(たいかん)式をおこなっている。フランス革命のときフランス軍に占領され、1801年には正式にフランスに割譲された。15年のナポレオンの敗北後はプロイセンに併合される。第2次世界大戦末期には、爆撃と地上戦によって大きな被害をこうむり、ドイツ都市最初のアメリカ軍占領地となった。戦後、ドイツの東西分裂にともなって西ドイツにくみこまれ、破壊された街並みは1966年までに再建された。」Microsoft(R) Encarta(R) Reference Library 2003. (C) 1993-2002 Microsoft Corporation. All rights reserved.