アルミニウス
「Arminius 前18頃〜後19 ゲルマニア地方(現ドイツ)に定住していたゲルマン人、ケルスキ族の族長。後1〜6年にローマ軍につかえてローマの市民権と騎士身分をえ、またローマ人の戦術と政策を身につけた。当時ローマは、ゲルマニアとの国境線を、それまでのライン川から東のエルベ川にうつして領土を拡大しようとしていた。
7年ごろにアルミニウスが帰郷すると、ケルスキ族はローマ人総督ウァルスに抑圧されていた。アルミニウスは反乱を組織し、9年、トイトブルクの森の戦でローマの3軍団を全滅させ、ローマ国境をライン川までおしもどした。15年、将軍ゲルマニクスのひきいるローマ軍がゲルマニアに侵攻し、翌年アルミニウス軍をやぶったが、その後はゲルマニアに侵入することはできなかった。
しかし、ローマ人を排除したのち、ゲルマン諸部族間の争いがおこり、アルミニウスは同族の手にかかって殺された。
タキトゥスは彼を「ゲルマニアの解放者」と高く評価し、のちにドイツの多くの英雄詩でたたえられた。」Microsoft(R)
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