リューベック 
「Lubeck ドイツ北部、シュレスビヒホルシュタイン州の港湾都市。バルト海にそそぐトラーベ川河畔にある。バルト海に面して外港をもち、ドイツの有数の港町であるとともに重工業と観光の中心地である。造船が主要な工業で、ほかに織物工業、機械工業などが盛ん。人口は21万4800人(1998年推計)。

リューベックは、11世紀にはじめて文献に登場する。12世紀にこの町は要塞(ようさい)化され、1157年に火災によって破壊されたが、59年に、ザクセン公ハインリヒ(獅子公)によって再建された。1226年に帝国自由都市となった。1358年に、ハンザ同盟の中心地となり、バルト海貿易で繁栄した。しかし、17世紀にハンザ同盟が崩壊すると、港の活気はおとろえた。

19世紀になると、バルト海に面したプロイセンの港、シュテティン(現ポーランド領、シュチェチン)が勃興(ぼっこう)する。このため町の衰退はさらにすすむが、1937年にシュレスビヒホルシュタインの一部になるまで政治的独立をたもった。1900年にリューベックとヨーロッパの内陸都市をむすぶエルベ・リューベック運河が完成すると、経済活動はふたたび活発になる。第2次世界大戦では爆撃によって大きな被害をうけたが、いちはやく再建された。大戦直後には、多くの避難民が東ドイツのソビエト占領地域からやってきて町の経済に刺激をあたえた。」Microsoft(R) Encarta(R) Reference Library 2003. (C) 1993-2002 Microsoft Corporation. All rights reserved.