2009年2月8日-2月22日
ミュンヘンのドイツ博物館の文書館


  ドイツ原爆開発に関連するハイゼンベルク文書、Farm Hall秘密調査文書の調査。


ドイツ博物館の文書館長Dr.Füßl氏とのやりとり
文書をデジタルカメラで撮ってもいいですか、と尋ねたことなどに対する返事。

Sehr geehrter Herr Nagamine,

ドイツ博物館の文書館には、1938年から1945年のドイツの原子力開発プログラムに関する大量の文書があります。
そのなかにヴェルナー・ハイゼンベルクの文書、あるいは彼に対する文書があります。

im Archiv des Deutschen Museums gibt es einen umfangreichen Bestand zum
Deutschen Atomprogramm 1938-1945. Darin befinden sich auch verschiedene
Unterlagen von und zu Werner Heisenberg. 

利用は通常の開館時間、月曜から金曜日の9時から17時に。休日は休館。
Sie können diese gerne zu den
üblichen Öffnungszeiten unseres Archivs (montags bis freitags von
09:00 bis 17:00 Uhr, an Feiertagen geschlossen) einsehen.

デジタルカメラの利用は許されていません。
しかしもちろん、文書保管上の問題がない文書に関しては、コピーができます。

Der Einsatz von Digitalkameras im Archiv des Deutschen Museums ist nicht
gestattet. Sie ko"nnen allerdings von einigen Dokumenten Fotokopien
machen, soweit das konservatorisch zulässig ist. 

Mit freundlichen Grüßen

W. Füßl

Dr. Wilhelm Füßl
Leitung Archiv

Deutsches Museum Archiv

Museumsinsel 1
80538 MÜNCHEN
Tel.: 089/2179-220
Fax.: 089/2179-465
Email: archiv@deutsches-museum.de
Web: http://www.deutsches-museum.de/archiv/

AZ: 735

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調査の主要対象の一つ:ファーム・ホール文書
(戦後長い間=冷戦期=核開発をめぐる世界的競争の時代=極秘文書TOP SECRET

その一ページ
ハイゼンベルクほかファーム・ホールに収容されていたドイツ人原子核物理学者の声明
(1945年8月8日・・・広島への原爆投下を知って驚いたあと)





ハイゼンベルクたち量子力学・あるいは相対性理論を「ユダヤの物理学」として攻撃するシュタルク
「ドイツの物理学」対「ユダヤの物理学」とのシュタルクの言説・宣伝
(シュタルクは実験物理学でノーベル賞をとった人物、だが、非常に早い時期からナチ党員)

シュタルク一派へのハイゼンベルクの反論の文書など、興味深いたくさんの文書をコピー。
9月27日の社会経済史学会のパネルで(科研費基盤研究(A)研究代表・
明治大学・横井勝彦教授のプロジェクトで「ドイツ組」として)報告の予定。




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ドイツ博物館は、イザール川の中之島にある。
東側と西側をイザール川が流れる。

2週間の滞在中は、最初の日、それに中間の2日ほどは晴れたが、
そのほかはほとんど毎日のように粉雪が降ったりやんだり。
ミュンヘン留学中に使ったブーツを持参していたので困らなかった。
普通の革靴ならつるつる滑って危険。

最初の日の朝9時前


ドイツ博物館の図書館(この中に文書館Archivがある―文書部というべきかもしれない)


ドイツ博物館(東側)








             ↓ドイツ博物館(西側)



ドイツ博物館への道、雪で覆われている








毎日、朝9時前から、博物館に入る人が開館をまっている。
先生引率の幼稚園児、小学生も多い。
ドイツの代表的な機械企業MANの歴史展をやっていた。



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ドイツ博物館付属図書館の内部
(アルヒーフはこの中にある)

入館直後の玄関ホール(朝9時)
中央の壁の胸像は、グーテンベルク



拡大してもちょっと台座のGutenbergの名前まではみえないが。



最初の数日は置かれていたゲーテ像が撤去された(修理のためか?)



右手階段を上り、さらに左手の階段を上がって最上階がアルヒーフ。


2階


階段途中のアルヒーフ紹介パネル


文書閲覧室(上記中央上の写真の拡大)
私もここで仕事


文書閲覧室の前の案内

           
           閲覧室ドア指示→

自然科学・工学のためのアルヒーフ

ドイツ博物館東側
                             文書館の文書閲覧室






ドイツ博物館西側に、ビスマルク像


ビスマルクが手にもつ刀は、鉄血政策の象徴
ドイツ統一の武力的在り方は、記念の像において賛美されている
その道=手段の先にはナチスがある。



落書きされた台座の銘板

「 オットー・フュルスト・フォン・ビスマルク
1815-1898
ドイツ・ライヒ(帝国)の創立者
ミュンヘン市の名誉市民   」


                      ドイツ博物館 






ドイツ博物館へのS-Bahn(エス・バーン)最寄駅=Isar-Torイザール門(夕方、帰路のとき撮影)

門をはいると、ミュンヘン旧市街:夕方5時過ぎ(門の時計)




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休日は資料整理のほか、街の散策で過ごす。
14日の土曜日

ニンフェンブルク宮殿(堀は凍結)


氷の張った堀には、カーリング場が作られている




宮殿の庭園(内側・中庭)








宮殿正面向かって右翼部分



宮殿の一部が小学校(1985-86年1年間の留学中、子供が通った)


幼稚園(外観は1985-86年とおなじ)



1985-86年に住んでいたFrauProf.Herrlichの家(一階にヘリッヒさんが住み、2階を借りていた)




---------------市中心・凱旋門・大学・イギリス庭園など--------------









ミュンヘン大学本部棟
壁を塗り替えたので、すがすがしいい色になっている



ミュンヘン大学本部棟、その前の
「白ばら」抵抗運動のショル兄妹記念広場

兄妹は、1943年2月、大学本部内の3階部分から
「ヒトラーの犯罪的戦争をやめさせよ」と訴えるビラをまき、
すぐに逮捕され、短い裁判で死刑判決。


判決は、この裁判所でショル兄妹に下された
恐怖で反戦を抑え込むためか、直ちにギロチンで処刑。
(最近の映画を参照)




イギリス庭園(Englischer Garten)







イギリス庭園高台から市中心方向
フラウエンキルヒェ(聖母教会)とテアティーナ教会



ヒトラーがミュンヘン一揆(1923年)に武装行進し、警察部隊により鎮圧された場所。
英雄廟・オデオン広場



国民劇場(Nationaltheaterオペラハウス)




------------カーニバルの季節-----------
ドイツで有名なのはケルンとデュッセルドルフ
テレビで放映していたケルン・カーニバル風景

















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宿泊したホテル(駅前のHotel Europäischer Hof)


部屋から中央駅・InterCityHotelをみる


駅前・路面電車18番の停留所。
18番(Effnerplatz行き)に乗れば、停留所Deutsches Museum駅まで15分ほど。
目の前の中央駅から、Sバーン(どれでも可)東に向かって、3つ目の駅イザール・トーア駅で下車、徒歩5分ほど。







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帰国直前の21日土曜日・朝9時から10時半ごろ・最後に市内を見て回る
カーニバルの準備が見られる
(ミュンヘンでは土曜、日曜、そして「薔薇の月曜」Rosenmontagへと騒ぎ・お祭が大きくなる)
アルヒーフ・図書館は、24日の火曜日も休み、と掲示が出ていた。
4連休ということになる。










新市庁舎(といっても100年以上前の建築・去年は壁の修復をしていた)とマリーエンプラッツ



新市庁舎前マリーエン広場


別の日のマリーエンプラッツ
新市庁舎------デパート・ベック----旧市庁舎(おもちゃ博物館)










ヴィクトアーリエン・マルクト(野菜専門店、チーズ専門店などたくさん)




チーズ屋さん







             旧市庁舎(現在、おもちゃ博物館)                

旧市庁舎



文書館では、官庁のフュースルさんから、ドイツ人を紹介され、
「この方も日本からいらっしゃっています」というので、びっくり。

名刺交換をしてみれば、慶応大学経済学部のクナウプKnaup教授とある。

「コーヒーでも」ということになり、何回かイザール・トーア門駅のそばの
ケーキ屋さんで、コーヒーを奢りあいながら(といっても一杯1,4ユーロ)
もろもろのことを語り合った。30年間、日本にいて、奥さんも日本人とのこと。

実に流暢な日本語で、会話はもっぱら日本語。非常に多岐にわたる関心を
お持ちのかたであった。一度、本学のセミナーにお招きしたいものである。
お別れの前日には、市中心部(ホーフブロイハウス近く)のHaxnbauerで、
夕食をご一緒。日本での再会を約束した。

Haxnbauer

     


ホーフブロイハウス(大ビアホール)
ヒトラーがこの大宴会場で演説したことでも有名
現在はバイエルンの民謡・曲芸などの催し



マキシミリアン通り

この通りは一種の銀座のようなもの
有名店が並んでいる。たとえば、ルイ・ヴィトン

             国民劇場Nationaltheater




イングリッシャーガルテン(イギリス庭園)南部分の最南端にレジデンツやホーフガルテンが。

ホーフガルテン                          



ホーフガルテン(宮廷の庭)


ホーフガルテンからテアティーナ教会を


ヘルキュレスザールがある宮殿の一部


レジデンツ(王宮の中庭)


ナチ党本部があった前の広場=ナチズムの犠牲者の広場(Brennerstr.)
英雄廟・オデオンプラッツのすぐそば


ナチズム犠牲者記念広場




犠牲者記念広場の後ろ手に、テアティーナ教会の塔が見える。

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21日午後ミュンヘン空港・H32ゲートからLH714で帰国の途(成田への直行便11時間半)
ゲートで搭乗直前、14Kの座席に変更となった。快適。


  出発は2月8日午前10時半のLH711便フランクフルト行き(11時間45分ほど)

座席は、搭乗直前に3Cに変更となった。快適。

フランクフルトからミュンヘンへの飛行機(55分)





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15日の日曜日は、全店休業・市内閑散・あいているのは美術館・博物館などだけ。
バイエルンカードという一日自由切符・一人22ユーロで往復・電車バス市電乗り降り自由)
(現在、1ユーロ123円ほど)
 ニュルンベルクの「ナチ党全国大会ドキュメント・センター」を二度目に訪問。
(ニュルンベルク駅前のStraßenbahn路面電車の駅9番で、終点のDok-Zentrumまで)

ドキュメント・センター直前の停留所は、「ファシズムの犠牲者広場」駅

駅名がPlatz d(er) Opfer d(es) Faschismus




新たないくつかの発見。

入口                     













   
   
  

  
  





ニュルンベルクはナチ党大会の開催地として、ナチ党の聖地として、徹底的に爆撃された。
戦後は、ナチの指導者たち(党と国家の最高責任者たち)を裁く国際軍事裁判が開催された。
ニュルンベルク裁判として有名。
その議事録は、4つの「裁判言語」、すなわち、ドイツ語のほか、英語・フランス語・ロシア語で出版された。




ニュルンベルク市内

 ニュルンベルク中央駅の前の路面電車の停留所で、Dok-Zentrum行きの電車を待つとき撮影




Dok-Zentrumを見たあと市内も見学








今はレストランのシュピタル

市の中心を流れるペグニッツ川





マルクトプラッツ…市=旧市街の中心
水曜日や土曜日には市場でごった返す。
日曜日は、それらすべてがお休み。
テントの店は撤去。


マルクトプラッツの教会


ニュルンベルクのお菓子として有名なレープクーヘンの老舗シュミット〈マルクトプラッツの隅)
日曜なのでもちろん閉店(残念)



皇帝の城に向かう途中


皇帝の城


旧市街全体が堀を巡らし、壁(Burg)で防衛









皇帝の居城への途中、高台から旧市街を見る
  








城からデューラーの家に行く途中、
「ニュルンベルク最古の木組みの家」があった。
1338の建築、と。



デューラーの家の前の広場にある「うさぎ」(デューラーの原画をもとにしたという)






城壁(市壁)そばのデューラーの家


デューラーの家は、市壁(ブルク)のそば


Albrecht-Dürer-Straßeアルプレヒト-デューラー通り





デューラーの像




ヒトラー暗殺事件(1944年「7月20」事件)の映画(トム・クルーズ主演)上映中・映画館



    駅前の「手工業者の町」は、冬場はお休み

3月13 日まで休み、と。





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ミュンヘン中央駅南口Hauptbahnhof-Süd(ホテルから出たところ)


       路面電車―中央駅南↓     Hauptbahnhof中央駅  ↓





最後にホテルの内部
一人部屋Einzelzimmer
 

 

時期的に一番安い時で、朝食付、平日(10日前、インターネット予約割引)で59ユーロ程度、週末77ユーロ程度