ナショナリズム論
さまざまの時代・地域・国により多様なナショナリズムの在り方
手ごろな概観(参考文献)・・・・塩川伸明『民族とネイション―ナショナリズムという難問』岩波新書、2008年
この新書には、たくさんの関連参考文献が示されている。
さまざまのアプローチの仕方。
本講義のやり方。(シラバス参照)
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ナショナリズムNationalism・・・Nationを中心に置く主義・思想の体系
個人、階層、階級などよりも、それらを包み込む国民・民族などを上に置く主義・思想
国民主義、民族主義
ある特定の「国民」・「民族」 対 ある別の特定の「国民」・民族、
国別対抗の平和的形態(オリンピックなど)と武力的形態(各種・各地域での戦争)
国別対抗の目的・対象は?
対抗・対決で問題になっているものは何か?
インターナショナリズム・・・・NationとNationとの間・相互のことを尊重する主義・思想体系
最近のグローバル化の時代・・・
トランスナショナル・・・国境・国家の枠組みを横断する
現在世界において、それぞれの国民・国家が、自分だけの国民・自国だけのことを中心において物事を発想し、政策立案し、行動できるか?
現在に近づけば近づくほど、地球上の諸社会・諸国民・諸国家は、相互に密接に関係を持つようになり、交流を深め豊かにしている。
現在に至る諸民族・諸国民・諸国家の相互関係においては、対立のさまざまのレベル・次元があった。今後も、対立のさまざまの次元が発生しうる。
しかし、それをますます理性的合理的に解決していくことが、現在の世界で生きていく上では、求められている。
理性的・合理的とは?
非理性的・非合理的な解決の仕方とは?
ナショナリズムをめぐる悲劇の中に、非理性的・非合理的なものがみられる。
過去の悲劇を直視し、悲劇の諸要因を理解することは、その意味で、何が非理性的であり、非合理的であるかを確認すること。
ユダヤ人の悲劇・・・重層性・多面性
仲間のユダヤ人を売る「密告者」ユダヤ人女性
独ソ不可侵条約のもとでソ連支配下におかれた地域のユダヤ人・・・ポーランド人ナショナリストを処刑する仕事に。
後では、ポーランド人ナショナリスト(反ユダヤ主義者)の報復
ポーランド人ナショナリストは、反ドイツであるけれども、反ユダヤ主義という点ではナチスと共通項。
ヨーロッパ統合は、諸国民(ベネルクス、ドイツ、フランス、イタリア・・・・)のナショナリズムとの関係では、どのような意味を持つか?
自国民のために、他国民を犠牲にすることは?
原爆問題