エクステンション講座

「二つの世界大戦とヨーロッパ統合」 第四回(20100602 )レジュメ

 

第四回 世界大戦の克服とヨーロッパ統合

                                                     永岑三千輝

 

はじめに(序論の主要ポイント)

 

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20世紀後半・・・ヨーロッパの没落か再興隆か?  

        一方で、超大国の地位の完全喪失

        他方で、内側に引きさがり、世界の静穏な一郭

            内的な平和秩序の確立、新しい政治的経済的繁栄を享受。

 

  ヨーロッパも、世界のさまざまな近代化の歩みのひとつのタイプ。

   

 第二次大戦後から現在までの変化は?

              何が消滅し、何が新しく生まれたことか?

 

   その変化をみる上での、戦後の4つの画期。

@    終戦直後の時期

A    1950年代から60年代

B    70年代と80年代

C    1989-91年の大転換とその後 

 

   第二次大戦直後にあった大きな壁、格差

・・・この半世紀の間、南北間格差と東西間格差の緩和化の過程。

       収斂・類似性の増加・接近・結びつきの緊密化 

 

P.7−P.9

ヨーロッパ社会の歴史の大きな転換を見る三つの立場・視角

  第一 「長い19世紀」(フランス革命から第一次大戦まで)と「短い20世紀」(第一次大戦−1989/91ソ連・東欧の解体・・・ホブズボーム『極端の時代』

 

  第二 中心的根本的転換点は、第二次大戦の終結・・・ナポレオン戦争期から第二次大戦まで支配したのはナショナリズムの時代。国際性の新たな時代。新しいヨーロッパ平和秩序の時代。国民国家の弱体化。ヨーロッパ植民地帝国の最終的没落の時代。ヨーロッパの再興隆の時代。

 

  第三 1960年代・70年代・・・・ヨーロッパと世界の中心的転換期。

 

ケルブレの見地・・・第二の立場・見方。「民主主義がヨーロッパで勝利の行進を開始」。したがって、その見地でのヨーロッパ社会の歴史を概観

 

 

 

 

 

第一部  社会の基本構造

家族(第2章)

 

終戦直後の大変動→50年代・60年代、古典的家族への復帰→60年代末以降の根本的転換

現象として、結婚の多様化、離婚率などと教育の飛躍的発展、女性の社会進出、経済構造の変化

 

 

 

労働(第3章)

  農業労働・家族労働 → 大工業・大経営の労働、→ サービス部門の労働

  女性労働

  労働時間

 

 

 

 

・消費と生活水準(第4章)

 大衆消費の普及

 生活水準の改善

 家計支出の変容

 

   ヨーロッパの特殊性としての「消費への懐疑」

 

 

 

 

・価値変化と世俗化

   

  個人主義化と寛容の拡大・深化

 

  世代的な変化・・・労働・結婚・同性愛・離婚・売春などに対する態度の変遷

 

  宗教性の後退、教会との結びつきの減少・・・その諸根拠:国家による社会保障の整備、健康状態の改善、平均余命の伸長、教育水準の向上。