ーーーBuddism、Budda,、仏教の理解のためにーーーーーーーーーーーーーーーー
 


   中村元著作集第5巻インド史I より。

     アーリア人のインド侵入…先住諸民族支配・・・・アーリア支配を描く『リグ・ヴェーダ』など聖典

     「バラモンの覇権」(p.170)・・・インド社会におけるバラモンの支配の意味・成立要因…「神々から恵みを得るため」の祭祀。
     呪術的祭祀のの支配力。
      王族・クシャトリアは戦勝、国家維持を、一般民衆は、農耕・牧畜・製作ン成果を収めようとしえ、祭祀を。

      呪術的祭祀の有効性が、人類的世界的科学技術の発達により、消失する度合いに応じて、四姓、カースト、の拘束力・支配力が    希薄化する。しかし、

  「ガンジ河流域を中心とするインドの風土は常に同一であり、農業生産の様式ならびに農村の社会生活の様式が3千年を通じてほぼ同一であるので、ししたがってバラモンの覇権は今日に至るまで覆されなかったのであるとかんがえられる。これを覆しうるものは、ただ、インド産業の機械化・近代化のみである。今日バラモンの威信は急激に低下してい)る。」(p.170)





     仏教興起の社会的基盤スキャンファイル

     都市の成立と普遍的宗教・・・新文化の成立スキャンファイル
                       都市の成立、都市の実状、古い階級制度の崩壊、
                       自由な思想家の輩出・・・自由思想家たち、ゴータマ・ブッダスキャンファイル


                       王政スキャンファイル
                       共和制スキャンファイル
    

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  中村元 第11巻 ゴータマ・ブッダ I  より、スキャンファイル
    
       方法意識・・・伝説によらず、ブッダの生の声を再現する。
               もろもろの仏伝の持つ問題性(伝説的空想的要素の多いもの)に批判的態度・・・科学的態度。
               日本と欧米の研究成果を批判的に継承。

      はしがき、序など。スキャンファイル  

 はしがき
          古い聖典の中から断片的な記述を集録・・・・
          偉大な歴史的人物を、できるだけ現実の歴史性に即して構成し表現しようとしたもの。


           20年間、パーリ語、サンスクリット語の原典を自ら翻訳


  旧版はしがき
   仏教の開祖ゴータマ・ブッダ(釈尊)が、実際にどのような生涯を送ったか、その後を能うかぎり明らかにしようとするのが本書の目的。

   神話的要素の排除、
   非常に多い後世の付加仮託になるものを排除。
   歴史的人物としての釈尊の生涯を可能な範囲において事実に近い姿で示そう・・・

 経典自体の文句(つまり仏伝よりも古い資料)について、それに原典批判的検討を加えて、ゴータマ・ブッダの生涯の事実に肉迫しようとした。

   歴史的研究は小説ではない。われわれは歴史的真実をめざす
のである。


   シャカ族…ゴータマ   (ブッダは、当時普通名詞、「浄められ、発展せる人」の意味)
     シャカ族に対するバラモンからの語り掛けスキャンファイル

     共和制・・公会堂
     自由主義的で、当時としては進歩的改革的

      シャカ族は、コーサラ国王に従属。
 

      「太陽の末裔」、「太陽に由来する氏族」・・・シャカ族lの中の一つの氏姓・・・家系伝説     


     シャカ族の根拠地・・・カピラ
       立正大学による発掘調査・発見について(ネパール内ルンビニー州):スキャンファイル
       1970年以降のインド考古局発掘(ネパール国境南すぐそば・・・ピプラーワー村・釈尊遺骨発見の場所をカピラ城と)

       ネパール政府とインド政府の見解の違い・・・対立


     *受胎と霊夢に関する伝説は省略し、「誕生の事実と伝説」スキャンファイル

     *「若き日」
          母は生後7日で死去。母の妹が後妻に。幼児時代


     *「若き日の悩み」・・・人生の問題に悩む、瞑想にふける傾向

     *結婚・・・妃が男子ラーフラを生む。スキャンファイル
     * 武術の習得・・・・武勇伝は、後世になってから、彼の偉大性をたたえるために空想された者であろう。

 シャカ族は古い伝説に関するかぎり、侵略戦争を行わず、やがてコーサラ国に滅ぼされてしまうのであるから、武勇を誇っていたとしても、コーサラの大軍にはかなわなかったらしい。。
 
     *歓楽に飽きる・・・・ゴータマ・ブッダの超人化・神格化の端緒。
     *家を去る・・・出家修行者に、29歳…「善を求めて」。
               これに対する批判・・・ヒンドゥー教徒、シナの儒学者、日本の国学者 

      出家…ある程度財産があり、富裕な人々のみ可能。

      ゴータマ・ブッダにとって重大な問題・・・人間が病み、老い、死ぬという現象。
          王位に伴う享楽が空しい。

 「当時インドにおいて、大国が諸々の小国を制覇しつつあり、小国の王権は基礎を脅かされていたので、若き日のゴータマは、やがて来るべき運命を敏感に感じ取っていたのであろう。・・・彼は国王として迫りくる他国の武力を撃退して大帝国の主となるか、または、現世的なことがらをすべて断念して精神的な師となるか、いずれかを選ばねばならなかったのであるが、彼はついに後の道を選びとったのである。」

「責任ある王位を捨てたということは、当時の道徳通念から見ても、依然として非難さるべきことであった。理想的な人物の行動としては好ましくない。」・・・後世の仏伝作者は、非難を回避するための理想像をつくりだした。」 


  *「善を求めた」事の意義・・・・対極:道徳を否認するのみならず、その否認を公然と芳名するものがいた。

     道徳否定論、頽廃的・破壊的な思想としての(精神否定の) 「唯物論者」(プーラナ、バクダ、アジタ)との対決。

  *家を去ってからの道行き

    「ジャータカ序」にその詳しい叙述



   
 ゴータマ・ブッダの「真理の悟り」とは?

     中村元著作集第11巻、ブッダI
        5章より。「さとりをひらく」とは? スキャンファイル
     
       「何をさとったか」第5章 三、スキャンファイル
   

     中村元著作集第12巻

      最後の旅、死 スキャンファイル