200296日  95日定例教授会の到達点:学部将来構想

 

下記の96日の日誌記載に関しては、911日の特別付記をみていただきたい。若干の誤解があるようなので,その点を明確にしておいた。

 

昨日(95)の教授会での長時間にわたる慎重審議の結果、学部長が学長に公募に関する決裁を求める文書を提出することを決定。この教授会決定を学部長が執行しない場合、学部長解任決議となる。また、学長が決裁を拒めば、大学は紛争大学となろう。これまではまだ理性的な話し合いの段階であったが。

 

         わたしがドイツで研究に没頭していたこの夏休みの間に進展したことは、学部将来構想であり、高度専門教育学科と高度教養教育学科(学部内再編により創設)に区分するということである。昨日、それが学部将来構想委員会から教授会に報告され、了承された。これは決定的な前進である。もう後にはひけない。学部教授会の建設的で発展的な決定事項である。

わたしの理解では、細部の詰めは今後、来週の学科会などで議論を積み上げることになるが、経済学科、経営学科、そして国際地域社会学科という3学科体制とするということである。

 

         横浜市はまさに国際的な地域社会である。わが国の巨大都市(東京、大阪、神戸)はいずれも、21世紀初頭までの歴史的経過で国際的な地域社会となっている。その国際的な地域社会の諸問題をしっかり考える学科にしようということである。国際的な地域社会国際色豊かな地域社会、国際的大都市は、21世紀の世界的傾向となるであろう。それは人類と社会の発展の必然的方向である。その国際的な地域社会が抱える問題群を歴史的視点、社会学的視点、言語・文化の視点で、総合的に考えていこうというわけである。そして、その総合性のためにはもちろん、人間生活の、精神的文化的生活の基礎になる経済と経営・法律の理解は必須不可欠の前提となる。3学科を構築するにたるわが学部のその総合性こそは、伝統あるわが学部の個性であり、独自性である。学科新設で,この個性と独自性の新たな飛躍を構想しているわけである。

 

活力と創造力ある国際的な地域社会を建設していくことは並大抵の努力ではできない。深い教養と専門知識を身につけた総合力を持った指導的人材がたくさん必要である。その人材要請に、わが学部、わが3学科は総力をあげて取りくもう、その決意表明の具体的提示が第三学科、すなわち、国際地域社会学科である。

         これまでの商学部の七五年近い歴史が築き上げてきた独自性と個性、総合的な社会科学の学部としての伝統と個性を生かし発展させる先端的試みとして、新学科を位置付けようとしているのである。そのために、軸になる優秀な人材を社会学で採用したい、ということである。

         長年各所で芽生えていた構想、機が熟さず実現していなかった構想、そしてこの間急速に成長・結実した構想、このような構想もこの間に学部の真剣な検討で提示され、基本的な骨格の詰めが重要な段階にさしかかっている。この新段階について、この大局的進展について、要路の人物は的確に見る必要がある。

 

         この盛りあがってきた創造的雰囲気を壊すのか、冷ややかに傍観するのか、正当な理由も明示せずただごねるだけか、それとも新気運をプッシュし、新体制創造にむけて、むしろ前向きに力を貸すのか、これは、商学部の全員が注視し、また心有る市大の全教職員,全学生、そしてOBOGの皆さんが注視するところであろう。

このHPを見てくださる市民と全国のかたがたの注目の的であろう。

 

         誰が、どのような口実を設けて妨害するのか、誰がどのような態度で優柔不断を続けるのか、誰がどのような建設的意見で新段階と新体制構築をプッシュしようとするのか。これはすぐにもわかってこよう。それもまたおいおいにここで紹介していくことにしよう。