20021017日 

昨日の評議会は、前代未聞の事が起きたようである。

6時半頃、評議会に出席していた事務局関係者が、一斉に退場したというのである。いずれ評議会議事録に基づき正確なことがわかるであろうが、寄せられた情報によれば、評議会審議事項の「その他」の議題のところで、学長が前回提起された「機構改革案」について各部局で議論されたことを報告するように提起したところ池田総務部長が「各部局の意見などは聞きたくない、評議員がそれぞれ意見を述べればよい」という発言したそうである。しかし、「前回各部局の意見を聞いてくることになっており、各部局長もそうしなければ各部局構成員に対する責任が果たせない」との意見があり報告をおこなうことになったそうである。すると池田総務部長は「そんな無駄なことを聞いてもしょうがないから、退席する」といって他の事務局員を引き連れて退席してしまったそうである。

高井局長はしばらく席にとどまっていたが、彼も学長が「局長は評議会の幹事なのでいてください」ととどめたにもかかわらず、結局退席してしまったそうである。

これは、事務局責任者が上司である学長の命令に逆らったことではないのか?

 

学長を支え、学長の命にしたがわなければならない事務局責任者が、学長の許可も得ずに、評議会継続中に、評議会から一斉退場するなどということは、大学の秩序、現行法体系、事務分掌諸規則の破壊に繋がるのではなかろうか?

 

また、ことは大学の事務機構改革であり、内容は教養部廃止や学部事務室廃止という教学の重要事項に関わる問題であって、評議会での慎重な審議、各教授会の意見表明を十分検討してすすめるべきものである。それを聞く耳持たないとの態度で一斉退場するとは、なんということか。これまでわれわれに各種ルートから間接的に伝えられていた総務部長の横暴ぶりが露骨に評議会の場で公然と露呈されたわけである。大学の混乱を収束するには総務部長の更迭しかありえないとの声(一部にはこの声はすでにかなり前から出ていたが)が出ているが、それも当然だろう。

 

評議会は、学長の司会のもと、学生部長澤田教授が議事録を取るかたちで、8時半頃まで議論を継続したそうである。このような大学の混乱を関内(市長や大学担当助役)はどのように把握しているか。大問題が起きているとき、その適切な処理には、問題発生源をよく調査することが必要であろう。大学改革といった大問題は、評議会・教授会・教員と事務局との密接な分業と協業でこそ解決できる。しかるべき手順を踏んで適切な審議時間をかけて行う必要がある。101日臨時評議会の大々的な機構改編案をわずか2週間ほど後の定例評議会で決めてしまうなどというスケジュール(その前提としての権限理解、事務機構に関しては事務局専権・専決事項との認識)が基本的に間違っていたということだろう。今後、学則の基本精神と基本諸規程の体系に従った適切な処理が求められる。