昭和37年横浜市大卒業生グループから市長への意見書----「市立大学の今後のあり方懇談会」答申の破棄について
横浜市長殿 平成15年3月15日 昭和37年横浜市大卒業生グループ (幹事 荻原昭英)。
「市立大学の今後のあり方懇談会」答申の破棄について
先月末、市長の私的懇談会「市立大学の今後のあり方懇談会」から「市大のあり方」について答申が出されました。横浜市では、今後、この答申に基づいて市立大学の改革を進めるということです。
しかし、この答申は、ごく少数の座長、メンバーと市大事務局の合作です。ことさらに大学のランク付けや学生の偏差値を持ち出し、横浜市大や学生を低く評価し、廃校、縮小策を提案しています。巨額の赤字解消のためといいますが、この赤字の算定についても病院建築費の負債を赤字とするなど初歩的な間違いをしています(知っていたとしたらきわめて悪質です)。また、必要な市民の意識調査や関係者への意見聴取も行われていません。そのため、著しく客観性を欠き、間違い、不公平、欺瞞、拙速に満ちたものです。
経費節減のためだけの答申で、21世紀における横浜市の発展、展望とかかわりのない答申であります。しかも横浜市大の現役学生や卒業生の立場、横浜市民の誇り、意識を無視して作られています。横浜出身の学生も多く、また卒業生で横浜市に住み、働いている人も大勢います。
横浜市大を卒業し、国の内外で活躍して横浜の評価を高めている人も大勢います。横浜市大は、国際文化都市
横浜市の顔であると思います。この顔に泥を塗ったのが今回の答申です。とうてい心ある有識者、市民の評価に耐えないものです。私たちはこのような答申を容認できません。今回の答申を破棄することを強く要請します。
○参考までに「市大の将来について」の私の文章を添付します。