参考書解説



金融論関連

●堀内昭義著、『金融論』、東京大学出版会、1990年。

今から考えると多少古い感じもしますが
おそらくこれまでもっとも多く使われた教科書でしょう。

●昼間文彦著、『金融論』、新世社、2005年。

非常にオーソドックスの内容構成になっています。
大学で教えられている金融論はどういう内容か
については、バランスよく紹介されています。

●藤原賢哉、家森信善編著、『金融論入門』、中央経済社、2002年。

バランス的にはよい入門書。
上級生には簡単すぎるかもしれません。

●村瀬英彰著、『金融論』、日本評論社、2006年。

金融論のテキストとしては、かなりユニークな構成。
金融機関の機能、情報問題、コーポレートガバナンスに
重点がおかれています。

●池尾和人他著、『入門金融論』、ダイヤモンド社、2004年。

どちらかというと、各方面の内容を広く浅く紹介しています。

ファイナンス関連

テキスト編

●野口悠紀雄著、『金融工学、こんなに面白い』、文芸春愁、2000年。

2008年度前期、2年ゼミテキスト。

●久保田敬一著、『よくわかるファイナンス』、東洋経済新報社、2001年。

ゼミテキスト。

●ボディ・ケイン・マーカス・堀内昭義著、『証券投資』、上、下、東洋経済新報社、2004年。

ゼミテキスト。

●仁科一彦著、『現代ファイナンス入門』、中央経済社、2004年。

ゼミテキスト。

●Stephen A. Ross, Randolph W. Westerfield, Jeffrey Jaffe
"Corporate Finance", McGraw-Hill, 2005.

ゼミテキスト。

●ルーエンバーガー著、今野浩他訳、『金融工学入門』、日本経済新聞社、2002年。

ゼミテキスト。

参考書編

●バーンスタイン著、青山護訳、『リスク』、日本経済新聞社、1998年。

英語版では、朗読テープも発売されるほどの名著。
ファイナンスの基本問題だけでなく、数学史・哲学的議論も奥深い。
スケールが大きすぎるので、専門勉強のテキストとして使いにくいが、
熟読する価値が高い。

●今野浩著、『金融工学20年』、東洋経済新報社、2005年。

日本で金融工学という分野を切りひらく過程を紹介しています。
業界の裏話も多く紹介されており、読んでいて面白い。

●マルキール著、井手正介訳、『ウォール街のランダム・ウォーク(新版)』、日本経済新聞社、2004年。

内容は、株価変動がランダム・ウォークにすぎないというタイトル通りですが、
ファイナンス理論を勉強する人間にとって学問から何を期待すべきかを教えてくれます。
テキストでもないのに、英語版では第9版まで改訂出版されています。
いかに読者の支持が高いか。

契約の経済学関連

●柳川範之著、『契約と組織の経済学』、東洋経済新報社、2000年。

簡単な入門書。

●サラニエ著、細江守紀・三浦功・堀宣昭訳、『契約の経済学』、勁草書房、2000年。
(英語版しか確認していない)

コンパクトな名著。 計算の確認は難しい。

●伊藤秀史著、『契約の経済理論』、有斐閣、2003年。

上級レベル。研究者向け。

●ミルグロム、ロバーツ著, 奥野正寛他訳、『組織の経済学』、NTT出版、1992年。

通常の契約の経済学の議論より、内容は包括的。
それほどテクニカル的ではないが、内容は決して簡単ではありません。