20060616ヨーロッパ社会論報告リスト
ヨーロッパ統合の到達点のはっきりした象徴は、なんと言ってもユーロであり、通貨統合である。
しかし、通貨を数多くの国が共通にするという経済的発達の到達点は、通貨によって媒介される経済関係(商品交換関係、金融関係など)の緊密化も同時並行的に高度に進展していることを示す。さらに、それは、ヨーロッパ諸国の産業的連携の高度な発展をも意味する。そうしたものの象徴として、最近顕著になってきたのが、航空機分野のエアバス社の成功である。
その最新型のデモンストレーション飛行の記事がゼミ生の目に留まったことは、エアバス社の成功、EU相互協力の高度な進展を知るいい機会となった。
キプロス問題も、ヨーロッパ統合で避けて通れない問題であり、特に、トルコのEU加盟問題では、それもひとつの高いハードルになっている。とるこが抱えるハードルの多くは時間をかけなければ、乗り越えられないようであるが、すくなくとも、加盟交渉の「第一章」がはじまったことは、アジアにおける協力のあり方を模索する上でも、注目して追跡すべきことだろう。
私が最近、何をやっているかも、一人の報告者として、ゼミの前で紹介。