帝国主義
 列強(強国)の形成 
 列強による世界分割への道、
  世界各地での分割を巡る争いと再分割をめぐる戦い



19世紀のアフリカ
   英仏の保護国化、植民地支配の拡大


ラテン・アメリカ 1830-1914




総括的な経済的土台:高度資本主義
 ・技術・科学の進歩、新興産業、新エネルギー、  
 ・独占資本主義・・・資本集中=少数の大企業の形成、少数大企業間のさまざまの市場・生産の統制
 ・金融資本主義・・・大銀行の役割
 ・国家と独占的大企業・大銀行の結合
(密接な人的関係など)

周期的経済恐慌・失業(産業予備軍)・市場狭隘化
  「過剰人口」のはけ口・・・国内不満の解消策
  (マルサス「人口論」)

植民地所有の分布図:
 帝国主義の時代:植民地分割
   植民地所有の列強と被抑圧・従属の広大な地域
赤色の諸国・・植民地所有国
 ・・・
イギリス・フランス・ドイツ・イタリア、ユーラシアに広大な領土を持つロシアなど    ヨーロッパ諸国とアメリカ、そしてアジアの日本
黄色:植民地(そのうち斜線部分はヨーロッパ人の入植植民地)
ベージュ色:半植民地
緑色:独立国・・・しかし、さまざまの従属


帝国主義の思想的根源
  権力政策(ニーチェ「権力への意志」)
  社会ダーウィニズム(生物界の法則を人間社会にも適用できるとする発想)
   ・・・優秀な国民のみ(白人)が劣等(有色)人種を支配・・・人種の優劣論・・・人種論。

  優劣の決着・国家の威信と自己保持・・・・手段としての世界政策・・・軍拡

  使命感・・・白色人種、大国民(汎スラヴ主義、汎ゲルマン主義)によるせかいの指導、世界の「文明化」、「ヨーロッパ化」

 

こうした帝国主義の諸思想に対する植民地・被抑圧民族の反感・嫌悪・憎悪・復讐の意識
                       独立を求め、帝国主義からの開放を求める意識と運動



帝国主義時代の先進工業諸国(帝国主義諸国)における労働運動・平和運動・社会主義の運動

農民・小市民・労働者の不満をそらすためのナショナリズム(優越意識・文明化の先兵)の刺激と対外政策





大英帝国の世界における植民地・支配地域




フランス帝国
  フランスのアフリカとアジアに植民地・支配地域



フランス革命(自由・平等・博愛)の国、アメリカ独立戦争を支援した国、
 したがって、植民地支配は必ずしもにんきのあるせいさくではない。
 しかし、資本主義の発達、国民国家間競争、市場・原料・投資先を巡る争いのなかで・・・・

アジアにおける植民地獲得の起点
   インド支配でイギリスに敗れたフランス、したがって東南アジアには拠点を確保したいフランス
   ベトナムでの支配を確立したい阮朝(阮福映

      ・・・ブロコンドル島と引き換えにフランスの援助を獲得(1787、トゥーラン条約)。

                  東南アジアでも英仏の緊張、
                1896 英仏はタイの中立を保障

       フランスのアフリカとアジアにおける植民地




帝国主義の時代のイギリス本国・フランス本国の政治体制




英仏が主導するアフリカ分割、しかし、
   英仏に追随し追い上げるドイツ帝国、
      アフリカにおけるドイツ植民地獲得へ


    世界におけるドイツ植民地、      ポルトガル、ベルギーも

 




ドイツとロシアの膨張






ロシア帝国のアジア各地への南下・膨張





アメリカの勢力拡張
  中南米(ラテンアメリカ)・太平洋・アジアへの膨張

前提としての太平洋岸までの領土化(スペインの駆逐)



アメリカ
 太平洋岸から、いよいよ太平洋地域へ膨張






イタリアの地中海地域での膨張










日本の東アジアにおける膨張




バルカン半島をめぐる列強の争い
  ・・・・ドイツ・オーストリア
     ロシア
     イギリス・フランス
     オスマントルコ帝国