ヒトラー『第二の書』、第八章 ドイツの再生と誤まてる中立主義(邦訳137ページ以降)
(ドイツ語版では、Notwendigkeit der Militärmacht――Die Grenzen von 1914 kein Ziel
軍事権力の必要性――1914年国境は目標ではない)
140
第一次世界大戦・・・「ドイツの極めて尊い血がまったく無意味に、目的もなく流された」
141
「ドイツ民族が1918年に蒙った破滅はドイツの軍事組織の崩壊やその武器の損失に原因があるのではない。
その頃明らかになりはじめ、今次第にその姿が明確になってきつつあるドイツの内的崩壊にある。
この内的崩壊は自分たちの人種的価値の低下に、民族の偉大さを生み出し、民族の存立を守り、
民族の将来を促進しているあの美徳の喪失に存しているのである。」
「血の価値、人格思想、自己保持本能がドイツ民族から次第に失われそうである。
それに代わって国際主義が勝利を告げ、わが民族価値を破滅させている。
民主主義が人格思想を窒息させ、広がっている。
最後には悪しき平和主義の膿が勇敢なる自己保持の考え方を毒殺しようとしている。
人毛rンのこれらの悪徳が、その効果を我が民族の生活全般に渡って表れつつある。」
157
「ドイツの名誉の名において今日行動しようとする者は、まず第一に、ドイツの名誉を悪魔のごとく汚す者たちに
情け容赦ない闘いを先刻しなければならない。だがそれはかつての敵たちにではない。
十一月犯罪の代表者たちbにである。
わが民族を今日の無力状態に突き落としたマルクシズム的、民主主義的・平和主義的、中央党的売国奴たちの一団にである。」
158
「われわれは敵から酷い、かつ深い辱めを受けた。しかし、十一月犯罪の男たちが犯したのは、
今までの中で一番に不名誉で、かつ低劣な犯罪であった。
私は、これらのくだらない連中にいつか責任を取らせる状態を作り出そうとしているが、
それによって私はドイツの名誉修復を支援しているのである。」
160-161
「世界大戦および講和条約という出来事によってドイツの民族体から切り離されてしまったドイツ人の命運を問題とする限り、
その運命とその将来は母国の力を政治的に再獲得する問題と同列にあるといわなければならない。
失われた領土は抗議行動によって取り返せるものではない。剣による勝利によってである。今日、国家の名誉の名において
いずれかの地域からの解放を願うものは、鉄と血によってこの解放に責任を果たす覚悟ができていなくてはならない。
・・・
そのためにはもちろん慎重に考えなければならない義務が生じる。
まず第一に、そのような闘いを実行できる力を有しているか。
第二に、望んでいる成果を求めて血を投入するか、または、血を投入できるか。
第三に、得られた成果は投入される血にふさわしいか。」
170
「世界市場をめぐる戦いを最後の最後に決定するのは経済自身ではない。武力である。
・・・・
経済は最終的には民族の生存における純粋に二次的要因であり、力強い国家という一次的存在の後ろに位置している・・・
農具の前に剣がおかれなければならない。経済の前に軍隊が発たなければならない。」
この章の各所で、アメリカの国力(経済力、生産力その他)の巨大さを、人種的要因から説明している。