1999年10月、ルネ・ジローが中心となって創立されたヨーロッパ共同体歴史家会議(ヨーロッパ諸国200人ほどの歴史研究者が参加、EUプロジェクトとしてEUからの支援をうけたもの)の10年間の研究成果の総括会議がソルボンヌ大学(パリ第一大学)で開催された。
ルネ・ジローの後継者であるロベール・フランク教授が主催者代表として会議を組織した。彼の長年の友人である廣田功氏の紹介で、小野塚知二氏とともに参加した。この会議の場ではケルブレ教授や、デュムーラン教授などと21フォーラムについて相談した。
日本人参加者には、われわれの他に、留学中の現地からの参加者として、早稲田大学の原輝史教授(当時、パリで在外研修中)、立正大学の小島健教授(当時、ベルギーで在外研修中)などがいた。
この会議の写真を小野塚氏からいただいたので、ここに掲載しておこう。
なお、パリにまで出かけたのは、国際学術調査「ヨーロッパ統合の比較社会史」のプロジェクトによるものであり、上にも書いたが翌2000年10月の第17回よこはま21世紀フォーラム「ヨーロッパ統合と日本」に、ヨーロッパ共同体歴史家会議の主要メンバーであるフランク教授、ケルブレ教授、デュムーラン教授を招聘するため、その打ち合わせのためであった。
なお廣田功氏からの最新情報(2005年2月21日)として、「この組織がその後どうなっているか気になっていましたが、最近、「アイデンティティー」に続いて「欧州の時間と空間」をテーマに再編成された共同研究の成果が、今年中に刊行されるという記事を目にしました」と。
ヨーロッパ共同体の歴史家たちは、新しいテーマで引き続き研究を継続し、その成果を書物として公刊しているようである。
(日本人参加者一同:左から、小島、小生、原、廣田、小野塚の各氏)
(メイン会場内部;ソルボンヌ・講堂)
(ソルボンヌ大学の会議場内部・講堂)
(立正大学教授・小島健氏と東大教授・小野塚氏)
(コルネイユの名前、肖像は残念ながら、この写真では見えない)
(ソルボンヌ大学・中庭で、原、小野塚、小島、廣田の各氏)
(ソルボンヌ大学・中庭)
(会議場の建物の中で)
サクレクール寺院など見学。空模様はあいにく。
(廣田氏・小野塚氏などとモンマルトルのレストランで休憩)
(外は霧で、素晴らしいはずのパリの眺望が味わえなかった)
(Musee Picasso:小野塚氏などと見学)
(ピカソの多作ぶりに驚嘆、同じ日に何作もといった感じ)
(しかし、我々の知るような名作は、入念に手を加えたもので、
多数の作品のなかの一部、というところ)
(パリで滞在したホテル・レストラン:廣田氏の知人の経営)
(受付の人はドイツ人だった)
(ホテル・正面,入ったところ、朝食などここで)
(ホテルの庭:部屋のなかには料理もできるものがある)
(ホテルの庭)
ページ作成:2005年2月