シュツットガルト(Stuttgart)
ベンツの本社の所在地で有名・・・いわば日本の豊田市のようなもの。
シュツットガルト中央駅の屋上には、ベンツ社の星印マークが掲げられている
この中央駅の中央出口壁面には、文字のネオン灯が掲げられている。
この拡大写真でもわからないように、昼間は気付かなかったが、夜、ふと、ネオンが輝いているのをみて、なにやら文字がならんでいると思って、よくみると、次の文字であった。
", daß diese Furcht zu irren schon der Irrtum selbst ist."
G.W.F. Hegel
「間違うのではとの恐れ・恐怖が、すでに誤りそれ自体である。 G.W.F.ヘーゲル」
確かに、われわれは、ともすると、「間違うのではないか、思い違いではないか」と恐れ、その誤謬への恐れから、足がすくむことを経験する。
しかし、「誤謬への恐れ」は、それ自体が、間違っている。
「思い違いではないかどうか、間違いではないかどうか」は、事実に即し、真実を発見するなかでしか検証できない。
「恐れ・恐怖」は、真実発見ということからすれば、誤謬の段階である、といったほどの意味であろうか。
驚くのは、こうした哲学的洞察が、中央駅のネオンとして、多くの市民の目に留まるようにされていることである。
ヘーゲル哲学といえば、有名だが、多くの哲学書と同じく、難解なものとして、敬遠され、人々の目に触れることはない。
しかし、岩波文庫でも邦訳のある『小論理学』や『歴史哲学』(たとえば、英雄と世界史的理念との関係)、あるいは、
何種類かの邦訳のある『エンツィクロペディー』には、わかりやすい、はっと驚くような具体的事例・洞察がはめこまれている。
上記のネオンサインは、市民が、ヘーゲルを自分で直接読むことへの契機となっているのであろう。
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ベンツ社が最近、新しく博物館を作った、と旅行案内書にあるので、土曜日に、見に行った。
(案内書には、無料、とあったが、電子案内ガイド機器の貸与で8ユーロの入場料だった。現在、1ユーロ160円すこしなので、1000円程度ということ。しかも、電子ガイド機器を首からつるすためのバンドは、「スーヴェニーア」といって機器返還のときに、プレゼントされる。いい記念ではある。)
下の「メルセデスベンツ博物館」(公式HP)がそれである。
(公式HP、帰国後、このHP作成のために、アクセスしてみたが、なかなか良くできている。)
Sバーンで中央駅から2つ目の駅Gottlieb-Daimler-Stadion駅で下車、進行方向、スタジアム直前の左手にある)徒歩5分ほど)。
19世紀半ばから21世紀初頭までの乗り物の歴史・自動車の歴史をベンツ社を通じて概観することができるようになっており、経済史研究・経営史研究の立場から、一度は訪れておいていいものであることを確認し、満足感を持って見終わった。
展示されている車は、年代順に配置されている。ほぼその順序に見て回った。
シュツットガルトは、シュヴァーベン地方の中心都市。
テュービンゲン(大学町)、カルフ(ヘルマン・ヘッセの生誕地)も近く。
ブレッツェルは、シュヴァーベン地方が発祥の地とか。
主食がパンなので、パンの種類も豊富。