20021029日 学生諸君の意見を踏まえた意見:

 

アンケート結果(本日誌10月25日掲載)を熟慮すれば、「地域貢献」は、大学費の予算の圧倒的部分を占める医学部がすでに十二分に果たしているのであり、むしろ、日本の中の巨大都市・世界的港湾都市としての責務からすれば、全国的な貢献、地球的な貢献、長期的な貢献をこそ目指すべきだということになる。

 

地域貢献に密着した医学部があるからこそ、相対的には地域と密着しない広い視野、広い地域に対する貢献と結びつけて、大学の存在価値を打ち出すべきだと言うことになる。その程度の日本全国や世界と世界諸地域に対する貢献があってしかるべきだというのが、健全な学生諸君の意見だ。私はそれに共鳴する。

 

そのためには、医学部以外の学部・大学院の研究教育条件の整備充実こそ大切である。

 

また、この観点からすると、事務機構改革案にあった「地域貢献課」などという特別の課は必要ない、すでに医学部が十分に地域貢献は果たしている、ということだ。

 

大学全体の予算やそこでの地域貢献のウエイトを考えないような事務局案はナンセンスであり、商学部や国際文化などの各学部・大学院の事務のきちんとした確保が必要だ。それを通じて、標榜している国際港湾都市としての使命を果たし、世界に誇れれようにすべきだ。