2002年10月31日 伝えられるところでは、昨日の臨時評議会で、事務局トップの法秩序違反に関しては学長声明が出されたそうである。
これだけ内外を騒がせた問題なので、その声明は正々堂々と活字の形できちんと公表されるべきものである。それをじっくり見てみないとわからないが、伝聞情報によれば、事務局トップの問責(更迭提案)等は行われなかったようである。学生処分などには厳格な大学人が大学の尊厳を揺るがす事務局トップの秩序違反行為に厳しく対処しないということは大学の法秩序維持から考えて、原理的に問題が残ることになろう。今後、各教授会等の対応が問題になってこよう。事務機構改革だけにはゴーサインが出されたと伝えられる。だが、それはどのような意味合いなのだろうか?評議会議事録はどのようになっているか?
大学改革の理念がないままの事務機構改革ということで、はたして大学評議会の責任はどうなるのか、問題が残る。新設の副学長に関しては、評議会内部に選出方法をめぐるワーキング・グループを創設するそうである。また、事務機構改革に関しては、総務課が素案を作り、部局長(教員は学部長レヴェルとか)によるワーキング・グループで検討するとのことである。それがどのようなものになるか、大学改革との関連性など、学部教授会の研究・教育責任・研究教育のあり方、評議会の責任のあり方、学則諸規程に関わるだけに、今後の展開に注意したい。
本日誌を読み、民営化や独立行政法人化に前向きな大学改革を考える教員からの意見が寄せられた。私の当面の意見を脚注で付記して公開したい。