東方政策・・・・東方大帝国の建設

  世界強国建設だけを考えれば、第一次大戦のときのように海外植民地所有を目指す道もありえた。その点は、1937年の海軍の構想の中にあった。

   しかし、ヒトラーは、『わが闘争』、そして『続・わが闘争』(『第二の書』)で、一貫して、東方に領土を求めるべきだとしていた。すなわち、当面の時期の政策として、東方大帝国を構想した。

自分が死んだ後、何世代の後にさらに強大な世界強国になるために海外植民地を求める可能性については、関知しない態度。1937年11月5日の会議(ホスバッハ・メモ)でも、ヒトラーは、「海外に領土を求めてはならない」と断言した。




領土をどう位置づけるか?

  「ドイツ民族は世界強国となることによってのみ自己の将来を擁護することができる・・・」

第一次世界大戦、すなわち「1914年から1918年までの巨大な民族間の格闘は、ドイツ民族が地球上での自己の存在をかけての格闘に過ぎなかった・・・だがこの場合、われわれは経過そのもののこの様式を世界大戦と呼んでいる。」


大国は、大英帝国、アメリカ合衆国、ロシア、中国
   
    ヴェルサイユ体制化のドイツの現実・・・「笑うべき領土」




惨めな領土の現状・・・
            領土拡大・生活圏(生存圏Lebensraum)獲得




19世紀70年代から第一次大戦までのドイツの「発展」・・・・「遅れたもの」・・・強国にふさわしい領土の欠如

  他の大国を見よ、広大な領土を持っているではないか、と。



民族の人口成長に合わせて領土膨張



第一次大戦勃発時の国境を回復するだけでは不十分
  ・・・当時の国境線はドイツの人口に見合ったものではなかった、と。



ヒトラー・ナチスの目標・・・・血を流しても民族の生存のための領土拡大

  「国境は人間によって作られ、そして人間によって変えられる」・・・「力の中にだけしか権利は存在しない




武力で領土を取得
世界強国の建設・・・それにふさわしい領土・・・・東方政策の展開





ソ連征服政策
  「われわれが今日ヨーロッパで新しい領土について語る場合、第一にロシアとそれに従属する周辺国家が思いつかれるに過ぎない」




イギリスのインド統治の現実・・・・同じようなドイツによるロシアとその周辺諸国の支配




イギリスのインド統治





ドイツはソ連、ボルシェヴィズムを打破しなければならない・・・




東方政策のためにフランスを押さえる









---戦争開始時点での「マルクス主義の清算」・・・毒ガスで------