2008年6月25日―30日・ウィーン出張
ウィーン大学現代史研究所
(本学が交流協定を結んでいる日本学Japanologie研究所と同じ敷地・建物のなかとのこと・・・河野純一教授から伺った)カロ-ラ・ザクセ教授主催:国際会議「両大戦間期の中欧・南東欧戦略構想」

参加


  今回の会場は、現代史研究所の中ではなく、大学本館近くのRooseveltplatzの建物。


ウィーン中心部(旧市街)地図
環状大通りリングRingは、かつての市城壁跡
ウィーン大学・今回の会場は、左ページ・上方に位置する。

市内を行き来するにはウィーン・カード(Wien-Karte, Vienna Card)が便利
12時間、24時間のカードも自動販売機で買えるが、私は、3日間滞在なので、72時間のウィーン・カードを空港で入手。
市内で始めて地下鉄に乗るとき(中央駅=Wien-Mitte駅=Landstrasse 駅)、スタンプを押す(Entwerten)
3日間(72時間)のウィーン・カードが、18.50ユーロ。

空港から市の中央駅までは、CAT(16分で直通の電車)、片道9ユーロ。
空港でウィーンカードを買い、その場でCATチケットも買うと、ウィーンカード購入者割引で7.5ユーロ。


ウィーン大学
正面玄関



ギリシャのアカデミアを想起させる玄関

                                            大学本館



今回の会場は、大学本館から2分ほど。Votiv教会の後方の建物。
会場(日本風には3階フロア、ただしなぜか1.Stockとの表示)となったRooseveltplatzの建物


会場からフォーティフ教会Votivkircheを見る


学会会場から大学本館(見えないが)方向を見たところ


フォーティフ教会もVotivkirche修理中・工事現場の足場

この後方に会場の建物

この教会のそばに、なぜかヴィヴァルディVivaldiを記念する像と広場

(調べたら、やはり関係があった。最後は、ウィーン宮廷に勤め、死去と)



市中心の西部地域
ウィーン大学、ブルク劇場、王宮(新、旧)、国立オペラ座など

宿泊ホテル×印
Hotel Kolping Wien Zentral
  Gumpendorferstrasse 39
  1060 Wien, Austria
    
そのホテルの外観
ホテル・コルピング―中央Hotel Kolping-Zentral(Gumpendorfstr.側・正面玄関側)
コンヴィニエンスストア・「シュパール・マルクト」は、1975年リュネブルクで初めて経験したスーパー出、小物を買う


ホテル・コルピング―中央Hotel Kolping-Zentral(Stiegengasse側)


同上


同上


宿泊した部屋(307号室GumpendorfStr.側)
二人用だがそれを一人で利用。それで、広く快適。
曜日により値段が違っていたが、
4泊で計284ユーロ(1泊平均71ユーロ)。









ホテル最寄の地下鉄駅ケッテン・ブリュッケン・ガッセ駅





ホテルとケッテンブリュッケンガッセ駅との中間にあるリンケ・ヴィーナー・ツァイレ(ナッシュ・マルクト)
平日はこのあたりは駐車場:休日には「蚤の市」が立つ。
ちょうど土曜日と重なり、「蚤の市」の賑わいぶりを実体験。


ヴィーナーツァイレ通りのメダル装飾の「マジョリカハウス」(左)と「メダイヨン館」(右)


「マジョリカ焼き」で飾られた「マジョリカハウス」








ヴィーナー・ツァイレ通りのメダル装飾の「メダイヨン館







ベートーベンの交響曲初演などで有名な「ウィーン劇場」Theater an der Wien
リンケ・ヴィーナー・ツァイレ、ナッシュ・マルクトの反対側


Theater an der Wien







リンケ・ヴィーナー・ツァイレをカールスプラッツ(駅)まで歩く間にある
セセッション(分離派)教会とそのアール・ヌーヴォー装飾



左手にリンケ・ヴィーナーツァイレ、ナッシュ・マルクト、中央にセセッション
ナッシュ・マルクトで、チロル農民パンTiroler Bauernbrotを買う。






この教会にあるというクリムトの絵は、10時からしかみることができないということで、今回は断念。





Malerei絵画, Architektur建築, Plastik彫刻塑像



カールスプラッツからセセッション(中央)を見る



リングの大通りの向こう側に造形美術アカデミー絵画館
そのリング沿いの隅にオットー・ヴァーグナー記念碑


記念碑拡大写真:「偉大な建築家オットー・ヴァーグナーに」捧げるとの銘文




カールスプラッツにあるカール教会(Karlskirche)


カールスキルヒェ(中央)とその前方左手のオットー・ヴァーグナー・パヴィリオン


カールスプラッツ・カール教会前のオットー・ヴァーグナー・パヴィリオン
(オットー・ヴァーグナーはアール・ヌーヴォーの時代の代表的建築家)


オットー・ヴァーグナー・パヴィリオンの後ろ手にある公園のブラームス像



ブラームス像と大通りリングを隔てた反対側にある楽友協会(ニューイヤーコンサートでも有名)
世界有数の音響を誇るコンサートホールと評されている。




楽友協会に向かって左手にあるキュンストラーハウス(芸術家の家)
サッカーヨーロッパ選手権のための装飾で覆われていた。




市中心の東部地域
北端(右上)にプラター駅(「大観覧車」Riesenrad)
シュテファンドーム(左端中央)、中央公園(Stadtpark)、
フンデルトヴァッサー・ハウスとクンスト・ハウス(右手中央あたり)


フンデルトヴァッサーの家
フンデルトヴァッサー館(樹木が建物を覆うようにみえる)

  近寄ると











バルセロナのガウディ建築のタイル張りの装飾を思い出す
(まさにガウディも、アール・ヌーヴォー,ユーゲント・シュティルのヨーロッパ的潮流をになっていたのだ)






ホテル・コルピング―ツェントラルの壁の装飾は、これにヒントを得ているか?
フンデルトヴァッサーの建築を見て、そう思った。









現在も住居としてたくさんの家族が住み、その表札がある








フンデルトヴァッサーの建築はオーストリア各地にある








クンストハウス(芸術館)
ここもタイル装飾が独特




ここを通ったのは9時過ぎだった。掃除中。
開館は、10時からなので中を見ることはできなかった。




同じ通りにあるウィーン市が建設した住宅は、飾りが質素。



古い伝統的な重厚な建築群に対する新しい芸術的建築としてのアールヌーボー
それらに対する第一次大戦後のバウハウス運動・機能美
ヴィットゲンシュタインの家:機能主義・簡潔な建築












ウィーン市(旧市街)中心
シュテファン大聖堂(鐘楼は修理中・足場で覆い隠されていたので写さず)


シュテファン大聖堂がガラスに写るモダン建築・ハースハウス




グラーベンGraben通り


グラーベン通りにある可愛いチョコレート菓子で有名な「アルトマン・キューネ」(白い壁の小さな店)


グラーベンどおりにあるペスト終息記念の巨大な塔

スペイン応援団が歩いている・・・決勝戦を前にスペインからの旅行客が増えたか?


近くに皇帝廟(皇帝納骨堂)のある教会カプツィーナ教会


このカプツィーナ教会のある広場は、新市場Neuer Markt。
広場の中心にある泉:ドンナーの泉


カプツィーナ教会とは反対の側・ドンナーの泉後方にハイドンの住居があった
(住居跡の建物は、この写真・右手建物の中央、とガイドブックに)。


上の写真の向かって左手の小路を入ったところ:「シューベルト未完成作曲の家」
その建物に銘板:シューベルト1822−23年の住居




旧市街の旧ユダヤ人街にあるユダヤ博物館


地下鉄駅Herrengasse近くのエステルハージー・ケラー(文字通り地下室)で、一度、食事







造形美術アカデミー絵画館
その前の広場のシラー像




シラー像とは、リング大通りを隔てて反対側にあるゲーテ像
(左手後方はブルク公園)





中心の大通りケルントナー通り
(中央、奥にシュテファン大聖堂の修理中の塔が写っている)

中央左手の建物がホテル・ザッハー
(チョコレートのケーキ・ザッハー・トルテで有名)
ブカレスト大学ムルジェスク教授と話し合いのため
28日夕方6時、Cafe Sacherで落ち合う。
軽食とザッハー・トルテ、コーヒーを。
ザッハー・トルテは、4.9ユーロだった。
1ユーロ=168−170円なので、820−830円程度。

ホテル・ザッハー、Cafe Sacher


ケルントナー通り


ケルントナー通りにあるシュテッフル・・・「モーツアルト終焉の地」とガイドブックに。
同じガイドブックの別のところにも、「モーツアルト終焉の地」とある。
どちらが本当に息を引き取ったところか?

ガラス専門老舗ロプマイヤー 






シュタットパーク(市中央公園)






クーアサロン(公園正門入ってすぐの建物)


クーアサロン手前左手に位置する、黄金色のヨハン・シュトラウス

ヨハン・シュトラウス像




シュタットパーク内のシューベルト像


シュタットパーク内のブルックナー像


シュタットパーク内の「ドナウの小娘」像











シュタットパークの道路を隔てた少しはなれたところにある
ベートーベン像


やはりベートーベンは、モーツアルトと並んで別格か?



モーツアルトの像は、新王宮となりのブルク庭園Burggartenにある。


と音記号が一面真っ赤な花のときがきれいなのだが・・・・


旧王宮はデジカメのバッテリー切れで写せなかったが、
モーツアルト像のそばの新王宮は写すことができた。


王宮への門:ブルク門
後方、左手が美術史美術館、右手が自然史博物館


右手茶色の臨時設置フェンスは、「FanZone」すなわち、巨大な液晶ビジョン特設会場
サッカーファンが集合に観戦し歓声を上げる。これがいくつかの地区に臨時設定されていた。


自然史博物館




王宮近くのリヒテンシュタイン大使館





余録
日本のアニメも、周知のようにいまや世界的最高水準。
1975−77年の最初のドイツ留学のとき、「ミツバチ・マーヤ」が、
「Biene Maja」としてドイツで放映されているのに驚いた。
その後、何回かのドイツ滞在のときにも、Biene Majaが放映されていた。
今回、オーストリア、ウィーンのホテルで、朝方、またまたBiene Majaを見かけた。
放映は、ORF1(オーストリア第一放送)
アニメの古典とでもいうべきものになっているのだろう。
日本アニメが、ドイツ語圏の子供たちの教育に影響を与えているのは確実だろう。








とおりのあちこちに、ウィーン市ゆかりの音楽家の敷石・プレ
グスタフ・マーラー


アントニン・ドヴォルザーク




余録2
映画「第三の男」のクライマックス場面・プラ-ターの大観覧車

建設:1897年








参考文献