まとめ-戦後ドイツ・ヨーロッパ・世界の努力-
戦勝国側の2大陣営(対立的な政治経済原理)と20世紀後半の冷戦体制のなかでのヨーロッパ統合の推進
−21世紀の地平: 第二次大戦の悲劇の忘却・誤解・歪曲・否定を乗り越えて−
できれば、みなさんも、ポーランドのアウシュヴィッツを訪れて(アウシュヴィッツ博物館・公式案内)あるいは、ドイツ・ミュンヘン近郊のダッハウやワイマール郊外のブーヘンヴァルト、ベルリン郊外ザクセンハウゼンなどの収容所をじっくり見学して、ドイツ人がいかにきちんと過去と向き合おうと努力(ブラント)しているか、その到達点と世界史を考え直してみてください。
しかも、それはけっして何の反対もないわけではなく(民族主義・極右勢力による反対)、対立する歴史像・対立する世界像との対決がつねに求められているなかでの過去の直視です。
われわれには、すなわち、歴史研究者・歴史教育者にも学生諸君、そして広く一般市民にも、過去の忘却・誤解・歪曲・否定を乗り越えて、不断に歴史認識を正確化し、動態的な現実の歴史とそこでの人間(総体)の実相の認識を深く広く立体的に豊かにしていくことが、方法的に、そして実証的に(諸事実にもとづいて)、求められています。
(Cf.ベルリン市公式HP)
補1:
1960年5月−61年2月アイヒマン裁判、1962年5月判決、処刑
アウシュヴィッツ裁判
トレブリンカ裁判
補2:
軍・警察・親衛隊・武装親衛隊のランク対応表