更新日：2004年8月4日
資本蓄積の法則・集積-集中と相対的過剰人口(産業予備軍)
本題に入る前に、最近の研究動向との関連で一言まえおき
最近評判のある本（玄田有史著『仕事のなかの曖昧な不安―揺れる若年の現在―』中央公論新社、2001年）によれば、「1990年代以降、働く本人の意志や都合で失業問題を客観的に分析できないという見方が経済学の大勢を占めつつある[1]」という。(２００４年７月追記：玄田著『ジョブ・クリエイション』にも同じことが書かれている[2]。最近の｢ニート｣の実態調査も、同じ定式化＝「非自発的失業か自発的失業か」では解けない社会構造的問題を示していて興味深い。)
大量失業現象が問題なのか、個別の失業が問題なのか。
資本主義的市場経済において周期的に発生する大量失業の現象に関してならば、景気循環論、恐慌論研究の長い蓄積がある。
一九世紀以降の生産力の飛躍的拡大と激しい世界的競争、これに伴う過剰生産恐慌の繰り返しの歴史と、そこでの失業者の波状的形成の歴史を知るものにとっては、またマルクスの下記の議論を知っているものにとっては、失業問題が資本主義生産システムに本質的な経済法則であること、単なる個々の労働者の「意志」や「都合」によるものではないことは、明白だった。
したがって、1990年代までの何十年かの「経済学」が、一九世紀経済学を忘れ去っていたというにすぎないだろう。
あるいは、忘れることを可能にした右肩上がりの経済成長（そのプロセスでも何回かの周期的不況は存在した）が長期に持続したということだろう。
冷戦体制に封じ込められていた世界資本主義の論理が、冷戦体制崩壊後、全面展開する二〇世紀末、二一世紀の初頭、かつてないほど世界の資本が自由に世界を移動する状況下で、まさに構造的な過剰生産恐慌が再来するこことによって、改めて、資本主義の根本的経済法則が見なおされているということでもあろう。
それを引き起こしたものこそ、「グローバル化による国際競争の激化」であり、「ＩＴ（情報技術）革命が象徴する技術進歩の脅威」である[3]。この事実こそ、現在の失業問題がまさに世界の資本主義的競争の現代版に他ならないことを示している。問題の本質は、地球全体をこれまでになく一つの市場として包み込んだ資本主義の世界的競争にあるのだ。その必然的結果としての相対的過剰生産にあるのだ[4]。
そして、それによって引き起こされる過剰労働力人口を適切に新しい産業分野の創造によって吸収できないということに、原因があるといわなければならない[5]。
巨大な市場として成長しつつある分野での新しい産業の開拓、これが求められている[6]。
最近の新聞報道などを追っていくと、高齢化社会とともにますます巨額化が必然化する医療関連需要に応える医療産業などにはそのような可能性があるように思われる。
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資本蓄積の法則・
集積-集中と相対的過剰人口
現在の長期的経済不況の基礎には、巨大な資本蓄積と生産力がある。
過去の日本人の労働によって、膨大な資本が形成され、対外輸出を通じて蓄積され、日本は世界有数の在外資産保有国になっている。
その膨大な資本蓄積は、猛烈な生産性向上＝生産力拡大と結合したものである。
驚異的な生産力拡大と結びついた資本蓄積は、可変資本部分、すなわち労働力に投じる資本部分を資本全体の構成の中で相対的に低下させる。
あるものの社会全体の需要（生産的消費であれ、民間の最終消費であれ）に応じるためには、そのものの生産のために巨大な生産力が創造され蓄積されれば、労働者の数は相対的に少なくてすむ。
日本人の米消費量は無限ではない。たとえば、1000万トンの米が消費されるとしよう。その量を生産するのに、かつては、1000万人の農民が必要だったが、農業機械の発展や肥料・農薬の開発等で，現在では50万人で十分であるとすれば、950万人の農民は農業で働く必要がなくなる。別の箇所で見たように、日本の戦後経済統計が示すところは、まさに農民数の激減であり、農村から都市への人口移動である。
ほかの生産物についても同じである。社会が必要とする一つ一つの生産物種類について、その生産物を生産する生産力の上昇（社会的労働の生産性の発展）が、何倍化、何十倍化、何百倍化、何万倍化等々するごとに、一つ一つのものの生産において、労働者を過剰化する。
過剰化した労働者を吸収するためには、新たな商品の開発・新たな市場の創造とそれへの資本の投入（従ってその資本投下量に対応した労働者の投入）が必要である。ヴェンチャー企業への期待は、新しい投資分野を求める資本の切実な要求、新しい職場を求める勤労者の要求を背景にしている。研究開発型のヴェンチャーに期待が集まるのは、現在の長期不況からして、必然である。
生産力の発展、生産技術の発展、資本の技術的構成の高度化、資本の価値構成(機械等不変資本と労働力=可変資本の構成比)の高度化、この点の厳密な内的関連性をマルクスは、
『資本論』第１巻 第２３章 資本主義的蓄積の一般的法則、
特にその第二節 蓄積およびそれに伴う集積の進行途上での可変資本の相対的減少[7] 以下の諸節で解明した。
「経済学者たち自身の言うところによれば、賃金の上昇をひき起こすものは、社会的富の現在の規模でもなければ、既得の資本の大きさでもなく、ただ、蓄積の持続的な増大であり、その増大の速度である。（アダム・スミス『諸国民の富』第１篇第８章）これまでわれわれは、この過程の一つの特殊な局面だけを見てきた。すなわち、資本の技術的構成が不変のままで資本の増大が生ずるという局面である。だが、過程はこの局面を越えて進む。」
Nach der Ökonomen
selbst ist es weder der vorhandne Umfang des gesellschaftlichen Reichtums noch
die Größe des bereits erworbnen Kapitals, die eine Lohnerhöhung herbeiführen,
sondern lediglich das fortgesetzte Wachsen der Akkumulation und der Geschwindigkeitsgrad
ihres Wachstums (A. Smith, Buch I, Kap. 8). Bisher haben wir nur eine besondre
Phase dieses Prozesses betrachtet, diejenige, in der der Kapitalzuwachs
stattfindet bei gleichbleibender
technischer Zusammensetzung des Kapitals. Aber der Prozeß schreitet
über diese Phase hinaus.
「資本の技術的構成が不変のまま」とは、技術構成・技術水準が同じままでということであり、現在でもあるプラントを一度建設してしまえば、その技術的水準・技術構成は基本的に（当該プラントの償却期間）ある期間は同じままで推移する。
現在に近づけば近づくほど、激しい科学技術の発展と競争圧力の中で、技術水準はつねに引き上げられる。ひとたび巨額の固定設備・工場機械を整えれば、すなわちそれに巨額の資本投資を行えば、競争圧力のもとでは（しかも競争圧力はますます全世界的規模になる）、巨大なプラント、固定資本・固定設備の償却をますます短期間でおこなうことを強制する。
資本の論理からすれば、長時間労働・過剰労働は必然となる。→労働日延長→絶対的剰余価値生産。
これに対しては、全世界の勤労者が、その事故の人間的価値と人間的尊厳をまもるために、全世界的規模で勤務時間の適正な維持を、全世界の資本に強制していかなければならない。19世紀は8時間労働制の達成が目標だった。20世紀において、それはどの程度実現されたか？
働く人々は、人間的な生活のための余暇を十分確保しているか？
現在の日本では、「サービス残業」を含めた残業が横行し、人間生活が蝕まれているのではないか？
人間が自己主張し、資本の論理に対決し、諸資本の無限の競争圧力を抑える必要があるのではないか？全世界的に。しかし、まずは日本で。なぜなら、すくなくともヨーロッパ諸国（EU諸国）は、週35時間制の段階に突き進んでいるのではないか？日本の過剰労働は、資本間のフェアな競争条件という意味からも、異常ではないか？ 日本商品のダンピング論議がくりかえしでてくるのは、サービス残業などが横行するからではないか？ 勤労者のただ働きの部分だけは、コストを引き下げることが可能となるから、不当な競争力をこうせいすることになるのではないか。
資本主義の一般的法則は、時代とともに飛躍的に進展する資本構成の高度化、生産力の高度化である。「社会的労働の生産性の発展」が、その基礎にある。
「資本主義体制の一般的基礎がひとたび与えられれば、蓄積の進行中には、社会的労働の生産性の発展が蓄積の最も強力なテコとなる点が必ず現れる。アダム・スミスはつぎのように言っている。
『賃金を高くする原因そのものが、すなわち資本の増加が、労働の生産能力の上昇を促して、より少ない労働量でより多くの生産物量を生産することを可能にする。』
Die allgemeinen
Grundlagen des kapitalistischen Systems einmal gegeben, tritt im Verlauf der
Akkumulation jedesmal ein Punkt ein, wo die Entwicklung der Produktivität der
gesellschaftlichen Arbeit der mächtigste Hebel der Akkumulation wird.
“Dieselbe Ursache”, sagt A.
Smith, “die die Löhne erhöht, nämlich die Zunahme des Kapitals, treibt zur
Steigerung der produktiven Fähigkeiten der Arbeit und setzt eine kleinere
Arbeitsmenge instand, eine größere Menge von Produkten zu erzeugen.”
「土地の豊土などのような自然条件を別とすれば、また、単独で労働する独立生産者の技能、と言っても製品の量で量的に実証されるよりもむしろその品質で質的に実証される技能を別とすれば、労働の社会的生産度は、一人の労働者が与えられた時間に労働力の同じ緊張度で生産物に転化させる生産手段の相対的な量的規模に表される。彼が機能するために用いる生産手段の量は、彼の労働生産性の増大につれて増大する。そのさい、この生産手段は二重の役割を演ずる。一方の生産手段の増大は労働の生産性の増大の結果であり、他方の生産手段の増大はその条件である。」
Abgesehn von Naturbedingungen, wie Fruchtbar keit
des Bodens usw., und vom Geschick unabhängiger und isoliert arbeitender
Produzenten, das sich jedoch mehr qualitativ in der Güte als quantitativ in der
Masse des Machwerks bewährt, drückt sich der gesellschaftliche Produktivgrad
der Arbeit aus im relativen Größenumfang der Produktionsmittel, welche ein
Arbeiter, während gegebner Zeit, mit derselben Anspannung von Arbeitskraft, in
Produkt verwandelt. Die Masse der Produktionsmittel, womit er funktioniert,
wächst mit der Produktivität seiner Arbeit. Diese Produktionsmittel spielen
dabei eine doppelte Rolle. Das Wachstum der einen ist Folge, das der andren
Bedingung der wachsenden Produktivität der Arbeit.
「たとえば、マニュファクチュア的分業や機械の使用が進むにつれて、同じ時間により多くの原料が加工されるようになり、したがってより大きな量の原料や補助材料が労働過程にはいるようになる。これは労働の生産性の増大の結果である。他方、充用される機械や役畜や鉱物性肥料や排水管などの大量は労働の生産性の増大の条件である。また、建物や巨大な炉や運輸機関などとして集積された生産手段の大量もやはりそうである。とはいえ、条件であろうと結果であろうと、生産手段に合体される労働力に比べての生産手段の量的規模の増大は、労働の生産性の増大を表している。だから、労働の生産性の増加は、その労働量によって動かされる生産手段量に比べての労働量の減少に、または労働過程の客体的諸要因に比べてのその主体的要因の大きさの減少に、現れるのである。」
Z.B. mit der
manufakturmäßigen Teilung der Arbeit und der Anwendung von Maschinerie wird in
derselben Zeit mehr Rohmaterial verarbeitet, tritt also größere Masse von
Rohmaterial und Hilfsstoffen in den Arbeitsprozeß ein. Das ist die Folge der
wachsenden Produktivität der Arbeit. Andrerseits ist die Masse der angewandten
Maschinerie, Arbeitsviehs, mineralischen Düngers, Drainierungsröhren usw.
Bedingung der wachsenden Produktivität der Arbeit. Ebenso die Masse der in
Baulichkeiten, Riesenöfen, Transportmitteln usw. konzentrierten
Produktionsmittel.
「このような、資本の技術的構成の変化、すなわち、生産手段の量がそれに生命を与える労働力の量に比べて増大するということは、資本の価値構成に、資本価値の可変成分を犠牲としての不変成分の増大に、反映する。たとえば、一つの資本について百分率で計算すれば、最初は生産手段と労働力とにそれぞれ50％ずつが投ぜられ、後に労働の生産度が発展すると、生産手段に80％、労働力に20％が投ぜられる、というようにである。この、可変資本部分に比べて不変資本部分がだんだん増大していくという法則は、商品価格の比較分析によって（すでに展開されたように）一歩ごとに確証される。このことは、同じ一つの国についていろいろな経済的時代を比較してみても、同じ経済的時代のいろいろな国を比較してみても、同じことである。消費される生産手段の価値すなわち不変資本部分だけを代表する価格要素の相対的な大きさは、蓄積の進展に正比例するであろうし、他方の、労働の代価を支払う価格要素、すなわち可変資本部分を代表する価格要素の相対的な大きさは，一般に、蓄積の進展に反比例するであろう。」
Diese Veränderung in der
technischen Zusammensetzung des Kapitals, das Wachstum in der Masse der
Produktionsmittel, verglichen mit der Masse der sie belebenden Arbeitskraft,
spiegelt sich wider in seiner Wertzusammensetzung, in der Zunahme des
konstanten Bestandteils des Kapitalwerts auf Kosten seines variablen
Bestandteils. Es werden z.B. von einem Kapital, prozentweis berechnet,
ursprünglich je 50% in Produktionsmitteln und je 50% in Arbeitskraft ausgelegt,
später, mit der Entwicklung des Produktivgrads der Arbeit, je 80% in
Produktionsmitteln und je 20% in Arbeitskraft usw. Dies Gesetz des steigenden
Wachstums des konstanten Kapitalteils im Verhältnis zum variablen wird auf
jedem Schritt bestätigt (wie schon oben entwickelt) durch die vergleichende
Analyse der Warenpreise, gleichviel ob wir verschiedne ökonomische Epochen bei
einer einzigen Nation vergleichen oder verschiedne Nationen in derselben
Epoche. Die relative Größe des Preiselements, welches nur den Wert der verzehrten
Produktionsmittel oder den konstanten Kapitalteil vertritt, wird in direktem,
die relative Größe des andern, die Arbeit bezahlenden oder den variablen
Kapitalteil vertretenden Preiselements, wird im allgemeinen in umgekehrtem
Verhältnis stehn zum Fortschritt der Akkumulation.
「しかし、不変資本部分に比べての可変資本部分の減少、または資本価値の構成の変化は、資本の素材的諸成分の構成の変動をただ近似的に示すだけである。たとえば、紡績業に投ぜられている資本価値は、今日では8分の7が不変資本部分で8分の1が可変部分である。18世紀の初めには2分の1が不変部分で2分の1が可変部分だった。
ところが、一定量の紡績労働が今日生産的に消費する原料や労働手段などの量は、18世紀初めに比べれば何百倍にもなっている。理由は簡単で、労働の生産性の上昇につれて労働の消費する生産手段の規模が増大するだけではなく、その規模に比べてその価値が低下するということである。つまり、その価値は、絶対的には上がるが、その規模に比例してはあがらないのである。したがって、不変資本と可変資本との差の増大は、不変資本が転換される生産手段の量と可変資本が転換される労働力の量との差の増大よりも、ずっと小さいのである。前のほうの差は、あとのほうの差といっしょに増大するのではあるが、増大の度合いはより小さいのである。」
Die Abnahme des variablen Kapitalteils
gegenüber dem konstanten oder die veränderte Zusammensetzung des Kapitalwerts
zeigt jedoch nur annähernd den Wechsel in der Zusammensetzung seiner
stofflichen Bestandteile an. Wenn z.B. heute der in der Spinnerei angelegte
Kapitalwert zu 7/8 konstant und 1/8 variabel ist, während er Anfang des 18.
Jahrhunderts 1/2 konstant und 1/2 variabel war, so ist dagegen die Masse von
Rohstoff, Arbeitsmitteln usw., die ein bestimmtes Quantum Spinnarbeit heute
produktiv konsumiert, vielhundertmal größer als im Anfang des 18. Jahrhunderts.
Der Grund ist einfach der, daß mit der wachsenden Produktivität der Arbeit
nicht nur der Umfang der von ihr vernutzten Produktionsmittel steigt, sondern
deren Wert, verglichen mit ihrem Umfang, sinkt. Ihr Wert steigt also absolut,
aber nicht proportionell mit ihrem Umfang. Das Wachstum der Differenz zwischen
konstantem und variablem Kapital ist daher viel kleiner als das der Differenz
zwischen der Masse der Produktionsmittel, worin das konstante, und der Masse
Arbeitskraft, worin das variable Kapital umgesetzt wird. Die erstere Differenz
nimmt zu mit der letzteren, aber in geringerem Grad.
「なおまた、蓄積の進展は、可変資本部分の相対量を減らすとはいえ、けっして同時にその絶対量の増大を排除するものではない。かりに、ある資本価値が初めは50％の不変部分と50％の可変部分とに分かれ、後には80％の不変資本と20％の可変資本とに分かれるとしよう。その間に、最初の資本、たとえば6000ポンドが、18、000ポンドに増大したとすれば、その可変成分も5分の1だけ増大しているわけである。それは3000ポンドだったが、今では3600ポンドである。ところが、以前は労働需要を20％増やすには20パーセントの資本増加でよかったのに、今ではそのためには最初の資本を三倍にすることが必要なのである。」
Übigens, wenn der
Fortschritt der Akkumulation die relative Größe des variablen Kapitalteils
vermindert, schließt er damit die Steigerung ihrer absoluten Größe keineswegs
aus. Gesetzt, ein Kapitalwert spalte sich anfangs in 50% konstantes und 50%
variables Kapital, später in 80% konstantes und 20% variables. Ist inzwischen
das ursprüngliche Kapital, sage 6000 Pfd. St., gewachsen auf 18000 Pfd. St., so
ist sein variabler Bestandteil auch um 1/5 gewachsen. Er war 3000 Pfd. St., er
beträgt jetzt 3600 Pfd. St. Wo aber früher ein Kapitalzuwachs von 20% genügt
hätte, die Nachfrage nach Arbeit um 20% zu steigern, erfordert das jetzt
Verdreifachung des ursprünglichen Kapitals.
「第四篇[8]で明らかにしたように、労働の社会的生産力の発展は大規模の協業を前提とし、ただこの前提のもとでのみ労働の分割と結合とを組織することができ、生産手段を大量的集積によって節約することができ、素材から見ても共同的にしか使用されえない労働手段、たとえば機械体系などを生みだすことができ、巨大な自然力に生産への奉仕を強制することができ、生産過程を科学の技術的応用に転化させることができる。」
Im vierten Abschnitt wurde
gezeigt, wie die Entwicklung der gesellschaftlichen Produktivkraft der Arbeit Kooperation
auf größer
Stufenleiter voraussetzt, wie nur unter dieser Voraussetzung Teilung und
Kombination der Arbeit organisiert, Produktionsmittel durch
massenhafte Konzentration ökonomisiert, schon stofflich nur gemeinsam
anwendbare Arbeitsmittel, z.B. System der Maschinerie usw., ins Leben gerufen,
ungeheure Naturkräfte in den Dienst der Produktion gepreßt und die Verwandlung
des Produktionsprozesses in technologische Anwendung der Wissenschaft vollzogen
werden können.
「商品生産では生産手段は私人の所有であり、したがって、手の労働者は単独で独立に商品を生産するか、または自己経営のための手段をもっていなければ、自分の労働力を商品として売るのであるが、このような商品生産の基礎の上では、かの前提は、ただ個別資本の増大によってのみ、または、ただ社会の生産手段と生活手段が資本家の私有物に転化されていくのにつれて，実現される。」
Auf Grundlage der Warenproduktion, wo
die Produktionsmittel Eigentum von Privatpersonen sind, wo der Handarbeiter
daher entweder isoliert und selbständig Waren produziert oder seine
Arbeitskraft als Ware verkauft, weil ihm die Mittel zum
Selbstbetrieb fehlen, realisiert sich jene Voraussetzung nur durch das Wachstum
der individuellen Kapitale oder im Maße, worin die gesellschaftlichen
Produktions- und Lebensmittel in das Privateigentum von Kapitalisten verwandelt
werden.
「商品生産という地盤は、大規模な生産を、ただ資本主義的形態においてのみになうことができる。したがって、個々の商品生産者の手のなかでのある程度の資本の蓄積が、独自な資本主義的生産様式の前提になるのである。それゆえ、われわれも、手工業から資本主義的経営への移行にさいしては、このような蓄積を想定しなければならなかったのである。それは本源的蓄積と呼ばれてもよい。なぜならば、それは、独自な資本主義的生産の歴史的な結果ではなく、その歴史的な基礎だからである。」
Der Boden der
Warenproduktion kann die Produktion auf großer Stufenleiter nur in
kapitalistischer Form tragen. Eine gewisse Akkumulation von Kapital in den
Händen individueller Warenproduzenten bildet daher die Voraussetzung der
spezifisch kapitalistischen Produktionsweise. Wir mußten sie deshalb
unterstellen bei dem Übergang aus dem Handwerk in den kapitalistischen Betrieb.
Sie mag die ursprüngliche Akkumulation heißen, weil sie statt historisches
Resultat historische Grundlage der spezifisch kapitalistischen Produktion ist.
「ここでは、このような蓄積（本源的蓄積）そのものがどうして生ずるかは、まだ研究しなくてもよい[9]。とにかく本源的蓄積が出発点なのである。」
Wie sie selbst entspringt, brauchen wir
hier noch nicht zu untersuchen. Genug, sie bildet den Ausgangspunkt.
「しかし、この基礎の上で成長するところの、労働の社会的生産力を増大させるための方法は、すべて、同時にまた剰余価値または剰余生産物の生産を増加させる方法であり、この剰余生産物はそれ自身また蓄積の形成要素である。だから、この方法は、同時に、資本による資本の生産の方法、または資本の加速的蓄積の方法である。
Aber alle
Methoden zur Steigerung der gesellschaftlichen Produktivkraft der Arbeit, die
auf dieser Grundlage erwachsen, sind zugleich Methoden der gesteigerten
Produktion des Mehrwerts oder Mehrprodukts, welches seinerseits das
Bildungselement der Akkumulation. Sie sind also zugleich Methoden der
Produktion von Kapital durch Kapital oder Methoden seiner beschleunigten Akkumulation.
「剰余価値から資本への連続的な再転化は、生産過程にはいる資本の量が増大して行くこととして現れる。この増大はまた、生産規模の拡大の基礎となり、それに伴う労働の生産力の増大方法の基礎となり、剰余価値の加速的生産の基礎となる。
こうして、ある程度の資本蓄積が独自な資本主義的生産様式の条件として現れるとすれば、後者はまた反作用的に資本の加速的蓄積の原因になるのである。それだから、資本の蓄積につれて独自な資本主義的生産様式が発展するのであり、また独自な資本主義的生産様式の発展につれて資本の蓄積が進展するのである。この二つの経済的要因は、互いに与え合う刺激に複比例して資本の技術的構成の変化を生みだすのであって、この変化によって可変成分は不変成分に比べてますます小さくなって行くのである。」
Die
kontinuierliche Rückverwandlung von Mehrwert in Kapital stellt sich dar als
wachsende Größe des in den Produktionsprozeß eingehenden Kapitals. Diese wird
ihrerseits Grundlage einer erweiterten Stufenleiter der Produktion, der sie
begleitenden Methoden zur Steigerung der Produktivkraft der Arbeit und
beschleunigter Produktion von Mehrwert.
Wenn also ein gewisser Grad der
Kapitalakkumulation als Bedingung der spezifisch kapitalistischen
Produktionsweise erscheint, verursacht die letztere rückschlagend eine
beschleunigte Akkumulation des Kapitals. Mit der Akkumulation des Kapitals
entwickelt sich daher die spezifisch kapitalistische Produktionsweise und mit
der spezifisch kapitalistischen Produktionsweise die Akkumulation des Kapitals.
Diese beiden ökonomischen Faktoren erzeugen, nach dem zusammengesetzten
Verhältnis des Anstoßes, den sie sich gegenseitig erteilen, den Wechsel in der technischen Zusammensetzung des
Kapitals, durch welchen der variable Bestandteil immer kleiner und kleiner
wird, verglichen mit dem konstanten.
「各個の資本は、生産手段の大なり小なりの集積であって、その大小に応じて大なり小なりの労働者軍の指揮権をもっている。どの蓄積も新たな蓄積の手段になる。資本蓄積は、資本として機能する富の量の増加につれて、個別資本家の手のなかでのこの富の集積を拡大し、したがって大規模生産と独自な資本主義的生産方法との基礎を拡大する。社会的資本の増大は多数の個別資本の増大によって行われる。社会的資本の増大は多数の個別資本の増大によって行われる。他の事情はすべて変わらないとすれば、個別資本は、また、それらとともに生産手段の集積は、それらの資本が社会的総資本の可除部分をなしている割合に応じて増大する。同時に、元の資本から若枝が分かれて、新しい独立な資本として機能する。」・・・新しい商品と市場を求めて、蓄積されたもののなかから新しい資本が枝分かれし、新分野に投入される！！
Jedes individuelle Kapital ist eine
größere oder kleinere Konzentration von Produktionsmitteln mit
entsprechendem Kommando über eine größere oder kleinere Arbeiterarmee. Jede Akkumulation wird das Mittel neuer
Akkumulation. Sie erweitert mit der vermehrten Masse des als
Kapital funktionierenden Reichtums seine
Konzentration
in den Händen individueller Kapitalisten, daher die Grundlage der Produktion
auf großer Stufenleiter und der spezifisch kapitalistischen
Produktionsmethoden. Das Wachstum des gesellschaftlichen Kapitals vollzieht
sich im Wachstum vieler individuellen Kapitale. Alle andren Umstände als
gleichbleibend vorausgesetzt, wachsen die individuellen
Kapitale, und mit ihnen die Konzentration
der Produktionsmittel, im Verhältnis, worin sie aliquote Teile
des gesellschaftlichen
Gesamtkapitals bilden. Zugleich reißen sich Ableger von den
Originalkapitalen los und funktionieren als neue selbständige Kapitale.
「このような集積は、直接に蓄積にもとづくものであり、またはむしろ蓄積と同じなのであるが、それは二つの点によって特徴づけられる。第一に、個別資本家の手のなかでの社会的生産手段の集積の増大は、他の事情が変わらなければ、社会的富の増大の程度によって制限されている。第二に、社会的資本の、それぞれの特殊な生産部面に定着している部分は、多数の資本家のあいだに分配されていて、彼らは互いに独立して競争する商品生産者として相対している。だから、蓄積とそれに伴う集積とが多数の点に分散されているだけではなく、現に機能している資本の増大と交錯して新たな資本の形成や古い資本の分裂が行われているのである。それゆえ、蓄積は、一方では生産手段と労働指揮との集積として現れるが、他方では多数の個別資本の相互の反発として現れるのである。」
Zwei Punkte
charakterisieren diese Art Konzentration, welche unmittelbar auf der Akkumulation
beruht oder vielmehr mit ihr identisch
ist. Erstens: Die wachsende
Konzentration der gesellschaftlichen Produktionsmittel in den Händen
ndividueller Kapitalisten ist, unter sonst gleichbleibenden Umständen,
beschränkt durch den Wachstumsgrad des gesellschaftlichen Reichtums. Zweitens: Der in jeder besondren
Produktionssphäre ansässige Teil des gesellschaftlichen Kapitals ist verteilt
unter viele Kapitalisten, welche einander als unabhängige und miteinander konkurrierende Warenproduzenten
gegen・erstehn. Die Akkumulation und die sie begleitende Konzentration sind also
nicht nur auf viele Punkte zersplittert, sondern das Wachstum der
funktionierenden Kapitale ist durchkreuzt durch die Bildung neuer und die
Spaltung alter Kapitale. Stellt sich die Akkumulation daher einerseits dar als
wachsende Konzentration
der
Produktionsmittel
und des Kommandos über Arbeit, so andrerseits als Repulsion vieler individueller Kapitale
voneinander.
「このような、多数の個別資本への社会的総資本の分裂、またはその諸部分の相互の反発に対しては、この諸部分の吸引が反対に作用する。これは、もはや、生産手段や労働指揮の単純な、蓄積と同じ意味での集積ではない。それは、すでに形成されている諸資本の集積であり、それらの個別的独立の解消であり、資本家による資本家からの収奪であり、少数のより大きな資本への多数のより小さい資本の転化である。この過程を第一の過程（蓄積・集積）から区別するものは、この過程はただすでに存在し機能している資本の分配の変化を前提するだけであり、したがってそれが行われる範囲は社会的富の絶対的な増加または蓄積の絶対的な限界によって制限されてはいないということである。一方で資本が一つの手のなかで大きな塊にふくれ上がるのは、他方で多くの手のなかから資本がなくなるからである。これは、蓄積および集積とは区別される本来の集中である。
Dieser Zersplitterung des gesellschaftlichen Gesamtkapitals
in viele individuelle Kapitale oder der Repulsion seiner Bruchteile voneinander
wirkt entgegen ihre Attraktion. Es ist dies nicht mehr einfache, mit der
Akkumulation identische Konzentration von Produktionsmitteln und Kommando ・er Arbeit. Es ist
Konzentration bereits gebildeter Kapitale, Aufhebung ihrer individuellen
Selbständigkeit, Expropriation von Kapitalist durch Kapitalist,
Verwandlung vieler kleineren in weniger größere
Kapitale. Dieser Prozeß unterscheidet sich von dem ersten dadurch, daß
er nur veränderte Verteilung der bereits vorhandnen und funktionierenden
Kapitale voraussetzt, sein Spielraum also durch das absolute Wachstum des
gesellschaftlichen Reichtums oder die absoluten Grenzen der Akkumulation nicht
beschränkt ist. Das Kapital sc「hwillt hier in einer Hand zu großen
Massen, weil es dort in vielen Händen verlorengeht. Es ist die eigentliche Zentralisation im Unterschied zur Akkumulation und Konzentration.
資本の集中・集積
「このような諸資本の集中または資本による資本の吸引の諸法則をここで展開することはできない。事実を簡単に示唆しておくだけで十分である。」 Die Gesetze dieser Zentralisation der
Kapitale oder der Attraktion von Kapital durch Kapital können hier nicht
entwickelt werden. Kurze tatsächliche Andeutung genügt.
「競争戦は商品を安くすることによって戦われる。商品の安さは、他の事情が同じならば、労働の生産性によって定まり、この生産性はまた生産規模によって定まる。したがって、より大きい資本はより小さい資本を打ち倒す。さらに思い出されるのは、資本主義的生産様式の発展につれて、ある一つの事業をその正常な条件のもとで営むために必要な個別資本最小量も大きくなるということである。そこで、より小さい資本は、大工業がまだまばらにしか、または不完全にしか征服していない生産部面に押し寄せる。ここでは競争の激しさは、敵対しあう諸資本の数に正比例し、それらの資本の大きさに反比例する。競争は多数の小資本家の没落で終わるのが常であり、彼らの資本は一部は勝利者の手にはいり、一部は破滅する。」
Der Konkurrenzkampf wird durch Verwohlfeilerung
der Waren geführt. Die Wohlfeilheit der Waren hängt, caeteris paribus, von der
Produktivität der Arbeit, diese aber von der Stufenleiter der Produktion ab.
Die größeren Kapitale schlagen daher die kleineren. Man erinnert sich ferner,
daß mit der Entwicklung der kapitalistischen Produktionsweise der Minimalumfang
des individuellen Kapitals wächst, das erheischt ist, um ein Geschäft unter
seinen normalen Bedingungen zu betreiben. Die kleineren Kapitale drängen sich
daher in Produktionssphären, deren sich die große Industrie nur noch sporadisch
oder unvollkommen bemächtigt hat. Die Konkurrenz rast hier im direkten
Verhältnis zur Anzahl und im umgekehrten Verhältnis zur Große der
rivalisierenden Kapitale. Sie endet stets mit Untergang vieler kleineren
Kapitalisten, deren Kapitale teils in die Hand des Siegers übergehn, teils
untergehn.
「このようなことは別としても、資本主義的生産の発展につれて、一つのまったく新しい力である信用制度が形成されるのであって、それは当初は蓄積の控えめな助手としてこっそり入ってきて、社会の表面に大小さまざまな量で散らばっている貨幣手段を目に見えない糸で個別資本家や結合資本家の手に引き入れるのであるが、やがて競争戦で一つの新しい恐ろしい武器になり、そしてついには諸資本の集中のための一つの巨大な社会的機関に転化するのである。」
Abgesehn hiervon bildet sich mit der
kapitalistischen Produktion eine ganz neue Macht, das Kreditwesen, das in seinen Anfängen verstohlen, als bescheidne
Beihilfe der Akkumulation, sich einschleicht, durch unsichtbare Fäden die über
die Oberfläche der Gesellschaft in größern oder kleinern Massen zersplitterten
Geldmittel in die Hände individueller oder assoziierter
Kapitalisten zieht, aber bald eine neue und furchtbare Waffe im
Konkurrenzkampf wird und sich schließlich in einen ungeheuren sozialen
Mechanismus zur Zentralisation der Kapitale verwandelt.
「資本主義的生産と資本主義的蓄積とが発展するにつれて、それと同じ度合いで競争と信用とが、この二つの最も強力な集中の槓杆が、発展する。それと並んで、蓄積の進展は集中されうる素材すなわち個別資本を増加させ、他方、資本主義的生産の拡大は、一方では社会的欲望をつくりだし、他方では過去の資本集中がなければ実現されないような巨大な産業企業の技術的な手段をつくりだす。だから今日では、個別資本の相互吸引や集中への傾向は、以前のいつよりも強いのである。」
Im Maß wie die kapitalistische Produktion und
Akkumulation, im selben Maß entwickeln sich Konkurrenz und Kredit, die beiden
mächtigsten Hebel der Zentralisation. Daneben vermehrt der Fortschritt der
Akkumulation den zentralisierbaren Stoff, d.h. die Einzelkapitale, während die
Ausweitung der kapitalistischen Produktion, hier das gesellschaftliche
Bedürfnis, dort die technischen Mittel jener gewaltigen industriellen
Unternehmungen schafft, deren Durchführung an eine vorgängige Zentralisation
des Kapitals gebunden ist. Heutzutage ist also die gegenseitige
Attraktionskraft der Einzelkapitale und die Tendenz zur Zentralisation stärker
als je zuvor.
「集中は蓄積の仕事を補う。と言うのは、それによって産業資本家たちは自分の活動の規模を広げることができるからである。この規模拡大が蓄積の結果であろうと、集中の結果であろうと、集中が合併という手荒なやり方で行われようと－この場合にはいくつかの資本が他の諸資本に対して優勢な引力中心となり、他の諸資本の個別的凝集をこわして、つぎにばらばらになった破片を自分のほうに引き寄せる－、または多くの既成または形成中の資本の融合が株式会社の設立という比較的円滑な方法によって行われようと、経済的な結果はいつも同じである。産業施設の規模の拡大は、どの場合にも、多数人の総労働をいっそう包括的に組織するための、その物質的推進力をいっそう広く発展させるための、すなわち、個々ばらばらに習慣に従って営まれる生産過程を、社会的に結合され科学的に処理される生産過程にますます転化させて行くための、出発点になるのである。」
Die Zentralisation ergänzt das Werk der Akkumulation, indem sie die industriellen
Kapitalisten instand setzt, die Stufenleiter ihrer Operationen auszudehnen. Sei
dies letztre Resultat nun Folge der Akkumulation oder der Zentralisation;
vollziehe sich die Zentralisation auf dem gewaltsamen Weg der Annexion
- wo gewisse Kapitale so überwiegende Gravitationszentren für andre werden, daß
sie deren individuelle Kohäsion brechen und dann die vereinzelten Bruchstärke
an sich ziehn - oder geschehe die Verschmelzung einer Menge bereits gebildeter,
resp. in der Bildung begriffner Kapitale vermittelst des glatteren Verfahrens
der Bildung von Aktiengesellschaften - die ökonomische Wirkung
bleibt dieselbe. Die gewachsne Ausdehnung der industriellen Etablissements
bildet überall den Ausgangspunkt für eine umfassendere Organisation der
Gesamtarbeit vieler, für eine breitre Entwicklung ihrer materiellen
Triebkräfte, d.h. für die fortschreitende Umwandlung vereinzelter und
gewohnheitsmäßig betriebner Produktionsprozesse in gesellschaftlich kombinierte
und wissenschaftlich disponierte Produktionsprozesse.
「しかし、蓄積、すなわち再生産が円形から螺旋形に移っていくことによる資本の漸次的増加は、ただ社会的資本を構成する諸部分の量的編成を変えさえすればよい集中に比べて、まったく緩慢なやり方だということは、明らかである。もしも蓄積によって少数の個別資本が鉄道を敷設できるほどに大きくなるまで待たなかったとすれば、世界はまだ鉄道なしでいたであろう。ところが、集中は、株式会社を媒介として、たちまちそれをやってしまったのである。また、集中は、このように蓄積の作用を強くし速くすると同時に、資本の技術的構成の変革を、すなわち、その可変部分の犠牲においてその不変部分を大きくし、したがって、労働に対する相対的な需要を減らすような変革を、拡大し促進するのである。」
Es ist aber klar, daß die Akkumulation,
die allmähliche Vermehrung des Kapitals durch die aus der Kreisform in die
Spirale übergehende Reproduktion ein gar langsames Verfahren ist, im Vergleich mit
der Zentralisation, die nur die quantitative Gruppierung der integrierenden
Teile des gesellschaftlichen Kapitals zu ändern braucht. Die Welt wäre noch ohne Eisenbahnen, hätte
sie solange warten müssen, bis die Akkumulation einige Einzelkapitale dahin
gebracht hätte, dem Bau einer Eisenbahn gewachsen zu sein. Die
Zentralisation dagegen hat dies, vermittelst der Aktiengesellschaften, im Handumdrehn fertiggebracht. Und
während die Zentralisation so die Wirkungen der Akkumulation steigert und
beschleunigt, erweitert und beschleunigt sie gleichzeitig die Umwälzungen in
der technischen Zusammensetzung des Kapitals, die dessen konstanten Teil
vermehren auf Kosten seines variablen Teils und damit die relative Nachfrage nach Arbeit
vermindern.
「集中によって一夜で溶接される資本塊も，他の資本塊と同様に、といってもいっそう速く、再生産され増殖され、こうして社会的蓄積の新しい強力な槓杆になる。だから、社会的蓄積の進展という場合には、そこには――今日では――集中の作用が暗黙のうちに含まれているのである。」
Die durch die
Zentralisation über Nacht zusammengeschweißten Kapitalmassen reproduzieren und
vermehren sich wie die andren, nur rascher, und werden damit zu neuen mächtigen
Hebeln der gesellschaftlichen Akkumulation. Spricht man also vom Fortschritt
der gesellschaftlichen Akkumulation, so sind darin - heutzutage - die Wirkungen der Zentralisation stillschweigend
einbegriffen.
「正常な蓄積の進行中に形成される追加資本（第22章第1節を見よ）は、特に、新しい発明や発見、一般に産業上の諸改良を利用するための媒体として役立つ。しかし、元の資本も、いつかはその全身を新しくする時期に達するのであって、その時には古い皮を脱ぎ捨てると同時に技術的に改良された姿で生き返るのであり、その姿では前よりも多くの機械や原料を動かすのに前よりも少ない労働量で足りるようになるのである。このことから必然的におきてくる労働需要の絶対的な減少は、言うまでもないことながら、この更新過程を通る資本が集中運動によってすでに大量に集積されていればいるほど、ますます大きくなるのである。」
Die im Lauf der normalen
Akkumulation gebildeten Zusatzkapitale (s. Kap. XXII, 1) dienen vorzugsweise
als Vehikel zur Exploitation neuer Erfindungen und Entdeckungen, überhaupt
industrieller Vervollkommnungen. Aber auch das alte Kapital erreicht mit der
Zeit den Moment seiner Erneuerung an Haupt und Gliedern, wo es sich häutet und
ebenfalls wiedergeboren wird in der vervollkommneten technischen Gestalt, worin
eine geringere Masse Arbeit genügte, eine größere Masse Maschinerie und
Rohstoffe in Bewegung zu setzen. Die hieraus notwendig folgende absolute
Abnahme der Nachfrage nach Arbeit wird selbstredend um so größer, je mehr die
diesen Erneuerungsprozeß durchmachenden Kapitale bereits zu Massen angehäuft
sind vermöge der zentralisierenden Bewe gung.
「要するに、一方では、蓄積の進行中に形成される追加資本は、その大きさに比べればますます少ない労働者を引き寄せるようになる。他方では、周期的に新たな構成で再生産される古い資本は、それまで使用していた労働者をますます多くはじき出すようになるのである。」
Einerseits attrahiert also das
im Fortgang der Akkumulation gebildete Zuschußkapital, verhältnismäßig zu
seiner Größe, weniger und weniger Arbeiter. Andrerseits repelliert
das periodisch in neuer Zusammensetzung reproduzierte alte Kapital mehr und mehr früher von ihm
beschäftigte Arbeiter.
第三節 相対的過剰人口または産業予備軍の累進的生産
3. Progressive
Produktion einer relativen Übervölkerung oder industriellen
Reservearmee
「資本の蓄積は最初はただ資本の量的拡大として現われたのであるが、それが、いま見てきたように、資本の構成の不断の質的変化を伴って、すなわち資本の可変成分を犠牲としての不変成分の不断の増大を伴って、行われるのである。」
Die Akkumulation des
Kapitals, welche ursprünglich nur als seine quantitative Erweiterung erschien,
vollzieht sich, wie wir gesehn, in fortwährendem qualitativen Wechsel seiner
Zusammensetzung, in beständiger Zunahme seines konstanten auf Kosten seines variablen
Bestandteils.
「独自な資本主義的生産様式、それに対応する労働の生産力の発展、それによって引き起こされる資本の有機的構成の変化は、蓄積の進展または社会的富の増大と単に同じ歩調で進むだけではない。それらはもっとずっと速く進行する。なぜかといえば、単純な蓄積すなわち総資本の絶対的拡大は、総資本の個々の要素の集中を伴うからであり、また追加資本の技術的変革は原資本の技術的変革を伴うからである。つまり、蓄積につれて、不変資本部分と可変資本部分との割合が変わって、最初は、1:1だったのに、2:1, 3:1, 4:1, 5:1, 7:1というようになり、したがって、資本が大きくなるにつれて、その総価値の1/2ではなく、次々に1/3, 1/4, 1/5, 1/6, 1/8、等々だけが労働力に転換されるようになり、反対に2/3, 3/4, 4/5, 5/6, 7/8等々が生産手段に転換されるようになるのである。」
Die spezifisch
kapitalistische Produktionsweise, die ihr entsprechende Entwicklung der Produktivkraft
der Arbeit, der dadurch verursachte Wechsel in der organischen Zusammensetzung
des Kapitals halten nicht nur Schritt mit dem Fortschritt der Akkumulation oder
dem Wachstum des gesellschaftlichen Reichtums. Sie schreiten ungleich
schneller, weil die einfache Akkumulation oder die absolute Ausdehnung des
Gesamtkapitals von der Zentralisation seiner individuellen Elemente, und die
technische Umwälzung des Zusatzkapitals von technischer Umwälzung des
Originalkapitals begleitet sind. Mit dem Fortgang der Akkumulation wandelt sich
also das Verhältnis von konstantem zu variablem Kapitalteil, wenn ursprünglich
1:1, in 2:1, 3:1, 4:1, 5:1, 7:1 usw., so daß, wie das Kapital wächst, statt 1/2
seines Gesamtwerts progressiv nur 1/3, 1/4, 1/5, 1/6, 1/8 usw. in Arbeitskraft,
dagegen 2/3, 3/4, 4/5, 5/6, 7/8 usw. in Produktionsmittel umgesetzt wird.
「労働に対する需要は、総資本の大きさによってではなく、その可変成分の大きさによって規定されているのだから、それは、総資本の増大につれてますます減って行くのであって、前に想定したように総資本の増大に比例して増加するのではない。それは総資本の大きさに比べて相対的に減少し、またこの大きさが増すにつれて加速的累進的に減少する。総資本の増大につれて、その可変成分、すなわち総資本に合体される労働力も増大するにはちがいないが、その増大の割合はたえず小さくなって行くのである。」
Da
die Nachfrage nach Arbeit nicht durch den Umfang des Gesamtkapitals, sondern
durch den seines variablen Bestandteils bestimmt ist, fällt sie also progressiv
mit dem Wachstum des Gesamtkapitals, statt, wie vorhin unterstellt,
verhältnismäßig mit ihm zu wachsen. Sie fällt relativ zur Größe des
Gesamtkapitals und in beschleunigter Progression mit dem Wachstum dieser Größe.
Mit dem Wachstum des Gesamtkapitals wächst zwar auch sein variabler
Bestandteil, oder die ihm einverleibte Arbeitskraft, aber in beständig
abnehmender Proportion.
「蓄積が、与えられた技術的基礎の上での生産の単なる拡張として作用する中休み期間は、短くなっていく。与えられた大きさの追加労働者数を吸収するために、または、古い資本も絶えず形態を変えるので、すでに機能している労働者数を働かせるためにも、ますます速度を増す総資本の蓄積が必要になるだけではない。この増大する蓄積と集中とは、それ自身また資本の構成の新たな変化の、すなわち資本の不変成分に比べての可変成分のいっそう速くなる減少の、一つの源泉になるのである。」
Die Zwischenpausen, worin die Akkumulation als
bloße Erweiterung der Produktion auf gegebner technischer Grundlage wirkt, verkürzen sich. Nicht nur wird eine in wachsender Progression
beschleunigte Akkumulation des Gesamtkapitals erheischt, um eine zusätzliche
Arbeiterzahl von gegebner Größe zu absorbieren oder selbst, wegen der
beständigen Metamorphose des alten Kapitals, die bereits funktionierende zu
beschäftigen. Ihrerseits schlägt diese wachsende Akkumulation und
Zentralisation selbst wieder um in eine Quelle neuer Wechsel der
Zusammensetzung des Kapitals oder abermalig
beschleunigter Abnahme seines variablen Bestandteils, verglichen mit
dem konstanten.
「このような、総資本の増大につれて速くなり、そして総資本そのものの増大よりももっと速くなるその可変成分の相対的な減少は、他面では、反対に、可変資本すなわち労働者人口の雇用手段の増大よりもますます速くなる労働者人口の絶対的な増大のように見える。そうではなく、むしろ、資本主義的蓄積は、しかもその勢力と規模に比例して、絶えず、相対的な、すなわち資本の平均的な増殖要求にとってよけいな、したがって過剰な、または追加的な労働者人口を生みだすのである。」
Diese mit dem Wachstum des Gesamtkapitals beschleunigte
und rascher als sein eignes Wachstum beschleunigte
relative Abnahme seines variablen Bestandteils scheint auf der
andren Seite umgekehrt stets rascheres absolutes Wachstum der
Arbeiterbevölkerung als das des variablen Kapitals oder ihrer Beschäftigungsmittel.
Die kapitalistische Akkumulation
produziert vielmehr, und zwar im Verhältnis zu ihrer Energie und ihrem Umfang,
beständig eine relative, d.h. für die mittleren Verwertungsbedürfnisse des
Kapitals überschüssige,
daher überflüssige oder Zuschuß-Arbeiterbevölkerung.
「社会的総資本を見れば、その蓄積の運動はある時は周期的な変動を呼び起こし、またある時はこの運動の諸契機が同時にいろいろな生産部面に配分される。
Das gesellschaftliche
Gesamtkapital betrachtet, ruft die Bewegung seiner Akkumulation bald
periodischen Wechsel hervor, bald verteilen sich ihre Momente gleichzeitig
über die verschiednen Produktionssphären.
「いくつかの部面では資本の構成の変化が、資本の絶対量の増大なしに、単なる集積の結果として起きる。
In einigen
Sphären findet Wechsel in der Zusammensetzung des Kapitals statt ohne Wachstum
seiner absoluten Größe, infolge bloßer Konzentration;
「他の諸部面では資本の絶対的な増大が、その可変成分またはそれによって吸収される労働力の絶対的な減少と結びついている。
in andren ist das
absolute Wachstum des Kapitals mit absoluter Abnahme seines variablen
Bestandteils oder der von ihm absorbierten Arbeitskraft verbunden;
「また別の諸部面では、資本が、ある時は与えられた技術的基礎の上で増大を続けて、その増大に比例して追加労働力を引き寄せ、ある時は有機的な変化が生じて資本の可変成分が縮小する。
in andren wächst das Kapital bald auf
seiner gegebnen technischen Grundlage fort und attrahiert zuschüssige
Arbeitskraft im Verhältnis seines Wachstums, bald tritt organischer
Wechsel ein und kontrahiert sich sein variabler
Bestandteil;
「どの部面でも、可変資本部分の増大、したがってまた就業労働者数の増加は、つねに激しい動揺と一時的な過剰人口生産とに結びついている。そのさい、この過剰人口の生産は、すでに就業している労働者をはじき出すという比較的目にたつ形をとることもあれば、追加労働者人口を平素のはけ口に吸収することが困難になるというあまり人目にはつかないが効果は劣らない形をとることもある。
in allen Sphären ist
das Wachstum des variablen Kapitalteils und daher der beschäftigten
Arbeiterzahl stets verbunden mit heftigen Fluktuationen und vorübergehender Produktion von Übervölkerung, ob diese
nun die auffallendere Form von Repulsion bereits
beschäftigter Arbeiter annimmt oder die mehr unscheinbare, aber nicht minder
wirksame, erschwerter Absorption der zuschüssigen Arbeiterbevölkerung in ihre
gewohnten Abzugskanäle.
「すでに機能している社会的資本の大きさとその増大の程度とにつれて、生産規模の拡大と動かされる労働者の増大とにつれて、生産規模の拡大と動かされる労働者群の増大とにつれて、彼らの労働の生産力の発展につれて、富のすべての源泉の流れが広くなり満ちてくるにつれて、資本が労働者をますます多く引き寄せたり、ますます多くはじき出したりする規模もまた拡大され、資本の有機的構成や資本の技術的形態の変化はますます速くなり、また、ある時は同時に、ある時は交互に、この変化に襲われる生産部面の範囲は広くなる。だから、労働者人口は、それ自身が生み出す資本蓄積につれて、ますます大量にそれ自身の相対的過剰化の手段を生み出すのである[10]。
Mit der Größe des
bereits funktionierenden Gesellschaftskapitals und dem Grad seines Wachstums,
mit der Ausdehnung der Produktionsleiter und der Masse der in Bewegung
gesetzten Arbeiter, mit der Entwicklung der
Produktivkraft ihrer Arbeit,
mit dem breiteren und volleren Strom aller Springquellen des Reichtums dehnt
sich auch die Stufenleiter, worin größere Attraktion
der Arbeiter durch das Kapital mit größerer Repulsion
derselben verbunden ist, nimmt die Raschheit der Wechsel in der
organischen Zusammensetzung des Kapitals und seiner technischen Form zu, und
schwillt der Umkreis der Produktionssphären, die bald gleichzeitig, bald
abwechselnd davon ergriffen werden. Mit der durch sie selbst
produzierten Akkumulation des Kapitals produziert die Arbeiterbevölkerung also
in wachsendem Umfang die Mittel ihrer eignen relativen Überzähligmachung.
資本主義的生産様式に特有な人口法則
「これこそは、資本主義的生産様式に特有な人口法則なのであって、じっさい、どの特殊な歴史的生産様式にも、それぞれ特殊な歴史的に妥当する人口法則があるのである。抽象的な人口法則というものは、ただ動植物にとって、人間が歴史的に干渉しないかぎりで、存在するだけである。」
Es ist dies ein der kapitalistischen
Produktionsweise eigentümliches Populationsgesetz, wie in der Tat jede besondre historische
Produktionsweise ihre besondren, historisch gültigen Populationsgesetze hat.
Ein abstraktes Populationsgesetz existiert nur für Pflanze und Tier, soweit der
Mensch nicht geschichtlich eingreift.
｢しかし、過剰労働者人口が蓄積の、言い換えれば資本主義的基礎の上での富の発展の、必然的な産物だとすれば、逆にまたこの過剰人口は、資本主義的蓄積の槓杆に、実に資本主義的生産様式の一つの存在条件に、なるのである。
Wenn aber eine Surplusarbeiterpopulation notwendiges Produkt der
Akkumulation oder der Entwicklung des Reichtums auf kapitalistischer Grundlage
ist, wird diese Übervölkerung umgekehrt zum Hebel der kapitalistischen
Akkumulation, ja zu einer Existenzbedingung der kapitalistischen
Produktionsweise.
「それは自由に利用される産業予備軍を形成するのであって、この予備軍は、まるで資本が自分の費用で育て上げたものででもあるかのように、絶対的に資本に従属しているのである。
Sie bildet eine disponible industrielle Reservearmee, die
dem Kapital ganz so absolut gehört, als ob es sie auf seine eignen Kosten
großgezüchtet hätte.
「この過剰人口は、資本の変転する増殖欲求のために、いつでも搾取できる人間材料を、現実の人口増加の制限にはかかわりなしに、つくりだすのである。
Sie schafft für
seine wechselnden Verwertungsbedürfnisse das stets bereite exploitable
Menschenmaterial, unabhängig von den Schranken der
wirklichen Bevölkerungszunahme.
「蓄積とそれに伴う労働の生産力の発展とにつれて、突発的な資本の膨張力が増大するが、それは、現に機能している資本の弾力性が増し、また資本をただ自分の弾力的な一部分でしかないものとする絶対的な富が増大するからだけではなく、また、なにか特別な刺激があればすぐに信用がこの富の異常な部分を生産のために追加資本として役立てるからだけでもない。
Mit
der Akkumulation und der sie begleitenden Entwicklung der Produktivkraft der
Arbeit wächst die
plötzliche Expansionskraft des Kapitals, nicht nur, weil die Elastizität des funktionierenden
Kapitals wächst, und der absolute Reichtum, wovon das Kapital nur einen
elastischen Teil bildet, nicht nur, weil der Kredit, unter jedem besondren Reiz, im Umsehn ungewöhnlichen Teil
dieses Reichtums der Produktion als Zusatzkapital zur Verfügung stellt.
「生産過程そのものの技術的な諸条件、すなわち、機械や運輸機関などが、最大の規模で、追加生産手段への剰余生産物の最も急速な転化を可能にするのである。
Die
technischen Bedingungen des Produktionsprozesses selbst, Maschinerie, Transportmittel usw.
ermöglichen, auf größter Stufenleiter, die rascheste Verwandlung von Mehrprodukt
in zuschüssige Produktionsmittel.
最近の事例では、ITバブルとその崩壊をイメージさせる叙述が以下のものである。
新しい分野に世界の余剰資本が信用制度を媒介にして一気に流れ込み、またたくまに市場のキャパシティを越える。
「社会的な富のうちの、蓄積に進展につれてふくれ上がって追加資本に転化できる大量は、その市場がにわかに拡大された古い生産部門に、または、鉄道などのように、古い生産部門の発展によって必要になった新たに開かれた生産部門に、激しい勢いで押し寄せる。
Die mit dem
Fortschritt der Akkumulation überschwellende und in Zusatzkapital verwandelbare
Masse des gesellschaftlichen Reichtums drängt sich mit Frenesie in alte
Produktionszweige, deren Markt sich plötzlich erweitert, oder in neu eröffnete, wie Eisenbahnen usw., deren
Bedürfnis aus der Entwicklung der alten entspringt.
｢すべてこのような場合には、人間の大群が、突発的に、しかも他の部面で生産規模を害することなしに、決定的な点に投入されうるようになっていなければならない。過剰人口はそれを供給するのである。
In allen solchen Fällen müssen große Menschenmassen plötzlich und ohne Abbruch
der Produktionsleiter in andren Sphären auf die entscheidenden Punkte werfbar
sein. Die Übervölkerung liefert sie.
｢近代産業の特徴的な生活過程、すなわち、中位の活況、生産の繁忙、恐慌、沈滞の各時期が、より小さい諸変動に中断されながら、10年ごとの循環をなしている形態は、産業予備軍または過剰人口の不断の形成、その大なり小なりの吸収、さらにそのさい形成にもとづいている。この産業循環の変転する諸局面は、またそれ自身、過剰人口を補充するのであって、過剰人口の最も精力的な再生産動因の一つになるのである。
Der
charakteristische Lebenslauf der modernen Industrie, die Form eines durch
kleinere Schwankungen unterbrochnen zehnjährigen Zyklus von Perioden mittlerer
Lebendigkeit, Produktion unter Hochdruck, Krise und Stagnation, beruht auf der
beständigen Bildung, größern oder geringern Absorption und Wiederbildung der
industriellen Reservearmee oder Übervölkerung. Ihrerseits rekrutieren die
Wechselfälle des industriellen Zyklus die Übervölkerung und werden zu einem
ihrer energischsten Reproduktionsagentien.
「このような近代産業の特有な生活過程は、人類の過去のどの時代にも見られないものであるが、それは資本主義的生産の幼年期にも現われることはできなかった。資本の構成は非常に緩慢にしか変化しなかった。だから、資本の蓄積には、大体において、それにつりあった労働需要の増大が対応した。資本の蓄積の進展は、現代に比べれば緩慢だったが、それでも、搾取可能な労働者人口の自然的限度にぶつかり、この限度は、後に述べるような強制手段によらなければのぞかれないものだった。
Dieser eigentümliche
Lebenslauf der modernen Industrie, der uns in keinem frühem Zeitalter der
Menschheit begegnet, war auch in der Kindheitsperiode der kapitalistischen
Produktion unmöglich. Die Zusammensetzung des Kapitals veränderte sich nur sehr
allmöhlich. Seiner Akkumulation entsprach also im Ganzen verhältnismäßiges
Wachstum der Arbeitsnachfrage. Langsam wie
der Fortschritt seiner Akkumulation, verglichen
mit der modernen Epoche, stieß er auf Naturschranken der exploitablen
Arbeiterbevölkerung, welche nur durch später zu erwähnende Gewaltmittel
wegräumbar waren.
「生産規模の突発的な発作的な膨張は、その突発的な収縮の前提である。収縮はまた膨張を呼び起こすのである。しかし、膨張のほうは、利用可能な人間材料なしには、人間の絶対的増加に依存しない労働者の増加なしには、不可能である。このような増加は、労働者の一部分を絶えず｢遊離させる｣単純な過程によって、生産の増加に比べて使用労働者数を減らす方法によって、つくりだされる。だから、近代産業の全運動形態は、労働者人口の一部分が絶えず失業者または半失業者に転化することから生ずるのである。
Die plötzliche
und ruckweise Expansion der
Produktionsleiter ist die Voraussetzung ihrer plötzlichen Kontraktion; letztere
ruft wieder die erstere hervor, aber die erstere ist unmöglich
ohne disponibles Menschenmaterial, ohne eine vom
absoluten Wachstum der Bevölkerung unabhängige Vermehrung von Arbeitern.
Sie wird geschaffen durch den einfachen Prozeß, der einen Teil
der Arbeiter beständig „freisetzt“, durch Methoden, welche die Anzahl
der beschäftigten Arbeiter im Verhältnis zur vermehrten Produktion vermindern. Die
ganze Bewegungsform der modernen Industrie erwächst also aus der beständigen
Verwandlung eines Teils der Arbeiterbevölkerung in unbeschäftigte oder
halbbeschäftigte Hände.
「経済学の浅薄さは、とりわけ、産業循環の局面転換のたんなる兆候でしかない信用の膨張や収縮をこの転換の原因としているということのうちに、現われている。
Die
Oberflächlichkeit der politischen Ökonomie zeigt sich u.a. darin, daß sie die
Expansion und Kontraktion des Kredits, das bloße Symptom der Wechselperioden des industriellen Zyklus, zu deren
Ursache macht.
「天体は、ひとたび一定の運動に投げ入れられれば、絶えずその運動を繰り返すのであるが[11]、ちょうどそれと同じように、社会的生産も、ひとたびあの交互に起きる膨張と収縮との運動に投げ込まれてしまえば、絶えずこの運動を繰り返すのである。結果がまた原因になるのであって、それ自身の諸条件を絶えず再生産する全過程の変転する諸局面は周期性の形態をとるのである。
Ganz wie
Himmelskörper, einmal in eine bestimmte Bewegung geschleudert, dieselbe stets
wiederholen, so die gesellschaftliche Produktion, sobald sie einmal in jene
Bewegung wechselnder Expansion und Kontraktion geworfen ist. Wirkungen werden
ihrerseits zu Ursachen, und die Wechselfälle des ganzen Prozesses, der seine
eignen Bedingungen stets reproduziert, nehmen die
Form der Periodizität an[12].
「ひとたびこの形態が固まれば、経済学でさえも、相対的な、すなわち資本の平均的な増殖欲求から見ての、過剰人口の生産を、近代産業の生活条件として理解するのである。[13]」
Ist letztere
einmal konsolidiert, so begreift selbst die politische Ökonomie die Produktion
einer relativen, d.h. mit Bezug auf das mittlere Verwertungsbedürfnis des
Kapitals überschüssigen Bevölkerung als Lebensbedingung der modernen Industrie.
恐慌時に数十万人が移民した場合、労働需要回復と同時に不足が現われる・・・
人間の再生産がどんなに速く行われても、成年労働者の補充のためにはとにかく一世代の間隔が必要
工場主の利潤は、おもに、需要の盛んな好機を利用して、不況期の損失を埋め合わせる力にかかっている
この力を彼らに保証するのは、ただ機械と筋肉労働とにたいする指揮権だけである
彼らの目の前に利用可能な労働者がいなければならない
彼らは、彼らの仕事の活気を必要な場合にはいっそう強くし、また市場の状況に応じてこれを弱めることができなければならない。そうでなければ、彼らは、この国の富の基礎を成す優勢を競争戦のなかで維持することはできない。
„Gesetzt“, sagt H. Merivale,
früher Professor der politischen Ökonomie zu Oxford, später Beamter des
englischen Kolonialministeriums, „gesetzt, bei Gelegenheit einer Krise raffe
die Nation sich zu einer Kraftanstrengung auf, um durch Emigration einige
100000 überflüssige Arme loszuwerden, was würde die Folge sein? Daß bei der
ersten Wiederkehr der Arbeitsnachfrage ein Mangel vorhanden wäre. Wie rasch
immer die Reproduktion von Menschen sein mag, sie braucht jedenfalls den
Zwischenraum einer Generation zum Ersatz erwachsner Arbeiter. Nun hängen die
Profite unsrer Fabrikanten hauptsächlich von der Macht ab, den günstigen Moment
lebhafter Nachfrage zu exploitieren und sich so für die Periode der Erlahmung
schadlos zu halten. Diese Macht ist ihnen nur gesichert durch Kommando über
Maschinerie und Handarbeit. Sie müssen disponible Hände vorfinden; sie müssen
fähig sein, die Aktivität ihrer Operationen wenn nötig höher zu spannen oder
abzuspannen, je nach dem Stand des Markts, oder sie können platterdings nicht
in der Hetzjagd der Konkurrenz das Übergewicht behaupten, auf das der Reichtum
dieses Landes gegründet ist.“
「マルサスは、その偏狭な考え方によって、過剰人口を労働者人口の絶対的な過度増殖から説明しており、労働者人口の相対的な過剰化からは説明していないのであるが、その彼でさえ、過剰人口のうちに近代産業の一つの必要物を認めているのである。彼は次のように言っている。
Selbst Malthus erkennt in
der Übervölkerung, die er, nach seiner bornierten Weise, aus absolutem
Überwuchs der Arbeiterbevölkerung, nicht aus ihrer relativen
Überzähligmachung deutet, eine Notwendigkeit der modernen Industrie. Er sagt:
ｻWeise Gewohnheiten in bezug auf die Ehe, wenn zu einer gewissen He getrieben unter der Arbeiterklasse eines Landes, das haupts臘hlich von Manufaktur und Handel abh舅gt, w・den ihm sch臈lich sein...
特別な需要が生じて追加労働者が市場に供給されるのは、人口の性質上、16年か18年たたなければ不可能であるが、貯蓄によって収入が資本に転化することは、それよりもずっと速く起きることがありうる。一国は、つねに、その労働財源が人口よりも急速に増加するようになりやすい状態にある。
Der Natur der
Bevölkerung gemäß kann ein Zuwachs von Arbeitern nicht zu Markt geliefert
werden, infolge besondrer Nachfrage, bis nach Verlauf von 16 oder 18 Jahren,
und die Verwandlung von Revenue in Kapital durch Ersparung kann sehr viel
rascher Platz greifen; ein Land ist stets dem ausgesetzt, daß sein Arbeitsfonds
rascher wächst als die Bevölkerung.
経済学は、このように労働者の相対的過剰人口の不断の生産を資本主義的蓄積の一つの必要物として説いた後で、・・・
Nachdem die politische
Ökonomie so die beständige Produktion einer relativen
Übervölkerung von Arbeitern für eine Notwendigkeit der kapitalistischen
Akkumulation erklärt hat, legt sie, und zwar adäquat in der Figur einer alten
Jungfer, dem ｻbeau id饌lｫ ihres Kapitalisten folgende Worte an die durch ihre eigne Schfung von Zusatzkapital aufs Pflaster geworfnen ｻﾜberz臧ligenｫ in den Mund:
ｻWir Fabrikanten tun f・ euch, was wir knen, indem wir das Kapital vermehren, von dem ihr subsistieren m・t; und ihr m・t das ・rige tun, indem ihr eure
Zahl den Subsistenzmitteln anpaﾟt.ｫ892
「資本主義的生産にとっては、人口の自然的増加が供給する利用可能な労働力の量だけでは、けっして十分ではない。この生産は、その自由な営みのためには、この自然的限度に制限されない産業予備軍を欠くことができないのである。
Der kapitalistischen
Produktion genügt keineswegs das Quantum disponibler Arbeitskraft, welches der
natürliche Zuwachs der Bevölkerung liefert. Sie bedarf zu
ihrem freien Spiel einer von dieser Naturschranke
unabhängigen industriellen Reservearmee.
「これまでは、可変資本の増減には精確に従業労働者数の増減が対応するということが想定されていた。
Bisher wurde unterstellt,
daß der Zu- oder Abnahme des variablen Kapitals genau die Zu- oder Abnahme der
beschäftigten Arbeiterzahl entspricht.
「しかし、可変資本によって指揮される労働者の数が変わらなくても、または減少してさえも、可変資本が増大する場合もある。すなわち、労働者数は変わらないかまたは減少しても、一人一人の労働者がより多くの労働を供給し、従って、労働の価格は変わらなくても彼の労賃が増えるか、または労賃の価格が下がってもその低下が労働量の増加よりも緩慢でありさえすれば、やはり彼の労賃は増えるという場合である。このような場合には、可変資本の増大は、労働量の増加の指標にはなるが、従業労働者数の増加の指標にはならない。
Bei gleichbleibender oder
selbst verminderter Zahl der von ihm kommandierten Arbeiter wächst jedoch das
variable Kapital, wenn der individuelle Arbeiter mehr
Arbeit liefert und daher sein Arbeitslohn wächst, obgleich der
Arbeitspreis gleichbleibt oder selbst sinkt, nur langsamer, als die
Arbeitsmasse steigt. Der Zuwachs des variablen Kapitals wird dann Index von mehr Arbeit, aber nicht von mehr beschäftigten
Arbeitern.
資本の論理は、直接的には、ワークシェアリングなどに関心はない。筵その反対である。少数の労働者から多量の労働を、というのが資本の直接的利害関心(絶対的関心)であり論理である。
「どの資本家にとっても、その絶対的関心事は、一定量の労働をより少数の労働者から搾り出すことであって、同じ安さでも、またはより以上の安さでも、より多数の労働者から搾り出すことではない。
Jeder Kapitalist
hat das absolute Interesse, ein
bestimmtes Arbeitsquantum aus kleinerer, statt ebenso wohlfeil oder
selbst wohlfeiler aus grmößerer Arbeiterzahl auszupressen.
「あとのほうの場合には流動させられる労働の量に比例して不変資本の投下が増加するが、第一の場合にはこの投下はずっと緩慢に行われる。
In dem letzten
Fall wächst die Auslage von konstantem Kapital verhältnismäßig zur Masse der in
Fluß gesetzten Arbeit, im ersten Fall viel langsamer.
「生産の規模が大きければ大きいほど、この動機はますます決定的である。この動機の重みは、資本の蓄積につれて増してくる。
Je größer die
Stufenleiter der Produktion, desto entscheidender dies Motiv. Seine Wucht
wächst mit der Akkumulation des Kapitals.
労働時間延長、長時間労働、過密労働
「すでに見たように、資本主義的生産様式と労働の生産力との発展―それは蓄積の原因でもあれば結果でもある―につれて、資本家は、同額の可変資本を投下しても、個々の労働力の外延的または内包的な搾取の増大によって、より多くの労働を流動させることができるようになる。
Man hat gesehn, daß die Entwicklung der kapitalistischen Produktionsweise und
Produktivkraft der Arbeit - zugleich
Ursache und Wirkung der Akkumulation - den Kapitalisten befähigt, mit derselben
Auslage von variablem Kapital mehr Arbeit durch größere extensive oder
intensive Exploitation der individuellen Arbeitskräfte flüssig zu machen.
日本で最近十数年らい進行していることは、生産の空洞化であり、すなわち安い労賃を求めての工場のアジア等への移転である。同じ工場設備・機械設備で、低賃金労働力をやとって、低コスト=競争力強化を達成するが、それは、「労働者の遊離」、日本の相対的に高い労働者の失業(相対的過剰)を意味する。日本の高度の労働力を雇用する新しい生産設備・新しい商品を開発することが平行しなければならない。
「また、やはりすでに見たように、資本家は同じ資本価値でより多くの労働力を買うようになる。というのは、彼はますます熟練労働力を不熟練労働力によって、成熟労働者を未成熟労働者によって、男子労働者を女子労働者によって、成年労働力を少年または幼年労働力によって、駆逐していくからである。
Man hat ferner gesehn, daß er mit demselben Kapitalwert mehr Arbeitskräfte
kauft, indem er progressiv geschicktere Arbeiter durch ungeschicktere, reife
durch unreife, männliche durch weibliche, erwachsne Arbeitskraft durch
jugendliche oder kindliche verdrängt.
「こうして、蓄積の進行につれて、一方ではより大きい可変資本が、より多くの労働者を求めることなしに、より多くの労働を流動させるのであり、他方では、同じ大きさの可変資本が同じ量の労働力でより多くの労働を流動させるのであり、最後に、より高級な労働力を駆逐することによってより多くのより低級な労働力を流動させるのである。
Einerseits macht also, im
Fortgang der Akkumulation, größeres variables Kapital mehr Arbeit flüssig, ohne mehr Arbeiter
zu werben, andrerseits macht variables Kapital von derselben Größe mehr Arbeit mit
derselben Masse Arbeitskraft flüssig und endlich mehr
niedere Arbeitskräfte durch Verdrängung höherer.
「それゆえ、相対的過剰人口の生産または労働者の遊離は、そうでなくても蓄積の進行につれて早くされる生産過程の技術的変革よりも、またそれに対応する不変資本部分に比べての可変資本の比率的減少よりも、もっと速く進行するのである。
Die Produktion einer
relativen Übervölkerung oder die Freisetzung von
Arbeitern geht daher noch rascher voran als die ohnehin mit dem
Fortschritt der Akkumulation beschleunigte technische Umwälzung des
Produktionsprozesses und die entsprechende proportionelle Abnahme des variablen
Kapitalteils gegen den konstanten.
｢生産手段は、その規模や作用力が大きくなるのにつれて、ますますわずかな程度で労働者の雇用手段になるとすれば、この関係そのものをさらにまた変えていくものは、労働の生産力が増進するのにつれて資本はその労働供給をその労働者需要よりももっと速く大きくして行くということである。
Wenn die Produktionsmittel, wie sie an Umfang und Wirkungskraft zunehmen,
in geringerem Grad Beschäftigungsmittel der Arbeiter werden, wird dies
Verhältnis selbst wieder dadurch modifiziert, daß im Maß, wie die
Produktivkraft der Arbeit wächst, das Kapital seine Zufuhr von Arbeit rascher
steigert als seine Nachfrage nach Arbeitern.
就業者・有職者の過度労働、｢サービス残業｣が、失業(者数)を増大させる！
「労働者階級の就業部分の過度労働はその予備軍の隊列を膨張させるが、その予備軍がその競争によって就業部分に加える圧力の増大は、また逆に就業部分に過度労働や資本の命令への屈従を強制するのである。労働者階級の一方の部分が他方の部分の過度労働によって強制的怠惰という罰を加えられるということ、またその逆のことは、個々の資本家の致富手段になり、また同時に、社会的蓄積の進展に対応する規模での産業予備軍の生産を速くする。
Die
Überarbeit des beschäftigten
Teils der Arbeiterklasse schwellt die Reihen ihrer Reserve, während umgekehrt
der vermehrte Druck, den die letztere durch ihre Konkurrenz auf die erstere
ausübt, diese zur Überarbeit und
Unterwerfung unter die Diktate des Kapitals zwingt. Die Verdammung
eines Teils der Arbeiterklasse zu erzwungnem Müßiggang durch Überarbeit des
andren Teils und umgekehrt, wird Bereicherungsmittel des einzelnen Kapitalisten
und beschleunigt zugleich die Produktion der industriellen Reservearmee auf
einem dem Fortschritt der gesellschaftlichen Akkumulation entsprechenden
Maßstab.
「どんなにこの契機が相対的過剰人口の形成において重要であるかを示すのは、たとえばイギリスである。イギリスがもっている労働の｢節約｣のための技術的手段は巨大なものである。それにもかかわらず、もし明日にでも一般的に労働が合理的な基準に制限され、また労働者階級のいろいろな層についてさらに年齢や性に応じて労働の等級が区別されるようなことがあれば、その場合には国民的生産を今日の規模で続行するには現在の労働者人口では絶対的に不足であろう。そのときは、今日では｢不生産的な｣労働者の大多数が｢生産的な｣労働者に転化されなければならないであろう。
Wie wichtig dies
Moment in der Bildung der relativen ﾜbervkerung, beweist z.B. England. Seine technischen Mittel zur ｻErsparungｫ von Arbeit sind kolossal. Dennoch, w・de morgen allgemein die Arbeit auf ein rationelles Maﾟ beschr舅kt und f・ die verschiednen
Schichten der Arbeiterklasse wieder entsprechend nach Alter und Geschlecht
abgestuft, so w舐e die vorhandne Arbeiterbevkerung absolut unzureichend zur Fortf・rung der nationalen
Produktion auf ihrer jetzigen Stufenleiter. Die groﾟe Mehrheit der jetzt ｻunproduktivenｫ Arbeiter m・te in ｻproduktiveｫ verwandelt werden.
労賃の一般的な運動
「だいたいにおいて労賃の一般的な運動は、ただ、産業循環の局面変転に対応する産業予備軍の膨張・収縮によって規制されているだけである。だから、それは、労働者人口の絶対数の運動によって規定されているのではなく、労働者階級が現役軍と予備軍とに分かれる割合の変動によって、過剰人口の相対的な大きさの増減によって、過剰人口が吸収されたり再び遊離されたりする程度によって、規程されているのである。
Im großen und ganzen sind
die allgemeinen Bewegungen des Arbeitslohns ausschließlich reguliert durch die
Expansion und Kontraktion der industriellen Reservearmee, welche dem
Periodenwechsel des industriellen Zyklus entsprechen. Sie sind also nicht
bestimmt durch die Bewegung der absoluten Anzahl der Arbeiterbevölkerung,
sondern durch das wechselnde Verhältnis, worin die Arbeiterklasse in aktive
Armee und Reservearmee zerfällt, durch die Zunahme und Abnahme des relativen
Umfangs der Übervölkerung, durch den Grad, worin sie bald absorbiert, bald
wieder freigesetzt wird.
資本の循環運動が、労働力を吸収し、また遊離する。主体的運動は資本の側にある。労働者の人口の増減は少なくとも18年の周期とならざるをえないが、産業循環は10年、ないしそれよりも短い。
「近代産業には10年の循環器とその周期的な諸局面とがあり、しかも蓄積の進展につれてその諸局面はますます急速に継起する不規則な振動と交差するのであるが、このような近代産業にとっては、次のようなことは、実際みごとな法則でもあろう。すなわち、労働の需要供給が資本の膨張・収縮によって、つまり資本のそのつどの増殖要求に従って規制されていて、ある時は資本が膨張するので労働市場が相対的に供給過少になって現われ、あるときは資本が収縮するので労働市場が再び供給過多になるというのではなく、逆に資本の運動が人口の絶対的な運動に依存するのだということにする法則である。だが、これは経済学的独断である。
Für die moderne Industrie mit ihrem zehnjährigen Zyklus und seinen
periodischen Phasen, die außerdem im Fortgang der Akkumulation durch stets
rascher aufeinander folgende unregelmäßige Oszillationen durchkreuzt werden,
wäre es in der Tat ein schönes Gesetz,
welches die Nachfrage und Zufuhr von Arbeit nicht durch die Expansion und Kontraktion des Kapitals, also nach seinen
jedesmaligen Verwertungsbedürfnissen regelte, so daß der Arbeitsmarkt bald
relativ untervoll erscheint, weil das Kapital sich expandiert, bald wieder
übervoll, weil es sich kontrahiert, sondern umgekehrt die
Bewegung des Kapitals von der absoluten Bewegung der Bevölkerungsmenge abhängig
machte. Dies jedoch ist das Öonomische Dogma.
「この独断によれば、資本蓄積の結果として労賃は上がる。労賃の上昇は労働者人口の加速的増加に拍車をかけ、この増加が続いて、ついに労働市場は供給過剰になり、したがって資本は労働者供給にたいして相対的に不足になる。そこで労賃は下がり、今度はメダルの裏側が現われる。労賃の低下によって労働者人口はだんだんと減って行き、そのために労働者人口に比べて、資本は過剰になる。あるいはまた、他の人びとが説明するところでは、労賃の低下と、それに対応する労働者の搾取の増大とは、再び蓄積を速くするが、同時に他方では、低くなった賃金が労働者階級の増大を妨げる。そこでまた、労働供給が労働需要よりも少なくなり賃金が上がるという状態が現われ、さらに同じことが繰り返される。発展した資本主義的生産にとってなんとみごとな運動方法ではないか！
Nach demselben
steigt infolge der Kapitalakkumulation der Arbeitslohn. Der erhöhte Arbeitslohn
spornt zur rascheren Vermehrung der Arbeiterbevölkerung, und diese dauert fort,
bis der Arbeitsmarkt überfüllt, also das Kapital relativ zur Arbeiterzufuhr
unzureichend geworden ist. Der Arbeitslohn sinkt, und nun die Kehrseite der
Medaille. Durch den fallenden Arbeitslohn wird die Arbeiterbevölkerung nach und
nach dezimiert, so daß ihr gegenüber das Kapital wieder überschüssig wird, oder
auch, wie andre es erklären, der fallende Arbeitslohn und die entsprechende
erhöhte Exploitation des Arbeiters beschleunigt wieder die Akkumulation,
während gleichzeitig der niedere Lohn das Wachstum der Arbeiterklasse in Schach
hält. So tritt wieder das Verhältnis ein, worin die Arbeitszufuhr niedriger als
die Arbeitsnachfrage, der Lohn steigt usw. Eine schöne Bewegungsmethode dies
für die entwickelte kapitalistische Produktion!
「賃金の上昇の結果として現実に労働能力ある人口のいくらかでも絶対的な増大が生ずるようになるまでには、産業船が延ぜられ戦闘が交えられ勝敗が決せられなければならない期間がいくたびとなく過ぎ去ることであろう。
Bevor infolge der
Lohnerhöhung irgendein positives Wachstum der wirklich arbeitsfähigen
Bevölkerung eintreten könnte, wäre die Frist aber und abermal abgelaufen, worin
der industrielle Feldzug geführt, die Schlacht geschlagen und entschieden sein
muß.
人口の運動が資本の運動を規制するという作り話
「この経済学の作り話は、労賃の一般的な運動を規制する諸法則、または労働者階級すなわち総労働力と社会的総資本との関係を規制する諸法則を、労働者人口を特殊な諸生産部門の間に配分する諸法則と混同している。
Jene ökonomische Fiktion
verwechselt die Gesetze, welche die allgemeine Bewegung des Arbeitslohns oder
das Verhältnis zwischen Arbeiterklasse, d.h.
Gesamtarbeitskraft und gesellschaftlichem
Gesamtkapital regeln, mit den Gesetzen, welche die
Arbeiterbevölkerung unter die besondren
Produktionssphären verteilen.
「たとえば、好景気のために蓄積がなる一定の生産部面で特に盛んで、そこでは利潤が平均利潤よりもおおきくて追加資本がそこの押し寄せるとすれば、もちろん労働需要も労賃も上がる。高くなった労賃は労働者人口のますます大きい部分をこの好況部面に引き寄せるが、ついにはこの部面でも労働力が飽和度に達し、賃金は結局また元も平均水準まで、または押し寄せ方がひどすぎた場合にはこの水準よりもさらに低く、下がる。そうなれば、問題の事業部門への労働者の流入がやむだけではなく、それに代わって労働者の流出が起きることさえある。ここで、経済学者は、「どこで、どうして」賃金の増加につれて労働者が絶対的に増加するか、また労働者の絶対的増加につれて賃金が減少するか、がわかったと思うのであるが、彼が実際に見ているのは、ただ、一つの特殊な生産部面の労働市場の局部的な変動だけであり、ただ、資本の欲求の変化に応じて資本のいろいろな投下部面に労働者人口が配分されるという現象だけなのである。
Wenn z.B. infolge
gümstiger Konjunktur die Akkumulation in einer bestimmten Produktionssphäre
besonders lebhaft, die Profite hier größer als die Durchschnittsprofite,
Zuschußkapital dahin drängt, so steigt natürlich Arbeitsnachfrage und
Arbeitslohn. Der höhere Arbeitslohn zieht einen größeren Teil der
Arbeiterbevölkerung in die begünstigte Sphäre, bis sie mit Arbeitskraft
gesättigt ist und der Lohn auf die Dauer wieder auf sein früheres
Durchschnittsniveau oder unter dasselbe fällt, falls der Zudrang zu groß war.
Dann hält nicht nur die Einwanderung von Arbeitern in den fraglichen Geschäftszweig
auf, sie macht sogar ihrer Auswanderung Platz. Hier glaubt der politische
Ökonom zu sehn, „wo und wie“, mit Zunahme des Lohns eine absolute Zunahme von
Arbeitern, und mit der absoluten Zunahme der Arbeiter eine Abnahme des Lohns,
aber er sieht in der Tat nur die lokale
Oszillation des Arbeitsmarkts einer besondren Produktionssphäre, er
sieht nur Phänomene der Verteilung der Arbeiterbevölkerung in die verschiednen
Anlagesphären des Kapitals, je nach seinen wechselnden Bedürfnissen.
｢産業予備軍は沈滞や中位の好況の時期には現役の労働者軍を圧迫し、また過剰生産や発作の時期には現役軍の要求を抑制する。だから、相対的過剰人口は、労働の需要供給の法則が運動する背景なのである。それはこの法則の作用範囲を、資本の搾取欲と支配欲とに絶対的に適合している限界のなかに、押し込むのである。
Die industrielle
Reservearmee drückt während der Perioden der Stagnation und
mittleren Prosperität auf die aktive Arbeiterarmee und hält ihre Ansprüche
während der Periode der Überproduktion und des Paroxysmus im Zaum. Die relative
Übervölkerung ist also der Hintergrund, worauf das
Gesetz der Nachfrage und Zufuhr von Arbeit sich bewegt. Sie zwängt
den Spielraum dieses Gesetzes in die der Exploitationsgier und Herrschsucht des
Kapitals absolut zusagenden Schranken ein.
雇用創出(「ジョブクリエイション」[14])と雇用消失の相互関係
―相対的過剰人口の形成・維持・拡大の論理のなかで：リストラ正当化の経済学的議論の批判のために―
「ここで経済学的弁護論の大事業の一つに立ち返ってみなければならない。
Es ist hier der
Ort, auf eine der Großtaten der ökonomischen Apologetik zurückzukommen.
「人々の記憶にあるように、新しい機械の採用や古い機械の拡張によって可変資本の一部分が不変資本に転化される場合に、このような、資本を｢拘束する｣と同時にまさにそうすることによって労働者を｢遊離させる｣操作を、経済学的弁護論者は、逆に、それが労働者のために資本を遊離させるというように説明するのである。ここではじめて弁護論者の恥知らずを十分に評価することができるのである。
Man erinnert
sich, daß, wenn durch Einführung neuer oder Ausdehnung alter Maschinerie ein
Stück variables Kapital in konstantes verwandelt wird, der ökonomische Apologet
diese Operation, welche Kapital « bindet » und ebendadurch Arbeiter
« freisetzt », umgekehrt so deutet, daß sie Kapital für den Arbeiter
freisetzt. Erst jetzt kann man die Unverschämtheit des Apologeten vollständig
würdigen.
「遊離させられるのは、ただ単に機械によって直接に駆逐される労働者だけではなく、彼らの補充員も遊離させられるのであり、また、事業が従来の基礎の上で普通の仕方で拡張される場合には規則的に吸収される追加隊も遊離させられるのである。
Was freigesetzt wird, sind nicht nur die unmittelbar durch
die Maschine verdrängten Arbeiter, sondern ebenso ihre
Ersatzmannschaft und das, bei gewohnter Ausdehnung des Geschäfts auf
seiner alten Basis, regelmäßig absorbierte Zuschußkontingent.
「彼らは今ではみな｢遊離させられて｣いて、これから機能しようとする新しい資本はみな彼らを自由に利用することができる。この資本に引き寄せられるのが彼らであろうと別の労働者であろうと、機械が市場に投げ出したのと同数の労働者を市場から連れてくるのにこれだけの資本でちょうど十分であるかぎり、一般的な労働需要への影響はゼロであろう。
Sie sind jetzt
alle „freigesetzt“, und jedes neue funktionslustige Kapital kann über sie
verfügen. Ob es sie oder andre attrahiert, die Wirkung auf die allgemeine
Arbeitsnachfrage wird Null sein, solange dies Kapital gerade hinreicht, um den
Markt von ebensoviel Arbeitern zu befreien, als
die Maschinen auf ihn geworfen.
「もしこの資本がそれよりも少ない数の労働者を使用するとすれば、過剰労働者の数は増大する。もしそれよりも多数を使用するとすれば、使用されるものが｢遊離された者｣を超過する分だけ一般的な労働需要が増大する。
Beschäftigt es
eine geringere Zahl, so wächst die
Menge der Überzähligen; beschäftigt es eine größere, so wächst die allgemeine
Arbeitsnachfrage nur um den Überschuß der Beschäftigten über die
„Freigesetzten“.
「だから、どの場合にも、もしそうでなければ投下を求める追加資本が一般的な労働需要に与えるであろう活況は、機械によって街頭に投げ出された労働者でまにあうかぎり、中和されているのである。
Der Aufschwung,
den Anlage suchende Zusatzkapitale sonst der allgemeinen Arbeitsnachfrage
gegeben hätten, ist also in jedem Fall insoweit neutralisiert, wie die von der
Maschine aufs Pflaster geworfnen Arbeiter reichen.
「つまり、資本主義的生産の機構は、資本の絶対的増大に伴って、それに対応する一般的な労働需要の増大が生ずることのないようになっているのである。
D.h. also, der
Mechanismus der kapitalistischen Produktion sorgt dafür, daß der absolute
Zuwachs von Kapital von keiner entsprechenden Steigerung der allgemeinen
Arbeitsnachfrage begleitet ist.
「そして、これを弁護論者は、失業労働者たちを産業予備軍のなかに封じ込めておく過渡期のあいだに彼らを襲う窮乏や苦悩や場合によっては破滅やの埋め合わせと呼ぶのである。
Und dies nennt der Apologet eine Kompensation für das Elend, die Leiden und
den möglichen Untergang der deplacierten Arbeiter während der Übergangsperiode,
welche sie in die industrielle Reservearmee bannt!
「労働にたいする需要は資本の増大と同じことではなく、労働の供給は労働者階層の増大と同じことではなく、したがって、互いに独立な二つの力が互いに作用し合うのではない。さいころはいかさまだ。資本は両方の側で同時に作用するのである。
Die Nachfrage nach
Arbeit ist nicht identisch mit Wachstum des Kapitals, die Zufuhr der Arbeit
nicht mit dem Wachstum der Arbeiterklasse, so daß zwei voneinander unabhängige
Potenzen aufeinander einwirkten. Les des sont pipes. Das Kapital agiert auf beiden Seiten zugleich.
｢構造改革｣＝相対的過剰人口の恒常的構造的創出→失業者の就業者にたいする圧力→就業者・有職者の過度労働・超過労働・｢サービス残業｣
「一方で資本の蓄積が労働にたいする需要をふやすとき、他方ではその蓄積が労働者の｢遊離｣によって労働者の供給を増やすのであり、同時に失業者の圧力は就業者により多くの労働を流動させることを強制してある程度まで労働の供給を労働者の供給から独立させるのである。
Wenn seine
Akkumulation einerseits die Nachfrage nach Arbeit vermehrt, vermehrt sie
andrerseits die Zufuhr von Arbeitern durch deren »Freisetzung »,
während zugleich der Druck der Unbeschäftigten die Beschäftigten zur
Flüßsigmachung von mehr Arbeit zwingt, also in gewissem Grad die Arbeitszufuhr
von der Zufuhr von Arbeitern unabhängig macht.
「この基礎の上で行われる労働の需要供給の法則の運動は、資本の専制を完成する。
Die Bewegung des
Gesetzes der Nachfrage und Zufuhr von Arbeit auf dieser Basis vollendet die
Despotie des Kapitals.
資本の自由主義
「それだからこそ、労働者たちが、自分たちがより多く労働し、より多く他人の富を生産し、自分たちの労働の生産力が増進するにつれて、自分たちにとっては資本の価値増殖手段としての自分の機能までがますます不安定になるというのは、いったいどうしてなのか、という秘密を見抜いてしまうやいなや、また彼らが、彼ら自身のあいだの競争の強さの程度はまったくただ相対的過剰人口の圧力によって左右されるものだということを発見するやいなや、したがってまた、彼らが労働組合などによって就業者と失業者との計画的協力を組織して、かの資本主義的生産の自然法則が彼らの階級に与える破滅的な結果を克服または緩和しようとするやいなや、資本とその追従者である経済学者とは、｢永遠な｣いわば｢神聖な｣需要供給の法則の侵害について叫びたてるのである。すなわち、就業者と失業者との連結は、すべて、かの法則の「純粋な」働きをかき乱すからである。
Sobald daher die Arbeiter hinter das Geheimnis kommen, wie es
angeht, daß im selben Maß, wie sie mehr arbeiten, mehr fremden Reichtum
produzieren und die Produktivkraft ihrer Arbeit wächst, sogar ihre Funktion als
Verwertungsmittel des Kapitals immer prekärer für sie wird;
sobald sie entdecken, daß der Intensitätsgrad der Konkurrenz unter ihnen selbst
ganz und gar von dem Druck der relativen Übervölkerung abhängt; sobald sie
daher durch Trade's Unions usw. eine
planmäßige Zusammenwirkung zwischen den Beschäftigten und Unbeschäftigten zu
organisieren suchen, um die ruinierenden Folgen jenes
Naturgesetzes der kapitalistischen Produktion auf ihre Klasse zu brechen oder
zu schwächen, zetert das Kapital und sein Sykophant, der
politische Ökonom, über Verletzung des « ewigen » und sozusagen
« heiligen » Gesetzes der Nachfrage und Zufuhr. Jeder Zusammenhalt
zwischen den Beschäftigten und Unbeschäftigten stört nämlich das „reine“ Spiel
jenes Gesetzes.
「他方、たとえば植民地で、反対に作用する諸事情が、産業予備軍の創出を妨げ、また同時に資本家階級への労働者階級の絶対的な従属を妨げるやいなや、資本は、そのぼんくらなサンチョ・パンサといっしょに｢神聖な｣需要供給の法則に反逆して、強制手段によってそれを押さえ込もうとするのである。
Sobald
andrerseits, in den Kolonien z.B., widrige Umstände die Schöpfung
der industriellen Reservearmee und mit ihr die absolute Abhängigkeit der
Arbeiterklasse von der Kapitalistenklasse verhindern, rebelliert das Kapital, samt
seinem gemeinplätzlichen Sancho Pansa, gegen das „heilige“ Gesetz der Nachfrage
und Zufuhr und sucht ihm durch Zwangsmittel unter die Arme zu greifen.
4. Verschiedne
Existenzformen der relativen Übervölkerung. Das allgemeine Gesetz der
kapitalistischen Akkumulation
相対的過剰人口の種々の存在形態
資本主義的蓄積の一般法則
Die relative ﾜbervkerung existiert in allen mlichen Schattierungen. Jeder Arbeiter geht ihr an w臧rend der Zeit, wo er halb oder gar nicht besch臟tigt ist. Abgesehn von den groﾟen, periodisch
wiederkehrenden Formen, welche der Phasenwechsel des industriellen Zyklus ihr
aufpr臠t, so daﾟ sie bald akut in den
Krisen erscheint, bald chronisch in den Zeiten flauen Gesch臟ts, besitzt sie fortw臧rend drei Formen: fl・sige, latente und stockende.
In den Zentren der modernen
Industrie - Fabriken, Manufakturen, H・ten und Bergwerken usw.
- werden Arbeiter bald repelliert, bald in grerem Umfang wieder
attrahiert, so daﾟ im groﾟen und ganzen die Zahl
der Besch臟tigten zunimmt, wenn auch in stets abnehmendem
Verh舁tnis zur Produktionsleiter. Die ﾜbervkerung existiert hier in flieﾟender Form.
Sowohl in den eigentlichen
Fabriken wie in allen groﾟen Werkst舩ten, wo Maschinerie als
Faktor eingeht oder auch nur die moderne Teilung der Arbeit durchgef・rt ist, braucht man massenhaft m舅nliche Arbeiter bis zur
Zur・klegung des Jugendalters. Dieser Termin einmal
erreicht, bleibt nur eine sehr geringe Anzahl in denselben Gesch臟tszweigen verwendbar, w臧rend die Mehrzahl regelm葹ig entlassen wird. Sie bildet ein Element der flieﾟenden ﾜbervkerung, das mit dem
Umfang der Industrie w臘hst. Ein Teil davon wandert aus und reist
in der Tat nur dem auswandernden Kapital nach. Eine der Folgen ist, daﾟ die weibliche Bevkerung rascher w臘hst als die m舅nliche, teste England. Daﾟ der nat・liche Zuwachs der Arbeitermasse die
Akkumulationsbed・fnisse des Kapitals nicht s舩tigt und sie dennoch zugleich ・erschreitet, ist ein
Widerspruch seiner Bewegung selbst. Es braucht grere Massen Arbeiter im
fr・eren Alter, geringere im m舅nlichen. Der Widerspruch ist nicht schreiender als der andre, daﾟ ・er Mangel an H舅den geklagt wird zur selben Zeit, wo viele
Tausende auf dem Pflaster liegen, weil die Teilung der Arbeit sie an einen
bestimmten Gesch臟tszweig kettet.895 Der Konsum der
Arbeitskraft durch das Kapital ist zudem so rasch, daﾟ der Arbeiter von mittlerem Alter sich meist schon mehr oder minder ・erlebt hat. Er f舁lt in die Reihen der ﾜberz臧ligen oder wird von einer heren auf eine niedrigere Staffel hinabgedr舅gt. Gerade bei den
Arbeitern der groﾟen Industrie stoﾟen wir auf die k・zeste Lebensdauer.
ｻDr. Lee, der Gesundheitsbeamte von Manchester, hat festgestellt, daﾟ in jener Stadt die mittlere Lebensdauer der wohlhabenden Klasse 38, die
der Arbeiterklasse nur 17 Jahre ist. In Liverpool betr臠t sie 35 Jahre f・ die erstere, 15 f・ die zweite. Es folgt also, daﾟ die privilegierte
Klasse eine Anweisung aufs Leben hat (have a lease of life) mehr als doppelt so
groﾟ als die ihrer weniger beg・stigten Mitb・ger.ｫ896
Unter diesen Umst舅den erheischt das absolute Wachstum dieser Fraktion des Proletariats eine
Form, welche ihre Zahl schwellt, obgleich ihre Elemente sich schnell abnutzen.
Also rasche Ablung der Arbeitergenerationen. (Dasselbe
Gesetz gilt nicht f・ die ・rigen Klassen der Bevkerung.) Dies gesellschaftliche Bed・fnis wird befriedigt
durch fr・e Ehen, notwendige Folge der Verh舁tnisse, worin die Arbeiter der groﾟen Industrie leben, und
durch die Pr舂ie, welche die Exploitation der Arbeiterkinder auf
ihre Produktion setzt.
Sobald sich die
kapitalistische Produktion der Agrikultur, oder im Grad, worin sie sich
derselben bem臘htigt hat, nimmt mit der Akkumulation des
hier funktionierenden Kapitals die Nachfrage f・ die l舅dliche Arbeiterbevkerung absolut ab, ohne daﾟ ihre Repulsion, wie in der nicht agrikolen Industrie, durch grere Attraktion erg舅zt w舐e. Ein Teil der Landbevkerung befindet sich daher fortw臧rend auf dem Sprung, in
st臈tisches oder Manufakturproletariat
[Marx: Das
Kapital, S. 937 ff. Digitale Bibliothek Band 11: Marx/Engels, S. 4251 (vgl. MEW
Bd. 23, S. 657 ff.)]
[Marx: Das
Kapital, S. 938 ff. Digitale Bibliothek Band 11: Marx/Engels, S. 4252 (vgl. MEW
Bd. 23, S. 658 ff.)]
[Marx: Das
Kapital, S. 947 ff. Digitale Bibliothek Band 11: Marx/Engels, S. 4261 (vgl. MEW
Bd. 23, S. 664 ff.)]
[Marx: Das
Kapital, S. 942 ff. Digitale Bibliothek Band 11: Marx/Engels, S. 4256 (vgl. MEW
Bd. 23, S. 661 ff.)]
[Marx: Das
Kapital, S. 953 ff. Digitale Bibliothek Band 11: Marx/Engels, S. 4267 (vgl. MEW
Bd. 23, S. 668 ff.)]
[1] 玄田有史『仕事のなかの曖昧な不安―揺れる若者の現在―』中央公論新社、2001年、15ページ。不況期・恐慌期における社会的弱者としての若者への着眼は有意義。新しい産業分野へのチャレンジの可能性も若者に大きいはず。転職率の意味合い。
[2] いわゆる近代経済学の最近の研究によれば、「非自発的失業の理論化が暗礁に乗り上げてきた」という。「非自発的失業発生の合理的理由を多数の経済学者に対し説得するだけの理論が存在しないのが現状である」と。玄田有史著『ジョブ・クリエイション』日本経済新聞社、2004年、p.4-5.
ここでは、過去の経済学の理論(マルクスのそれ)は、基本的な法則性に関して批判されるのではなく、忘却ないし無視されているようである。
もちろん、雇用創出と雇用消失のきめ細かな実証分析が進んでいる、というのは事実である。そのきめ細かな多様な現象をつらく長期的法則性（生産の高度化、資本蓄積、資本の有機的構成の高度化など）は、自営業の絶対的相対的減少(戦後日本の40年間に自営業・家族従業者が1100万人ほども減少、それにたいして雇用者が絶対的相対的に傾向的に増加している)などにあらわれているが、そうしたこととの関連性は対象外となっている。
[3] 玄田(２００１)、9ページ。
[4] 「日本の失業率がこれまで低かった背景として、仕事を失った女性が、職を探すこと自体をあきらめる『求職意欲喪失効果』が強かった・・・しかし、九〇年代後半になると、職を失った女性が、職を探すために失業者となる傾向は確実に強まっている（『労働白書』2000年版、３６ﾍﾟｰｼﾞ）」と（玄田、22ページ）。
女性の社会進出、不況長期化における女性の求職活動の強い継続など、歴史的要因も加わる。資本主義経営が女性進出を促し、不況化で男子労働＋女子労働の総収入で生活を維持する努力がなされる。不況期における過剰労働力源泉の拡大。
[5] 「若年失業者が増加する背景には、今後大きな社会問題になる要因が存在している。それは、若年が仕事を通じて能力を開発・育成する機会が減退しつつあるという点である」（玄田、29ページ）とすれば、そうした若年失業労働者の基礎技術能力を要請する学校教育・職業訓練は一つのチャンスでは？
[6] 現在の日本の失業者のなかで、「失業状態にある中学卒または高校卒の25歳未満の失業者38万人」、「学卒失業者のおよそ半数は、高校卒の失業者である。それに続いて多いのは中学卒の失業者で全体の23パーセント」（玄田、25‐26ページ）。
過剰人口が、若年層において比重が高いことがわかる。
中高年（四五歳‐五四歳）の子弟層として、家計内セーフティネットの保護をかろうじて受けているということか。
[7] 2. Relative Abnahme des variablen
Kapitalteils im Fortgang der Akkumulation und der sie begleitenden
Konzentration [Marx: Das Kapital, S. 923-937. Digitale Bibliothek Band 11:
Marx/Engels, S. 4237-4251 (vgl. MEW Bd. 23, S. 650-657.)]
日本語の翻訳は、ここでは、大月書店版（1968年）『資本論』第1巻23章第2節を利用している。
[8] 「相対的剰余価値の生産」
[9] 取り扱うのは、次の章、すなわち、第24章 いわゆる資本の本源的蓄積について。
[10] 原注79
可変資本の相対量の累進的減少の法則、またそれが賃金労働者階級に及ぼす影響は、古典学派のすぐれた経済学者によって把握されていた、というよりもむしろ予感されていた。この点では最大の功績はジョン・バートンのものである。といっても、彼も他のすべての人々と同じに、不変資本を固定資本と混同し、可変資本を流動資本と混同しているのではあるが。
彼は次のように言っている。｢労働にたいする需要は、流動資本の増加によるもので、固定資本の増加によるものではない。この二種の資本の割合はいつでも、またどんな事情のもとでも同じだということがほんとうならば、たしかに、就業労働者の数は国富に比例するということになる。しかし、こんなことは実際にはとうていありそうもない。技術が発達し文明が普及するにつれて、固定資本は流動資本にたいしてますます大きな割合を占めるようになる。イギリス製モスリンの一片の生産に使用される固定資本の額は、インド製モスリンの同じような一片に使用されるそれよりも、少なくとも百倍、おそらくは千倍も大きいであろう。そして、流動資本の割合は百倍も千倍も小さいであろう。・・・年々の貯蓄の総額も、もし固定資本に追加されてしまえば、労働に対する需要の増大には何の効果もないであろう｣(ジョン・バートン『社会の労働者階級の状態に影響する諸事情の考察』ロンドン、1817年、16,17ページ)
「一国の純収入を増加させることがあるその同じ原因が、同時に人口を過剰にし、労働者の状態を悪くするということがありうる。」(リカード『原理』469ページ、岩波文庫版、下巻、133ページ)
資本の増加につれて、労働に対する｢需要は比率的に減少するであろう｣（同前、480ページ、注。岩波文庫版、下、142ページ、注）
｢労働の維持に当てられる資本の額は、資本の総額の変化には関わりなく変化することがありうる。・・・・就業者数の大きな動揺やひどい困窮は、資本そのものが豊富になればなるほどいっそう頻繁になりうる・｣(リチャード・ジョーンズ『経済学序講』ロンドン、1833年、12ページ、大野訳『政治経済学についての序講』所収、大野『ジョーンズの経済学』、242ページ。)
[11] もちろん、ある宇宙的な時間の限界内においてであるが。すなわち、地球を回る月の円運動も時間とともにわずかずつ円周を大きくし、地球から遠ざかっているのである、などなど。
[12] 著者認定の1873年フランス語版で、この箇所に挿入された一節。
「しかし、機械工業が深く根を下ろして国内の全生産に優勢な影響を及ぼすようになった時、機械工業によって対外貿易が国内商業を追い越し始めたとき、世界市場が新世界で、アジアやオーストラリアで、次から次へと広大な領域を併合したとき、最後に、競争に加わる工業国の数が十分なものになったとき、このとき以来はじめてかの絶えず再生産される循環は始まったのであって、この循環の相次いで現われる諸局面は数年間を包括していて、それはつねに一つの一般的恐慌に、すなわち一循環の終点でもあればまた新たな一循環の出発点でもある一般的恐慌に、帰着するのである。
これまでのところでは、このような循環の周期の長さは10年か11年であるが、しかし、この年数を不変なものと見るべき理由はなにもない。反対に、いまわれわれが展開して来たような資本主義的生産の書法則からは、この年数は可変だということ、そして、循環の周期は次第に短縮されるということを推論せざるをえないのである」と。
まさに、グローバル化の進展する20世紀末から21世紀初頭の現在、世界の非常に多くの国・地域が工業化され、競争関係に入ってきたこと、資本移動が全世界的であること。技術革新の激しさ・急速さなどから、世界規模での周期性が3年ほどに短縮されている、といえるのではないか。
[13] 現在の代表的な教科書スティグリッツ『マクロ経済学』では、各所で｢失業｣が論じられ、その第2部のタイトルそのものが、｢失業とマクロ経済学｣となっている。失業が資本主義的市場経済において構造化したものであることを示している。
[14] 冒頭にも掲げたが、玄田著『ジョブ・クリエイション』の批判的検討のために関連する箇所