「アウシュヴィッツへの道―「過去の克服」の世界的到達点の地平から―」
永岑三千輝(2006年5月17日)
第一回 ヒトラー・ナチズムの世界観と思想構造
−ヒトラー、ヒムラー、ハイドリヒ、ヘースのものの考え方は?−
1. はじめに−「過去の克服」とは? 現代世界の地平とは?−
21世紀初頭の現在と20世紀初頭−前半の世界政治の根本的違いは何か? 「歴史家よ、おまえもか」
20世紀(20世紀の「30年戦争」世界大戦期と戦後冷戦期)と現在との共通性は?
現代世界の地平を考える素材としての最近の本(2006年5月15日発行)
聴講者からいただいた根本的疑問・・・「なぜ、ユダヤ人が犠牲になったのか?」(被害者)
ユダヤ人を犠牲にした人々は?・・・ (「犯人」・「主犯」=主要責任者・・・第一回) と(状況と場・・・第二回・第三回)
2.
ヒトラーの思想構造・基本戦略・政治目標「実現」状況と段階的変化
(根本資料・・・公刊『わが闘争』) (非公刊『続・わが闘争』あるいは『第二の書』・・・最近邦訳)
配布資料:「総力戦とプロテクトラートの『ユダヤ人問題』」『横浜市立大学論叢』人文科学系列、第56巻第3号、2005年3月(実際には2006年3月刊行)、1.ヒトラーの言説に示される段階的変化とハイドリヒの位置
3.
ヒムラーの思想構造−1940年春の秘密覚書−
4.
ハイドリヒの思想構造とその段階的変化
配布資料:「総力戦とプロテクトラートの『ユダヤ人問題』」『横浜市立大学論叢』人文科学系列、第56巻第3号、2005年3月(実際には2006年3月刊行)、2.プロテクトラート統治の基本目標・課題とユダヤ人追放=「移住」政策のベクトル群
5.
むすびに代えて
3回の講義を通して利用する研究室HPと主要参考文献
研究室HP:
http://eba-www.yokohama-cu.ac.jp/~kogiseminagamine/20051117ShiminKozaList.htm
http://eba-www.yokohama-cu.ac.jp/~kogiseminagamine/20060126ShiminKozaNote.htm
拙著『ドイツ第三帝国のソ連占領政策と民衆 1941−1942』同文舘、1994年
拙著『独ソ戦とホロコースト』日本経済評論社、2001年
拙著『ホロコーストの力学−独ソ戦・世界大戦・総力戦の弁証法−』青木書店、2003年
この著書刊行後に発表した論文(抜き刷り段階・原稿段階を含む)4本・・・・・配布資料。
アウシュヴィッツの位置(航空写真など)Cf.google.earth、local.googleなどで全体的位置関係の確認。