永岑三千輝(ながみね みちてる)
ヒトラー・ナチズム・・・
人種主義的なドイツ民族帝国主義の論理と力学
そのなかでのユダヤ人・ユダヤ民族の位置
最終段階としてのアウシュヴィッツ
問題意識・課題意識
アウシュヴィッツだけが有名でいいのか?
ホロコースト(ユダヤ人大量殺害)の全体像を把握するには、
「アウシュヴィッツへの道」、
アウシュヴィッツに至る悲劇の基本的諸過程、基本的諸要因、
「なぜ、いつから、どこで、どのように」、
を見る必要がある(表紙Pdf)。
まさに、2022年2月24日開戦のロシアによるウクライナ侵攻、
ロシアのウクライナ侵略戦争とウクライナの防衛戦争についても、
なぜ、いつから、どこで、どのように諸要因が形成されたのか、という基本的諸問題を見る必要がある。
ロシア・プーチン政権の戦争への道には、ナチスドイツ・ヒトラー政権の戦争への道と共通する諸要因がある。
その共通性を直視しながら、何が違うのか、これを冷静に見つめていく必要がある。
プーチンの大国主義とヒトラーの大国主義
プーチンの被害者意識とヒトラーの被害者意識
プーチンの防衛意識とヒトラーの防衛意識
プーチンの攻撃意識とヒトラーの攻撃意識
プーチンを取り巻く世界とヒトラーを取り巻く世界
関連する問題群:
ホロコーストとは何か?
誰がやったのか?
なぜ、ユダヤ人が?
どのような理由でか?
しかし、
その起源は?
どこで、いつ、どれだけ?
どのように、行われたか?
それはなぜか?
問題意識:21世紀の現在だからみえること
ホロコースト理解のための15講
はじめに
1.序論
2.20世紀のドイツと世界:第一次世界大戦の原因と結果(キーワードとその説明)
3.ヒトラー・ナチズムの思想構造(キーワードとその説明)
4.ヴェルサイユ体制下のドイツ
5.世界恐慌・政治的急進化とヒトラー・ナチズムの権力掌握(対立する諸潮流)
6.「よい時代」=「ヒトラー神話の形成期」(「完全雇用」と神話)
7.「平和的」領土拡大と経済の軍事化の危機
8.電撃戦による領土拡大政策と占領地拡大
9.対ソ奇襲攻撃・占領地拡大・治安体制確立・現地物資調達=搾取とホロコースト
10.電撃戦挫折・総力戦化と全ヨーロッパからの抵抗
11.戦時下・臨時的ユダヤ人移送政策とその挫折・「冬の危機」
12.世界大戦(原爆開発への跳躍点)と大々的「疎開」(絶滅)政策への移行・ヴァンゼー会議
ヒトラーの対米宣戦布告・国会演説の論理――「ユダヤ人絶滅命令」との関連で――
1942年年ヒトラーの年頭挨拶
――「チャーチルとローズヴェルトはヨーロッパをスターリンの手にゆだねてしまった。」
「チャーチルとローズヴェルトの同盟者としてのユダヤ・ボルシェヴィズム」(M, Domarus, Reden und Proklamation, S.1821).
1942年1月20日ヴァンゼー会議:議題「ユダヤ人問題の最終解決」・・・総督府次官「約250万のユダヤ人のほとんどは労働不能。総督府から最終解決を」と。
1942年1月30日国会演説――「ユダヤ人が思っているようなヨーロッパのアーリア諸民族が根絶されるのではなく、この戦争の結果はユダヤ人の絶滅だ。」
13.独ソ戦・世界大戦・総力戦の難問群・圧力群・敗退とホロコーストの全面展開
^ 1944年春から夏のハンガリー・ユダヤ人40万〜45万の殺戮について。
①書評『アウシュヴィッツの巻物』(週刊読書人ウェブ、2019年7月20日)
②ニュルンベルク裁判記録からの抜粋
14.全面敗退・ヒトラーの最後・1945年ドイツ
15.まとめ
杉原千畝記念館(岐阜県八百津町)