ホロコーストの主体的担い手は誰か?
どのようなトップ・機関・組織か?
ゲーリング証言(自分より過激なのはヒムラー、ゲッベルス):
四カ年計画全権としてのゲーリングのユダヤ人政策、そして、ゲーリングのハイドリヒへの「全体的解決」準備依託。
ヒトラー(党・国家・軍の最高指導者・最高権力者)→ヒムラー→ハイドリヒ(暗殺事件で死去したあと、後継者カルテンブルンナー)→ゲシュタポ長官ミュラー→アイヒマン→グロボチュニク(ラインハルト作戦・・・主としてポーランド・ユダヤ人)、ヘース(主として西欧等のユダヤ人)、その他
ヒトラーはなぜユダヤ人を?
・・・・思想構造・世界観、そしてヒトラーが侵略戦争を発動し、結果として敗退・敗北:ヒトラーの遺言
ヒムラーはなぜ?
(行為の正当化の理論体系・思想構造は?)
(ヒムラーは、ユダヤ人虐殺の行為が、「行為だけをみて、行動への強制された必然性を見ない勢力」から、「誹謗され」「貶められる」ことを認識。)
・・・・・・思想構造・世界観・職務・地位と仕事・・・・1940年春の秘密覚書(ヒトラーが賞賛したもの、ただし極秘にしておくべきとしたもの・・・その内容等は拙著1994で紹介)、東方全体計画、その最初の計画としてのポーランド(ポーランド総督ハンス・フランクの見地:1942年春)。
ハイドリヒはなぜユダヤ人を?
・・・・思想構造・世界観・職務・地位と仕事
ヒムラー親衛隊帝国(ライヒ)指導者・ドイツ警察長官、その直属の部下
「鉄の心臓の男」・ハイドリヒ親衛隊(中将)・治安警察・保安部長官(帝国保安本部長官)
すなわち、第三帝国の親衛隊・治安警察組織・機構が、ホロコースト実行の主体。
(親衛隊の首脳部が警察機構の重要ポストを一手に握り、支配・・・ヒトラー政権誕生後、開戦時までの親衛隊と警察機構の人的組織的融合過程)
ハイドリヒ暗殺後、ヒムラーが全執行権力(警察力)を掌握(ライヴァルになるような人間をつくらず)。
ライヒ保安本部(別訳としては帝国保安本部、国家保安本部)(ドイツ語原語は、Reichssicherheitshauptamt、略語RSHA)
「第W局・ゲシュタポのB4 ユダヤ人課」の課長がアドルフ・アイヒマン(オーストリア・リンツ出身)