ナショナリズム論



地 図


ナショナリズム論:特別講義(教室セミナー)

第1回・5月19日(水)
・2時間目・カメリアホール: 
講師・矢吹晋・横浜市立大学名誉教授

朝河貫一(矢吹先生HP)

講義内容:パワーポイント版のPdfその1Pdfその2


第2回・6月30日(水)・2時間目・カメリアホール:
講師・小野塚知二・東京大学大学院教授

講義内容(パワーポイント版配布資料のWeb版:そのPdf版

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成績評価の方法


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ナショナリズムを考えてみる意味は?

ナショナリズムはどのようにして、どのような諸要因を基礎に発生し、成長し(ないし強化され)たのであろうか?
ナショナリズムを意識するのはどんな時だろうか?

ナショナリズムとインターナショナリズムとはどのような関係にあるだろうか?
19世紀のヨーロッパは、封建制から近代資本主義社会への移行の中で、
ナショナリズムによる社会統合・国家統合が、支配的な社会現象となった。  
そのマイナスの結果が、植民地争奪戦争・世界分割と再分割をめぐる戦争、
そして、ニ度にわたる世界戦争であった。

第二次大戦後は、米ソの二つの軸を中心とする「社会主義ナショナリズム」と
自由市場主義ナショナリズムの冷戦体制となった。

その冷戦体制が崩壊して20年。

ナショナリズムは現在どのようなところで出現しているだろうか?
どのような問題で刺激を受け、激化するだろうか?

19世紀から20世紀のナショナリズムの発展的克服の道は、
諸国民を大きく包む地域共同体の形成
であった。
そこにナショナリズムとインターナショナリズム、
ナショナリズムとトランスナショナリズムの発展的融合が目指された。

そうした諸国民・諸民族・諸文化の発展的統合の道の最先端を行くのが、ヨーロッパである。

その現状は、たとえば、下記のハルトムート・ケルブレ著『ヨーロッパ社会史 1945年から現在まで』
日本経済評論社、2010年3月25日刊
で確認できる。


(本書の出版においては、ゲーテ・インスティチュートGoethe-Institutより、翻訳助成を受けた2009/2リスト,2ページにKaelble, Sozialgeschichte Europas)
(そのほか、ベルリン大学SFB、横浜学術教育振興財団からも翻訳・出版助成を受けた)








だが、世界各地では、ナショナリズムの過激化・排外主義化の現象は、今なと生々しい政治現象である。

イスラエル・パレスチナ問題など、解決の道は絶望的にさえ見える。

どうすればいいのか?



20100414 の講義で示した参考書








テオドール・ヘルツル『ユダヤ人国家』


20100421感想文・コメント(428配布


20100428感想文とコメント(5月12日配布)

20100512講義レジュメ

特別講義:第1回・5月19日(水)・2時間目・カメリアホール: 
講師・矢吹晋・横浜市立大学名誉教授

朝河貫一(矢吹先生HP)

20100526講義資料

20100602講義資料配布レジュメ・・・次回6月9日に説明)

20100609配布資料(0602の感想カードの紹介とコメント:Web版


20100616講義資料(配布資料等の説明)

20100623配布資料

特別講義:第2回・6月30日(水)・2時間目・カメリアホール:
講師・小野塚知二・東京大学大学院教授
講義内容(パワーポイント版配布資料のWeb版:そのPdf版


20100707配布資料

20100714配布資料

成績評価の方法


20100721配布資料





-------------ジョン・レノン「イマジン」のメッセージは?----------------

清涼剤・夢・ナショナリズムの根拠を考える素材<imagine>

imagineは、国境・宗教・財産その他の狭隘さ・歴史性・限界性などを鋭くわかりやすく説いている




地面・地域に線引きをし、だれかが所有を広げれば、
誰かの所有がその分だけ狭くなる(ゼロ―サム、地球は一つ)


土地・領土の所有は、どのような原理に基づかなければならないか?
土地・領土がもたらすものは何か?


所有と労働の関係は?
所有と正義の関係は?


土地・領土をめぐる果てしない血みどろの争いは、「もたらすもの」との関係で、意味があるものか?


ヨーロッパ統合は、国境線、および・国境線の中の資源といった点で、どのようなことを示唆しているか?


国境の意味・重みを極力減らそう、減らしていこう、垣根を低くしていこう、という発想ではないか?


コミュニティとしての利用、共同体としての活用を必死になって考えてきたのが、ヨーロッパ統合ではないか?



二つの世界大戦を経験したヨーロッパが到達した地平は、領土・国境をめぐる血みどろの争いを克服するためではないか?

(後期の「ヨーロッパ社会」
との連携)




 各受講者は、ナショナリズムに関連したどのような問題を解くために、
調査研究・報告(講義の時間および最終報告論文において)するか?



 多様な角度・多様な地域・国・時代からの接近、解明がありうる。
 たとえば、現在の世界の諸事件を探求する。
     チベット問題・・・・中国
     コソヴォ問題・・・・セルビア
     バスク問題・・・・・・スペイン
     ベルギーにおける対立問題
     キプロス問題・・・・・ギリシャ・トルコ
      クルド問題・・・トルコ、イラク、イラン


アメリカにおける17世紀初頭以来の欧米移民と
先住民インディアンの関係は?

日本における和人とアイヌの関係は?

 問題・対立の原因は何か?
 その原因はどのように発生したか?
 なぜ現代において問題化しているか?
 現代の問題と過去の問題の関連は?

     聴講者のそれぞれの問題関心に従い、個別報告において、また最終報告において、こうした現代的問題を選ぶのもひとつ。 


主要参考図書

2008年11月刊





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アプローチの仕方の一例
国旗・国歌の変遷・意味
 


日本において、明治維新以降に制定された国旗国歌が、なぜ第二次大戦の敗北にもかかわらず掲揚され歌われ、しかも最近になって法律によって国旗国歌とされたか?また、それを理由に強制が行われているのか?
国旗や国歌の国民的支持の感情はどの程度か、それはどのようにして形成され変化してきたか?



 
その点では、現代日本のナショナリズムの諸傾向も、検討に値する。

 いや、現代日本のナショナリズムの問題を科学的に解明(理解)するためにこそ、世界の諸地域のさまざまな時代のナショナリズムを検討する必要がある。




 
私の講義では、以上の様なナショナリズムをめぐる問題群への比較検討の素材として、これまで長年探究してきたヒトラー・第三帝国・第二次大戦ホロコーストをひとつの手がかりにしてナショナリズムの諸問題を浮かび上がらせ、検討していきたい。

  民族主義とは、
  人種主義(レイシズム)とは?
  ドイツの発達史との関連は?



 たとえば、ドイツ史に関しても、「ナポレオン戦争とドイツナショナリズムの高揚」、あるいは「普仏戦争とドイツ統一におけるナショナリズムの変容」といったテーマも立てられるだろう。

 学生諸君には、私の講義を参考にしながら、また、各人が下記に掲げるような文献類を手がかりに、自分が調査し、掘り下げたい地域・時代・国のナショナリズムについて調べ、適宜、報告してもらうこととしたい。

聴講生の数が確定した段階で、参加者と相談し、いつごろ、どのように各人に報告を割り当てるか、検討したい。





 現在、「ナショナリズム」の現状と歴史をめぐって、どのような議論・研究がなされているのであろうか?

最新の主要参考図書
  

 これを、私が最初の数回、ドイツに関して講義する間に通読しておいてもらい、何回かに分けて議論できればと思っています。


文献

2006-2008年のナショナリズム関連文献抜粋

タイトル ユダヤとイスラエルのあいだ<民族/国民のアポリア>
著編者 早尾 貴紀
出版社 青土社
出版年等 2008.03 345,3p
ISBN 978-4-7917-6394-8 NPL:084355300
内容紹介 近代の国民国家思想・ナショナリズムに起因する「ユダヤ人」問題、シオニズム、そしてイスラエル国家。矛盾する理念に思想はなにを問うのか。ネイションの世界的展開を再考する、ユダヤ−イスラエル論。
価格 定価(税込): \2,730 (本体価格 \2,600 )
タイトル 台頭する国営石油会社<新たな資源ナショナリズムの構図>
著編者 石油天然ガス・金属鉱物資源機構
出版社 エネルギーフォーラム
出版年等 2008.03 213p
ISBN 978-4-88555-347-9 NPL:084058800
内容紹介 伝統的な国営石油会社、大産油国兼大消費国の国営石油会社、民間企業の行動様式に近い国営石油会社、この3つの分類で、新セブンシスターズを含む主要10社を紹介。国営石油会社時代の到来とその特徴、意味も解説する。
価格 定価(税込): \1,995 (本体価格 \1,900 )

タイトル エネルギー争奪戦争<資源ナショナリズムが火を噴く。そのとき日本はどうする?>
著編者 柴田 明夫
出版社 PHP研究所
出版年等 2007.12 239p
ISBN 978-4-569-69220-3 NPL:082396600
内容紹介 世界のエネルギー・資源への需要増、続く穀物価格の高値。その背景には何があるのか。日本にははたして資源戦略があるのか。一方で、地球温暖化対策に世界はどう対応するのか。各国の思惑と日本の役割を読み解く。
価格 定価(税込): \999 (本体価格 \952 )
タイトル 石油エネルギー資源の行方と日本の選択
著編者 武石 礼司,柴田 明夫,須藤 繁,茂木 源人
出版社 幸書房
出版年等 2007.07 174p
ISBN 978-4-7821-0305-0 NPL:080558900
内容紹介 21世紀初頭。世界経済を牽引するBRICsの登場による石油エネルギー需要の増大、OPEC、ロシアなどの資源ナショナリズムの台頭、そしてピークオイルが懸念される現在、石油消費国・日本の舵取りを探る。
価格 定価(税込): \1,995 (本体価格 \1,900 )
タイトル 文庫クセジュ 現代中央アジア イスラム、ナショナリズム、石油資源 911
著編者 オリヴィエ・ロワ
出版社 白水社
出版年等 2007.04 143,2p
ISBN 978-4-560-50911-1 NPL:073926900
内容紹介 ソ連崩壊後、相次いで共和国が独立した中央アジア。民族の分布から書きおこし、ソ連時代の政策を経て、独立後の各国の政治・経済を解説する。ナショナリズム、地域対立、イスラム教、石油資源などの要点を押さえた概説書。
価格 定価(税込): \998 (本体価格 \951 )
タイトル 石油もう一つの危機
著編者 石井 彰
出版社 日経BP社
出版年等 2007.07 237p
ISBN 978-4-8222-4602-0 NPL:080547900
内容紹介 「危機」なき石油危機。真犯人は、中国の需要増? 不可解な価格高騰の裏で蠢く資源ナショナリズムと投機の動きを、日本を代表する資源エコノミストが大胆に解剖する。
価格 定価(税込): \1,680 (本体価格 \1,600 )


タイトル 貧困と愛国
著編者 雨宮 処凛,佐高 信
出版社 毎日新聞社
出版年等 2008.03 191p
ISBN 978-4-620-31848-6 NPL:084485500
内容紹介 貧困からナショナリズムに向かうのではなく、国を超えて、貧しいもの同士の連帯を! 身も心も労働も搾取され続けているフリーターが、人間らしく生きるために、いま、世界をつくりかえる。フリーターの反乱をめぐる討論。
価格 定価(税込): \1,575 (本体価格 \1,500 )
タイトル ネイションの複雑性<ナショナリズム研究の新地平>
著編者 山本 和也
出版社 書籍工房早山
出版年等 2008.01 208p
ISBN 978-4-88611-509-6 NPL:083548500
内容紹介 アンダーソン、ホブズボウム、ゲルナー、スミスといった現代ナショナリズム研究のリーダーたちの議論を、マルチエージェント・モデリングで検討する。政治学の難題を、大胆な問題意識で切り込む。
価格 定価(税込): \4,410 (本体価格 \4,200 )

タイトル 希望の分配メカニズム<パラノイア・ナショナリズム批判>
著編者 ガッサン・ハージ,塩原 良和
出版社 御茶の水書房
出版年等 2008.01 282p
ISBN 978-4-275-00559-5 NPL:083432600
内容紹介 ネオ・リベラリズム時代のいま、社会は希望の公正な分配をどうなしとげるべきか。オーストラリアでの移民、先住民、難民という存在と国民国家との間の倫理的帰属の問題と、希望の貧困化という世界的課題を浮かび上がらせる。
価格 定価(税込): \2,940 (本体価格 \2,800 )
タイトル 日本ナショナリズムの前夜<国家・民衆・宗教>
著編者 安丸 良夫
出版社 洋泉社
出版年等 2007.12 334p
ISBN 978-4-86248-226-6 NPL:082611700
内容紹介 宗教は国家権力から自立した原初的なかたちであり、その精神にこそ日本人が国家から自立するヒントが隠されている。国家が宣揚するナショナリズム(民族意識)に対抗する戦略が、民衆宗教に内包されていることを明らかにする。
価格 定価(税込): \1,995 (本体価格 \1,900 )
タイトル ナショナリティについて
著編者 デイヴィッド・ミラー,富沢 克,長谷川 一年,施 光恒
出版社 風行社
出版年等 2007.12 361,23p
ISBN 978-4-938662-94-3 NPL:082931500
内容紹介 ナショナリズムの建設的な側面、革新派が信奉する諸々の事業を遂行していくに際して果たしてきた役割とは何か。ナショナリティの原理を選ぶことで私たちの政治的な思考様式がどのように変わりうるのかという問題を提起する。
価格 定価(税込): \2,940 (本体価格 \2,800 )
タイトル 日本中世のNATION<統合の契機とその構造>
著編者 永井 隆之,片岡 耕平,渡邉 俊
出版社 岩田書院
出版年等 2007.12 170p
ISBN 978-4-87294-490-7 NPL:095540200
内容紹介 急激な経済発展を遂げたアジア諸国の台頭や、国内経済の自由主義化を背景に高まりを見せている、日本のナショナリズムの生い立ちを問う。2006年に開かれたシンポジウム「中世における統合の契機とその構造」を基に書籍化。
価格 定価(税込): \2,310 (本体価格 \2,200 )
タイトル ナショナリズムとイスラム的共存
著編者 鈴木 董
出版社 千倉書房
出版年等 2007.12 269p
ISBN 978-4-8051-0893-2 NPL:082776200
内容紹介 「西洋の衝撃」の下、イスラム的共存システムはなぜ崩れ去ったのか。諸民族の共存する社会を実現したオスマン帝国のシステムとその崩壊の謎を分析し、イスラム世界に対する近代西欧的常識を覆す。
価格 定価(税込): \2,940 (本体価格 \2,800 )
タイトル グルントヴィ<デンマーク・ナショナリズムとその止揚>
著編者 ハル・コック,小池 直人
出版社 風媒社
出版年等 2007.12 286p
ISBN 978-4-8331-0538-5 NPL:083201700
内容紹介 理念と現実とを架橋するグルントヴィの哲学「生の啓蒙」の成立過程を丹念に辿りながら、人間中心主義を越えた独自のヒューマニズム論の核心を取り出す。デンマークを代表する思想家の全貌を伝える古典的名著の本邦初訳。
価格 定価(税込): \3,360 (本体価格 \3,200 )
タイトル 文化の対話力<ソフト・パワーとブランド・ナショナリズムを越えて>
著編者 岩淵 功一
出版社 日本経済新聞出版社
出版年等 2007.12 293p
ISBN 978-4-532-16646-5 NPL:082581300
内容紹介 グローバル化は「日本の文化」をどう変貌させたのか? 文化をナショナルなものへと回帰させようとする市場力学と近年の文化政策論議を、今日の多文化状況を指摘しつつ批判的に検討し、文化の対話力を最大化する方策を探る。
価格 定価(税込): \2,940 (本体価格 \2,800 )
タイトル イメージの帝国/映画の終り
著編者 吉本 光宏
出版社 以文社
出版年等 2007.11 245p
ISBN 978-4-7531-0257-0 NPL:082092000
内容紹介 もっともポピュラーな作品が、もっとも優秀な批評=テクストを擬装するシステムの中で、映画から何かを語ることができるのか? 現代ハリウッドの世界戦略を、資本主義・国家・ナショナリズムの変貌を通して再考する。
価格 定価(税込): \2,520 (本体価格 \2,400 )
タイトル 岩波モダンクラシックス 日本思想という問題 翻訳と主体
著編者 酒井直樹
出版社 岩波書店
出版年等 2007.11 329p
ISBN 978-4-00-027151-6 NPL:082233300
内容紹介 もともと他者へと開かれているはずの現実の生を否認する諸制度−母語、主体性、文学などを、ナショナリズムの安逸に奉仕するものとして徹底的に批判する。新しい社会性の構築への目のくらむような理論的挑戦。
価格 定価(税込): \3,570 (本体価格 \3,400 )
タイトル カナダ・ナショナリズムの展開とイギリス帝国
著編者 細川 道久
出版社 刀水書房
出版年等 2007.10 300p
ISBN 978-4-88708-366-0 NPL:082161900
内容紹介 第一次大戦以降までも対象に入れ、カナダ・ナショナリズムの進展にともない、イギリス帝国への貢献や帰属を説く意義がどのように変化していったのかを、カナダの支配層であるイギリス系の認識の変化に注目しながら考察する。
価格 定価(税込): \6,825 (本体価格 \6,500 )
タイトル ゴー宣・暫 2
著編者 小林 よしのり
出版社 小学館
出版年等 2007.10 191p
ISBN 978-4-09-389022-9 NPL:086942800
内容紹介 「憲法改正」「慰安婦非難決議」「年金問題」「ワーキングプア」…カネよりも命よりも大切なものがあるだろう。萎えしぼんだナショナリズムに喝! 幻の自伝漫画、「このわしを見よ」も収録。
価格 定価(税込): \1,155 (本体価格 \1,100 )
タイトル 朝鮮近代文学とナショナリズム<「抵抗のナショナリズム」批判>
著編者 李 建志
出版社 作品社
出版年等 2007.09 258p
ISBN 978-4-86182-156-1 NPL:081037000
内容紹介 韓国・朝鮮の「民族文学」、そして「在日朝鮮人文学」を読み解きながら、聖域化されてきた「抵抗のナショナリズム」を批判的に分析する。
価格 定価(税込): \1,890 (本体価格 \1,800 )
タイトル 日本思想史ハンドブック
著編者 苅部 直,片岡 竜
出版社 新書館
出版年等 2008.03 238p
ISBN 978-4-403-25094-1 NPL:083771500
内容紹介 記紀神話、仏教、儒学、神道、ナショナリズムなど、「日本とは何か」を考える際に不可欠な基礎知識をわかりやすく解説。一般の読者と思想史研究の最前線とを近づけ、前近代と近代の、様々な思想が交錯する豊かな世界へと誘う。
価格 定価(税込): \2,100 (本体価格 \2,000 )
タイトル ラテンアメリカ主義のレトリック
著編者 柳原 孝敦
出版社 エディマン
出版年等 2007.09 291,18p
ISBN 978-4-88008-370-4 NPL:081049200
内容紹介 詩人、革命家、知識人らが夢想したコミューンのイデオロギー。近代ナショナリズムを肥大化させたメディアと踊った「言説」の群れを追う! 2003年、東京外国語大学大学院に提出された博士論文を加筆訂正。
価格 定価(税込): \2,940 (本体価格 \2,800 )
タイトル 戦後教育のなかの〈国民〉<乱反射するナショナリズム>
著編者 小国 喜弘
出版社 吉川弘文館
出版年等 2007.09 225,2p
ISBN 978-4-642-07979-2 NPL:080858400
内容紹介 戦後教育のなかで、均一の「日本人」像が官民一体となって創り出されてきた。旧教育基本法、国民的歴史学運動、沖縄の教育実践等が孕む問題点と可能性を探り、閉鎖的なナショナリズムを解き放ち、日本人教育の未来を展望する。
価格 定価(税込): \2,730 (本体価格 \2,600 )
タイトル 新シルクロード激動の大地をゆく<NHKスペシャル 上> −コーカサス 中央アジア アラビア半島−
著編者 NHK「新シルクロード」プロジェクト
出版社 日本放送出版協会
出版年等 2007.07 285p
ISBN 978-4-14-081245-7 NPL:080439700
内容紹介 民族紛争の炎が消えないコーカサス、石油を持つ者と持たざる者との明暗が分かれるアラビア半島、ソ連崩壊によってイスラムとナショナリズムが勃興する中央アジア。現代シルクロードの新たな歴史のうねりを描く取材記。
価格 定価(税込): \1,680 (本体価格 \1,600 )
タイトル 日本/映像/米国<共感の共同体と帝国的国民主義>
著編者 酒井 直樹
出版社 青土社
出版年等 2007.07 309p
ISBN 978-4-7917-6350-4 NPL:080005300
内容紹介 帝国の記憶を隠蔽し「共感の共同体」を捏造する日米の映画からNHK番組改ざん問題までを精緻に分析。戦後から現在に至る「帝国」とナショナリズムの結託を明るみに出し、歴史的責任をめぐる新しい倫理を構想する。
価格 定価(税込): \2,310 (本体価格 \2,200 )
タイトル 近代日本の国際秩序論
著編者 酒井 哲哉
出版社 岩波書店
出版年等 2007.07 286,
ISBN 978-4-00-022560-1 NPL:080053800
内容紹介 理想主義と現実主義、大正アナキズムとアジア主義、社会民主主義と帝国秩序、広域秩序論とナショナリズムなど、政治思想と国際政治のさまざまな交錯から、日本の経験を検討する。
価格 定価(税込): \3,360 (本体価格 \3,200 )
タイトル 社会科学の冒険 第二期 定本想像の共同体 ナショナリズムの起源と流行 4
著編者 ベネディクト・アンダーソン
出版社 書籍工房早山
出版年等 2007.07 386,10p
ISBN 978-4-88611-508-9 NPL:080612300
内容紹介 マルクス主義理論にとって厄介な「変則」であり続けた「ナショナリズム」。このナショナリズムの「変則」を解釈するため、ナショナリティとナショナリズムという文化的人造物を理論的出発点にして、試論を提供する。
価格 定価(税込): \2,100 (本体価格 \2,000 )
タイトル YAMAKAWA LECTURES 国民とその敵 004
著編者 ミヒャエル・ヤイスマン
出版社 山川出版社
出版年等 2007.06 139p
ISBN 978-4-634-47504-5 NPL:074971700
内容紹介 「敵」の存在こそ、ナショナリズムの原動力であり持続力ではないか−。「敵が創る祖国」をキーワードに、近代ドイツの事例から、一国史的ナショナリズム論への反省を迫る歴史学講義。
価格 定価(税込): \1,575 (本体価格 \1,500 )
タイトル 「日系アメリカ人」の歴史社会学<エスニシティ、人種、ナショナリズム>
著編者 南川 文里
出版社 彩流社
出版年等 2007.06 245,44p
ISBN 978-4-7791-1278-2 NPL:074858400
内容紹介 日本から移住した移民や日系人が、アメリカ社会において「日系アメリカ人」として自分たちをとらえるようになる、あるいはアメリカ社会からそのように見なされるようになる過程を考察する。
価格 定価(税込): \3,675 (本体価格 \3,500 )

タイトル 植民地朝鮮/帝国日本の文化連環<ナショナリズムと反復する植民地主義>
著編者 趙 寛子
出版社 有志舎
出版年等 2007.06 296,6p
ISBN 978-4-903426-08-2 NPL:086204400
内容紹介 日中戦争期に展開された朝鮮知識人の言論・文化活動を中心に、コロニアリズム下の思想運動・歴史認識の構造を分析。さらに朝鮮半島「解放」後の南北両国家に継承された「帝国の遺産」についても考察する。
価格 定価(税込): \5,040 (本体価格 \4,800 )
タイトル ゴーマニズム宣言EXTRAパトリなきナショナリズム
著編者 小林 よしのり
出版社 小学館
出版年等 2007.06 269p
ISBN 978-4-09-389057-1 NPL:074848700
内容紹介 パラオ現地取材による日本統治論、愛国心、結婚・離婚問題など、様々なテーマから日本を斬る。また、「ひめゆり」から「対馬丸」まで最新動向も含めた沖縄論を特別収録。『わしズム』『SAPIO』掲載をもとに単行本化。
価格 定価(税込): \1,365 (本体価格 \1,300 )
タイトル アメリカン・ナショナリズムの系譜<統合の見果てぬ夢>
著編者 小林 清一
出版社 昭和堂
出版年等 2007.06 394,16p
ISBN 978-4-8122-0747-5 NPL:080028500
内容紹介 アメリカにおける国民形成・統合とはどのようなものだったのか。その国民性(デモクラシー)を、形成過程に遡って明らかにし、新たな移民とエスニックマイノリティ集団の台頭によって、どのように変容するかを解明する。
価格 定価(税込): \5,250 (本体価格 \5,000
タイトル ナショナリズムの由来
著編者 大沢 真幸
出版社 講談社
出版年等 2007.06 877p
ISBN 978-4-06-213997-7 NPL:080146000
内容紹介 「近代を探究する者、近代を知る者にとって、ナショナリズムは躓きの石である」 資本主義、ファシズム、イスラーム、キリスト教、民族、国家、近代、帝国…。人類最後の難問ナショナリズムを解く!
価格 定価(税込): \5,000 (本体価格 \4,762 )
タイトル 光文社新書 ベネディクト・アンダーソン グローバリゼーションを語る 301
著編者 ベネディクト・アンダーソン
出版社 光文社
出版年等 2007.05 227p
ISBN 978-4-334-03401-6 NPL:074255800
内容紹介 世界の見方が変わる、アンダーソンとナショナリズム理論への最適な入門書。ナショナリズム研究の最重要書のひとつである「想像の共同体」の著者が、早稲田大学で行った講義を収録すると共に、そのメッセージを丁寧に解説する。
価格 定価(税込): \735 (本体価格 \700 )
タイトル 人物叢書 新装版 陸羯南 246
著編者 有山 輝雄
出版社 吉川弘文館
出版年等 2007.05 300p
ISBN 978-4-642-05239-9 NPL:074178200
内容紹介 不遇な家庭環境や司法省法学校退学事件など、青年期には雌伏を余儀なくされるが、明治時代に徳富蘇峰らと対峙し、独自の論説を展開した孤高のジャーナリスト・陸羯南の生涯をたどり、ナショナリズムとは何かを考える。
価格 定価(税込): \2,205 (本体価格 \2,100 )
タイトル 年報 日本現代史 現代歴史学とナショナリズム 2007 第12号
著編者
出版社 現代史料出版
出版年等 2007.05 252p
ISBN 978-4-87785-156-9 NPL:086140500
内容紹介 現代史研究の立場から、ナショナリズムの実態と概念について検討する。現代のネオ・ナショナリズムをめぐる対立の源流、「皇国史観」についての歴史的分析などについて論じる。
価格 定価(税込): \3,780 (本体価格 \3,600 )
タイトル 岩波新書 新赤版 親米と反米 戦後日本の政治的無意識 1069
著編者 吉見俊哉
出版社 岩波書店
出版年等 2007.04 240p
ISBN 978-4-00-431069-3 NPL:073697900
内容紹介 日本社会は、特異なまでに深く親米的であり続けたのではないか。大衆的なレベルでの親米感覚に焦点をあて、日本の近代や戦後天皇制、ナショナリズムの構造との不可分な関係について考察し、それを超えていく視座を模索する。
価格 定価(税込): \819 (本体価格 \780 )
タイトル 文献選集《愛国心》と教育 第13巻 −日本の教育とナショナリズム−
著編者 市川 昭午,貝塚 茂樹
出版社 日本図書センター
出版年等 2007.04 251p
ISBN 978-4-284-30163-3 NPL:085867513
価格 定価(税込): \9,689 (本体価格 \9,228 )
タイトル 文献選集《愛国心》と教育 第7巻 −日本ナショナリズム論−
著編者 市川 昭午,貝塚 茂樹
出版社 日本図書センター
出版年等 2007.04 313,63p
ISBN 978-4-284-30157-2 NPL:085867507
価格 定価(税込): \9,692 (本体価格 \9,231 )
タイトル 在日朝鮮人問題の起源
著編者 文 京洙
出版社 クレイン
出版年等 2007.03 289p
ISBN 978-4-906681-26-6 NPL:085666600
内容紹介 戦前、戦後、現在に至る日本社会は、在日朝鮮人をいかなる存在と規定してきたのか。また、在日朝鮮人自身は、自らをいかなる存在と認識してきたのか。在日朝鮮人社会の経験を足場に、ナショナリズムの復権する現在を問い返す。
価格 定価(税込): \2,625 (本体価格 \2,500 )
タイトル 日本ナショナリズムの解読
著編者 子安 宣邦
出版社 白沢社
出版年等 2007.03 229p
ISBN 978-4-7684-7920-9 NPL:073244900
内容紹介 本居宣長から福沢諭吉、和辻哲郎、橘樸まで、日本を作る言説と日本が作る言説とを読み解く。アソシエ21学術思想講座「日本ナショナリズムの解読」の全10回の講義内容をまとめた一冊。
価格 定価(税込): \2,520 (本体価格 \2,400 )
タイトル 公民の民俗学
著編者 大塚 英志
出版社 作品社
出版年等 2007.03 213p
ISBN 978-4-86182-116-5 NPL:072965100
内容紹介 社会がナショナリズムや伝統を欲する時、そこには一定の筋道がある。日本民俗学の発生から初期の展開をつぶさに検証し「伝統」なるものの恣意性を鋭く穿つ。「愛国心」「教育」問題をめぐる議論の根底に一石を投じる警世の書。
価格 定価(税込): \1,890 (本体価格 \1,800 )
タイトル ものと人間の文化史 桜2 137−2
著編者 有岡 利幸
出版社 法政大学出版局
出版年等 2007.03 383p
ISBN 978-4-588-21372-4 NPL:073500300
内容紹介 明治以後、ナショナリズムと軍国主義のシンボルとして政治的に利用されてきた桜の近・現代史を克明にたどるとともに、人びとの生活に欠かせない花としてひろく親しまれてきた桜の種々相を描き出す。
価格 定価(税込): \3,990 (本体価格 \3,800 )
タイトル 愛と戦いのイギリス文化史<1900−1950年>
著編者 武藤 浩史,川端 康雄,遠藤 不比人,大田 信良
出版社 慶応義塾大学出版会
出版年等 2007.02 366p
ISBN 978-4-7664-1328-1 NPL:072840700
内容紹介 ▼二度の世界大戦で「大英帝国」はどう変わったのか。階級、セクシュアリティ、ナショナリズム、メディアといったテーマを切り口として、この時代のテクスト(文学を含むさまざまな表現)とコンテクスト(社会的背景)を丁寧に読み解くことで、20世紀前半のイギリスの姿を浮き彫りにする。▼年表、地図、推薦図書など学習のうえでの実用性に着眼しつつ、身近なテーマを扱ったコラムもふんだんに掲載し、読み物としても面白い内容。社会学的視点(階級、学校制度)、セクシュアリティ、ナショナリズム、メディアという、現在の文化研究において不可欠
価格 定価(税込): \2,625 (本体価格 \2,500 )
タイトル 東亜協同体の哲学<世界史的立場と近代東アジア>
著編者 三木 清
出版社 書肆心水
出版年等 2007.02 476p
ISBN 978-4-902854-26-8 NPL:085668900
内容紹介 近代的、すなわち抽象的、自由主義的、個人主義的世界主義と対抗ナショナリズムを止揚し、新しい世界主義への道を拓く哲学とは? 自滅、中断した世界史的革新理念「東アジア協同体」の可能性の中心と、新生への指針。
価格 定価(税込): \5,775 (本体価格 \5,500 )
タイトル 市民性教育の研究<日本とタイの比較>
著編者 平田 利文
出版社 東信堂
出版年等 2007.02 304p
ISBN 978-4-88713-737-0 NPL:073321700
内容紹介 偏狭なナショナリズムを脱皮した、21世紀を担う地球市民をいかに育成するか。日タイ両国の市民性教育の原理、現状、課題等の全てを意識調査の分析を交え比較・考察し、両国に提言を行うと共に、今後の学習単元モデルを提示。
価格 定価(税込): \4,410 (本体価格 \4,200 )
タイトル 選ばれた民<ナショナル・アイデンティティ、宗教、歴史>
著編者 アントニー・D.スミス,一条 都子
出版社 青木書店
出版年等 2007.02 348,41p
ISBN 978-4-250-20704-4 NPL:072963100
内容紹介 グローバリズムが世界を覆うなかで、いまだ根強いナショナリズム。その深くはられた根の源を、「選ばれた民という意識」「聖なる土地への愛着」「黄金時代という栄光の記憶」「国家の運命に捧げた犠牲」のなかに探る。
価格 定価(税込): \5,040 (本体価格 \4,800 )
タイトル オリヤ・ナショナリズムの形成と変容<英領インド・オリッサ州の創設にいたるアイデンティティと境界のポリティクス>
著編者 杉本 浄
出版社 東海大学出版会
出版年等 2007.02 375p
ISBN 978-4-486-01739-4 NPL:085248600
内容紹介 英領植民地統治下、19世紀後半から1936年の州設立までのオリッサ統合運動の紆余曲折を辿り、そこに見られたオリヤ・ナショナリズムの形成と推移を、行政資料を多用しながら再考する。
価格 定価(税込): \8,400 (本体価格 \8,000 )
タイトル ネイションとの再会<記憶への帰属>
著編者 黒宮 一太
出版社 NTT出版
出版年等 2007.02 247,7p
ISBN 978-4-7571-4150-6 NPL:072972100
内容紹介 混迷するグローバリズムのもと、さすらうことが常態化した現代に、「国家」や「ナショナリズム」が示す新しい意味とは何か。アレントの「故郷喪失者」をキーワードに現代人の姿を浮き彫りにする、21世紀の新たな国家論。
価格 定価(税込): \2,310 (本体価格 \2,200 )
タイトル 周縁の文学<ベルギーのフランス語文学にみるナショナリズムの変遷>
著編者 岩本 和子
出版社 松籟社
出版年等 2007.02 408,7p
ISBN 978-4-87984-249-7 NPL:085369200
内容紹介 フランスとドイツの間に位置する小国ベルギー。3つの公用語(フランス語、オランダ語、ドイツ語)をもつベルギーにおけるフランス語文学の系譜をたどりつつ、文学と国家/言語と国家/文学と言語の関わりを剔抉する論考。
価格 定価(税込): \6,090 (本体価格 \5,800 )
タイトル 朝日新書 弄ばれるナショナリズム 日中が見ている幻影 027
著編者 田島 英一
出版社 朝日新聞社
出版年等 2007.01 259p
ISBN 978-4-02-273127-2 NPL:072318400
内容紹介 アジア外交を行き詰まらせている犯人は、実は、わたしたちの心のなかにいた。「世論」とか「国民の意思」とか呼ばれながら、果たして実体のわからない「ナショナリズム」。新鋭の中国ウォッチャーが贈る日中論。
価格 定価(税込): \777 (本体価格 \740 )
タイトル 帝国のはざまで<朝鮮近代とナショナリズム>
著編者 アンドレ・シュミット,糟谷 憲一
出版社 名古屋大学出版会
出版年等 2007.01 300,22p
ISBN 978-4-8158-0549-4 NPL:072362500
内容紹介 日清戦争から大韓帝国への移行、植民地化へと至る時代の朝鮮ナショナリズムの勃興を民族主義と植民地主義から捉え、歴史や国境、文明化等をめぐる葛藤を描き出すとともに、東アジア史の新たな水準をも示した画期的研究。
価格 定価(税込): \5,040 (本体価格 \4,800 )
タイトル パトリオティズムとナショナリズム<自由を守る祖国愛>
著編者 マウリツィオ・ヴィローリ,佐藤 瑠威,佐藤 真喜子
出版社 日本経済評論社
出版年等 2007.01 343p
ISBN 978-4-8188-1892-7 NPL:072453100
内容紹介 「パトリオティズム」という言葉がヨーロッパ思想史において、どのような意味を込めて用いられていたのかを明らかにするとともに、パトリオティズムが公共の自由を守ろうとする共和政体への愛であることを明示。
価格 定価(税込): \3,675 (本体価格 \3,500 )
タイトル グローバリゼーションの権利論<民主主義とナショナリズムと人権>
著編者 碓井 敏正
出版社 明石書店
出版年等 2007.01 215p
ISBN 978-4-7503-2468-5 NPL:072601000
内容紹介 有事法制などによる人権抑圧体制の整備、ビラまきに対する不当な捜査、不安定雇用の拡大、生活困窮者の増大…。人権をめぐって錯綜するこのような問題状況を整理し、平和と人権の深化のために何が必要であるのかを解明する。
価格 定価(税込): \2,100 (本体価格 \2,000 )
タイトル NHKブックス 東京から考える 格差・郊外・ナショナリズム 1074
著編者 東 浩紀
出版社 日本放送出版協会
出版年等 2007.01 297p
ISBN 978-4-14-091074-0 NPL:072570300
内容紹介 東京の光景を素材に、現代社会の諸問題を徹底討論! 渋谷の変貌、下北沢や秋葉原の再開発、足立区の就学支援…。これらの考察を経て、リベラリズムの限界と可能性を論じる。東京の未来、そして現代思想のゆくえを探る。
価格 定価(税込): \1,218 (本体価格 \1,160 )
タイトル 朝日選書 和解とナショナリズム 新版・戦後保守のアジア観 811
著編者 若宮啓文
出版社 朝日新聞社
出版年等 2006.12 352,6p
ISBN 978-4-02-259911-7 NPL:071872200
内容紹介 日本の政治は戦後、アジアとどう向き合ってきたのか。そして今後どう向き合って行くのか。戦後政治の基礎をつくった吉田・岸から小泉・安倍までを綿密に検証し、日本のアジア政策を丹念に読み解く。
価格 定価(税込): \1,365 (本体価格 \1,300 )
タイトル 愛国者の条件<昭和の失策とナショナリズムの本質を問う>
著編者 半藤 一利,戸高 一成
出版社 ダイヤモンド社
出版年等 2006.12 205p
ISBN 978-4-478-94234-5 NPL:072065900
内容紹介 教育が変われば国も変わる。その覚悟はできているのか。日本人よ、気分に流されるな! 「国のため」より立身出世、能力主義より官僚主義、国民との約束よりも外圧…。純粋な愛国心を歪め、国家を危うくするものの正体を問う。
価格 定価(税込): \1,050 (本体価格 \1,000 )
タイトル ナショナリズムと民主主義
著編者 浜林 正夫
出版社 大月書店
出版年等 2006.12 213p
ISBN 978-4-272-51008-5 NPL:071821700
内容紹介 イギリス史を中心に、ネーションの成立からナショナリズムの諸問題を日英比較のなかで捉え直す。愛国心を侵略的ナショナリズムに転化させるのではなく、平和と民主主義へ結合する道はどこにあるのかを探る。
価格 定価(税込): \2,310 (本体価格 \2,200 )
タイトル 日中韓ナショナリズムの同時代史
著編者 同時代史学会,保阪 正康
出版社 日本経済評論社
出版年等 2006.12 224p
ISBN 978-4-8188-1904-7 NPL:071896400
内容紹介 アジア諸国とどう向き合うのか。米国流グローバリゼーションの中、周辺諸国との摩擦・対立を強める日本ナショナリズム。歴史的また東アジアからの視点を踏まえ、連帯の道を探る。
価格 定価(税込): \2,940 (本体価格 \2,800 )
タイトル リベラルなナショナリズムとは
著編者 ヤエル・タミール,押村 高,高橋 愛子,森分 大輔
出版社 夏目書房
出版年等 2006.12 357,8p
ISBN 978-4-86062-058-5 NPL:072248800
内容紹介 ナショナリズムは果たして人類悪なのか? リベラルとナショナリストの融合は可能なのか? この余りに現代的な課題に果敢に挑戦したイスラエル女性学者であり平和運動家でもある著者の、ユニークなナショナリズム論。
価格 定価(税込): \2,940 (本体価格 \2,800 )
タイトル 徹底検証東アジア
著編者 竹内 宏,村松 岐夫,渡辺 利夫
出版社 勁草書房
出版年等 2006.12 420p
ISBN 978-4-326-30166-9 NPL:072000000
内容紹介 ナショナリズムは超えられるか? 地域企業・経済はどうあるべきか? 渡辺利夫、白石隆など第一線の識者35人が徹底分析。日韓関係、中国経済、東アジア共同体などの現状と課題を浮き彫りにする。
価格 定価(税込): \2,940 (本体価格 \2,800 )
タイトル 国際政治・日本外交叢書 領土ナショナリズムの誕生 「独島/竹島問題」の政治学 3
著編者 玄 大松
出版社 ミネルヴァ書房
出版年等 2006.11 316,23p
ISBN 978-4-623-04675-1 NPL:071705200
内容紹介 「独島・竹島問題」の起源と経緯、それを伝えるマス・メディア、そして韓国人の領土ナショナリズムの精神構造を解明することを通じて、戦後日韓関係の構造とその特徴を考察する。
価格 定価(税込): \6,090 (本体価格 \5,800 )
タイトル 和解のために<教科書・慰安婦・靖国・独島>
著編者 朴 裕河,佐藤 久
出版社 平凡社
出版年等 2006.11 261p
ISBN 978-4-582-70265-1 NPL:071588200
内容紹介 日本と韓国の間に横たわる「教科書」「慰安婦」「靖国」「独島」の4つの歴史問題に、ナショナリズムを超えたまったく新しいアプローチで取り組む大胆な提言。日韓の不信が生む悪循環を脱し、自省と寛容による和解を探る。
価格 定価(税込): \2,310 (本体価格 \2,200 )
タイトル アンコールの近代<植民地カンボジアにおける文化と政治>
著編者 笹川 秀夫
出版社 中央公論新社
出版年等 2006.11 350p
ISBN 978-4-12-003746-7 NPL:076774100
内容紹介 いまやカンボジアの象徴とみなされるアンコール遺跡は、いかにして人々に「発見」され、受容されてきたか。植民地化以前の語り、植民地時代の教育雑誌や宮廷舞踊、独立後のナショナリズムとの関連での位置づけを検証する。
価格 定価(税込): \7,350 (本体価格 \7,000 )
タイトル 国民体育大会の研究<ナショナリズムとスポーツ・イベント>
著編者 権 学俊
出版社 青木書店
出版年等 2006.11 430,7p
ISBN 978-4-250-20631-3 NPL:071625700
内容紹介 天皇・皇族の列席や「日の丸」「君が代」に象徴される国民統合機能、県民を巻き込む地域社会統合機能…。敗戦翌年から続く巨大で特異な祭典の全貌とは。その多様な性格を戦後日本におけるスポーツ政策の展開とともに描き出す。
価格 定価(税込): \5,775 (本体価格 \5,500 )
タイトル クロノス選書 民族と帝国
著編者 アンソニー・パグデン
出版社 ランダムハウス講談社
出版年等 2006.10 253p
ISBN 978-4-270-00152-3 NPL:070945400
内容紹介 アレクサンドロス大王、ローマ帝国から大航海時代の植民地、ソ連の崩壊、貿易、ナショナリズム、グローバリゼーション…。人間の移動から生まれた「帝国」というシステムを通じて、人類の歴史に迫る。
価格 定価(税込): \1,995 (本体価格 \1,900 )
タイトル ちょっとヤバイんじゃない?ナショナリズム<平和をつくる>
著編者 高橋 哲哉,村井 吉敬,姜 尚中,辛 淑玉
出版社 解放出版社
出版年等 2006.10 237p
ISBN 978-4-7592-6703-7 NPL:070751600
内容紹介 わたし探しの「ぷちナショナリズム」が、どのようにして排外主義へ転化するのか? 現実に生起するナショナリズム現象を解明し、ナショナリズム・シンドロームの罠から抜け出す処方箋をさぐる。
価格 定価(税込): \1,575 (本体価格 \1,500 )
タイトル 朝日選書 メディア・ナショナリズムのゆくえ 「日中摩擦」を検証する 807
著編者 大石 裕
出版社 朝日新聞社
出版年等 2006.10 241,23p
ISBN 978-4-02-259907-0 NPL:070865700
内容紹介 あの「反日」デモは何だったのか。「日中摩擦」を題材に、新旧のメディアがナショナリズムの生成・変容にどんな影響を与え、役割を演じたかを詳細かつダイナミックに分析する。中国内のネットで飛び交った言説の具体例も収録。
価格 定価(税込): \1,260 (本体価格 \1,200 )
タイトル ブラック・アトランティック<近代性と二重意識>
著編者 ポール・ギルロイ,上野 俊哉,毛利 嘉孝,鈴木 慎一郎
出版社 月曜社
出版年等 2006.09 460,76p
ISBN 978-4-901477-26-0 NPL:070540600
内容紹介 黒人音楽が流通し、黒人思想家たちがヘーゲル、ニーチェ、フロイトなどの西洋批判理論と相対しながら旅してきた軌跡を辿り、奴隷制以降の黒人の抵抗と自立の歴史をナショナリズム的なパラダイムを超えた視点から考察する。
価格 定価(税込): \3,360 (本体価格 \3,200 )
タイトル ナショナリズムの発展 新版
著編者 E.H.カー,大窪 愿二
出版社 みすず書房
出版年等 2006.09 115p
ISBN 978-4-622-07242-3 NPL:070382500
内容紹介 ナショナリズムによる衝突は、なぜ起きるのか。ふたつの大戦を経験した著者が、外交官としての現実的な視野と、歴史家としての深い洞察を用いて、ヨーロッパにおける歴史的・理論的背景を考える。
価格 定価(税込): \2,520 (本体価格 \2,400 )
タイトル 明治維新を考える
著編者 三谷 博
出版社 有志舎
出版年等 2006.08 248p
ISBN 978-4-903426-03-7 NPL:067256700
内容紹介 明治維新は、日本国内だけでなくアジア・太平洋地域の国際秩序を一変させた。複雑系モデルを応用すると、明治維新をどう理解できるのか? ナショナリズムとどう付き合っていくのか? 新しい歴史理解の地平をひらく一冊。
価格 定価(税込): \2,940 (本体価格 \2,800 )
タイトル 文春新書 美しい国へ 524
著編者 安倍 晋三
出版社 文藝春秋
出版年等 2006.07 232p
ISBN 978-4-16-660524-8 NPL:064710400
内容紹介 「日本」という国のかたちが変わろうとしている。保守の姿、対米外交、アジア諸国との関係、社会保障の将来、教育の再生、真のナショナリズムのあり方…。その指針を明示する必読の一冊。
価格 定価(税込): \766 (本体価格 \730 )
タイトル 近代日本言語史再考 統合原理としての国語 3
著編者 安田 敏朗
出版社 三元社
出版年等 2006.06 372p
ISBN 978-4-88303-178-8 NPL:064132300
内容紹介 繰り返し立ち上げられる「ナショナリズム」を胚胎する「国語」「日本語」へのポピュリズム的言説。今一度「近代日本言語史」に配置し、その前提を明らかにするとともに、それらを支えてきた「研究者」のありようを問い直す。
価格 定価(税込): \2,835 (本体価格 \2,700 )
タイトル 日・中・韓のナショナリズム<東アジア共同体への道>
著編者 松本 健一
出版社 第三文明社
出版年等 2006.06 213p
ISBN 978-4-476-03286-4 NPL:063881200
内容紹介 靖国・領土・歴史教科書・憲法などをめぐって噴出するナショナリズム。いま最も注目される歴史家が、対立を和解へ、そして共生へと転換する道を開示する。
価格 定価(税込): \1,575 (本体価格 \1,500 )
タイトル もうひとつのインド、ゴアからのながめ<文化・ことば・社会>
著編者 鈴木 義里
出版社 三元社
出版年等 2006.06 292,8p
ISBN 978-4-88303-184-9 NPL:064334000
内容紹介 451年間もの長きにわたってポルトガルの植民地支配のもとにあった「もうひとつのインド」ゴアの文化・ことば・社会をつうじて、多言語多文化社会インドの現在をみつめなおし、言語とナショナリズムのゆくえをうらなう。
価格 定価(税込): \2,730 (本体価格 \2,600 )
タイトル 脱植民地化とナショナリズム<英領北ボルネオにおける民族形成>
著編者 山本 博之
出版社 東京大学出版会
出版年等 2006.05 369p
ISBN 978-4-13-026127-2 NPL:063844700
内容紹介 元イギリス領のサバにおける、外来の思想や概念の受容のされ方を、ナショナリズムと民族アイデンティティに焦点を当てて検討。国民国家体系への固執や忌避を前提とすることなく新たな社会原理の可能性を探る。
価格 定価(税込): \8,610 (本体価格 \8,200 )
タイトル 近代アジアのフェミニズムとナショナリズム
著編者 クマーリ・ジャヤワルダネ,中村 平治
出版社 新水社
出版年等 2006.05 341p
ISBN 978-4-88385-088-4 NPL:063543300
内容紹介 近代アジアで「歴史から隠されて」きた女性解放運動に光をあてた、スリランカ人女性歴史家による渾身の一作。多様な諸地域の女性解放運動と民族主義・民族運動の緊密な関わりを、終始一貫した問題意識のもとで分析する。
価格 定価(税込): \2,940 (本体価格 \2,800 )
タイトル ナショナリズムと歴史教科書問題
著編者 藤沢法暎
出版社 ディ−ティ−ピ−出版
出版年等 2006.04 141p
ISBN 978-4-86211-004-6
価格 定価(税込): \1,575 (本体価格 \1,500 )
タイトル 民主化とナショナリズムの現地点
著編者 玉田 芳史,木村 幹
出版社 ミネルヴァ書房
出版年等 2006.04 360,12p
ISBN 978-4-623-04568-6 NPL:063220700
内容紹介 世界では何が起こっているのか。その背景には何があるのか。民主化とナショナリズムという古くて新しい2つの現象を取り上げ、比較することにより、グローバル化と冷戦後の今日の世界が直面する問題を明らかにする。
価格 定価(税込): \6,300 (本体価格 \6,000 )
タイトル 新書y 不安型ナショナリズムの時代 日韓中のネット世代が憎みあう本当の理由 151
著編者 高原 基彰
出版社 洋泉社
出版年等 2006.04 255p
ISBN 978-4-86248-019-4 NPL:063047200
内容紹介 中国・韓国の若者の「反日」と日本の「嫌韓・嫌中」世代の根っこにあるのは? 各国における「社会流動化」の進行が「不安」を増幅させ、ナショナリズムがその逃げ場となっている…。若き社会学者が3国に共通する課題を問う。
価格 定価(税込): \819 (本体価格 \780 )
タイトル 明石ライブラリー エスニシティとナショナリズム 人類学的視点から 94
著編者 トーマス・ハイランド・エリクセン
出版社 明石書店
出版年等 2006.04 376p
ISBN 978-4-7503-2310-7 NPL:063129900
内容紹介 エスニック集団とエスニックの差異はどのような文化的環境下でも昔から存在したのだろうか、あるいは近代の現象なのだろうか。世界各地のエスニックをめぐる事例を取り上げ、従来の考え方から時代の先端の議論まで言及。
価格 定価(税込): \4,830 (本体価格 \4,600 )
タイトル 日本歴史民俗叢書 慰霊・追悼・顕彰の近代
著編者 矢野 敬一
出版社 吉川弘文館
出版年等 2006.03 273,4p
ISBN 978-4-642-07368-4 NPL:062392200
内容紹介 個々人の死を慰霊・追悼・顕彰の対象とするシステムはどう形成されたのか。また郷土の藩主や戦国大名の顕彰が、ナショナリズムへと再編成される様相を検証。祭祀行為がはらむ多様な政治的力学を考える。
価格 定価(税込): \7,350 (本体価格 \7,000 )
タイトル 慶応義塾大学東アジア研究所叢書 グローバル・ナショナル・ローカルの現在 (発行:慶應義塾大学出版会)
著編者 野村 亨
出版社 慶應義塾大学東アジア研究所
出版年等 2006.03 418p
ISBN 978-4-7664-1259-8 NPL:063014600
内容紹介 日本を含むアジア/ラテン・アメリカを中心に、「グローバリゼーションと市民社会・農村社会との関係」「ナショナリズムの諸相」「ローカル/ナショナルを超えるガバナンスの可能性」等を問い直した一冊。
価格 定価(税込): \4,725 (本体価格 \4,500 )
タイトル コミュニティ<グローバル化と社会理論の変容>
著編者 ジェラード・デランティ,山之内 靖,伊藤 茂
出版社 NTT出版
出版年等 2006.03 301,30p
ISBN 978-4-7571-4121-6 NPL:062830500
内容紹介 帰属と安心の拠り所としての「コミュニティ=共同体」とは何か。ポストモダニズム、トランスナショナリズム、多文化主義の諸相からインターネットまで。グローバリゼーション研究を駆使し、現代思想の重要概念を徹底分析する。
価格 定価(税込): \2,520 (本体価格 \2,400 )
タイトル 歴史叙述とナショナリズム<タイ近代史批判序説>
著編者 小泉 順子
出版社 東京大学出版会
出版年等 2006.02 300p
ISBN 978-4-13-026126-5 NPL:062358400
内容紹介 18世紀末から20世紀初頭のタイ(シャム)史を対象に、近代国家形成の歩みと位置づけられた歴史叙述とその根拠となった史料を批判的に再検討。新たな切り口・視角を見出し、より多様で広範な問題群や検討課題を切り拓く。
価格 定価(税込): \6,510 (本体価格 \6,200 )
タイトル スリランカと民族<シンハラ・ナショナリズムの形成とマイノリティ集団>
著編者 川島 耕司
出版社 明石書店
出版年等 2006.02 271p
ISBN 978-4-7503-2262-9 NPL:062378400
内容紹介 なぜ1956年の総選挙、あるいはその後のスリランカにおいてナショナリズムの政治利用が大きな成功を収めたのか。主に19世紀後半から現在に至るまでのシンハラ・ナショナリズムと民族運動の展開について考察する。
価格 定価(税込): \5,460 (本体価格 \5,200 )



2008年度メモ


------2007年度に示した文献-------